法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

プレバト俳句 臨床力

2021年08月29日 22時37分35秒 | 日乗

22日(日)夕方、東伊豆町稲取の生家に帰省。
28日(土)夕方、東京に戻る。

県またぎの帰省でしたが、
マア、マイカー利用の独り旅。
築100年以上の古民家は、風通しも良く、TVのなく閑居。
新型コロナウィルス感染の心配はほとんどありません。
「安心・安全の生活」を心得て過ごしてきました。

東伊豆町役場のHPによりますと、
八月の町内の新規感染者は九例の報告があり。
高齢者はいないようです。ワクチン効果でしょうか!
これまで割合に静かだった東伊豆町ですが、
夏休みに入って感染が少しずつ拡大のようです。
感染予防の徹底、感染された方の快復を念じております。

帰省して、TVをチラッとみました。
オリパラと、いつも通りのお笑いやら食べあるき旅関係が多ですなー。
全てをスルー。

録画してあった、
TBSの「プレバト俳句」とテレビ朝日の「ポツンと一軒家」を早送りで楽しみました。

8月26日の「プレバト俳句」。お題は「宿題」。

永世名人・梅沢富美男さんのお手本。

「白秋や 漢字ドリルに 書く名前」

夏井先生のコメント。
高等教育を受けてこなかった梅沢さんが、漢字ドリルを使って学ぶ。
その向学心・学ぶ姿勢に子ども達も共感して人気があるのでしょうと評価。
ただ、この表現だと、主人公の梅沢さんの存在が曖昧かも?

そこで、夏井先生の添削句。

「漢字ドリルに 白秋の 我が名記す」

梅沢さんの感性、夏井先生の添削、お見事でした。
いつも、この番組を見ていますと、
カウンセリングの学びを始めた頃のカンファレンス(事例検討)と重なります。
要は、「臨床」ということ。
生きた「言葉」ということ。

俳句でも、カウンセリングでも、頭を使った論理・議論ではダメなんですね。
「いま・ここ」での、モノ・ゴトが生命です。そこから、感動が共有できます。

『仏説無量寿経』には、世尊と阿難さん問答が記されています。
『歎異抄』には、親鸞さんと唯円さんの問答が記されています。
『正法眼蔵随聞記』には、道元さんと懐奘さんの問答が記されています。

「問答」は、公式化・定型化・概念化・普遍化を嫌います。
「臨床」も「問答」も同じと領解します。

大事なことは、「いま・ここ」です。

脱線しますが、
プロンプターを使いの想定問答・予定調和的な記者会見。原稿のコピペ等々、
菅首相の会見は、評判がよろしくありません。

「国の一大事」。
コロナ対策にしても、安全保障にしても、国会論戦にしても…

「臨床力」「問答力」だと思います。

役人の用意した(原稿読み)ではなさけなしです。

利休さんは、「守・破・離」と教えてくれます。

コメント
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