法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師の「浄土真宗にようこそ」 No50

2016年01月13日 22時19分36秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No50をお届けします。

日本語には、仏教語がふんだんにちりばめられています。
インドの言葉から、翻訳された中国の言葉、
更には南の国々からもそれらはもたらされています。

なのですが、おしなべて仏教語は本来の意義を失っています。
人生にとって重要度の高い言葉ほど、頻繁に使用されてはいるものの、
かえって本来の意味が浮かんではこないのです。
涅槃・仏陀・釈迦・極楽・阿彌陀・他力・本願・往生…。
などとなど数えても際限がありませんが、使用に耐えない言葉になっています。
覚悟という言葉もそうです。
覚悟するというのは、決してあきらめるということではありませんね。
覚悟するというのは、
もともとはブッダが生きられたその生き方を共に生きることです。
仏弟子たちは、親しくブッダに接してその人生の覚悟を定めました。
覚も悟も「さとり」のことなのですから。
数えきれない人々がブッダと同じ精神を確保していたのです。
それに覚悟という言葉には、変な力みもなかったはずです。
自然に、道理のままに、大きく生命の事実に覚めたのです。
その最初の覚悟が、「宿明智通」と呼ばれるものです。
生命の分厚な歴史とその尊厳を見いだしたとき、
人は覚も悟も見つめているのです。

そして、その人に広がりが見えて来ます。
それが「天眼智通」なのですが、この言葉も本来の意味を失っています。
天眼とは神のような眼という意味ですが、正しく人が人の広がりを見つめるのです。
ブッダにも比丘たちにも、この二つの智慧が確認されていました。
この二つの智慧が確保されて、
人は煩悩のただ中で煩悩を主体にしない生き方を生きます。
それが「漏尽智通」と呼ばれていたのです。
これら三つの智通が、実は覚悟の内容なのです。
生命の尊厳と、生命世界の広がりを見据えて、
人は世に在りなから世を超えるのです。

それが覚悟した人の、実に豊かな人生になってゆきます。

*カウンセリング研究会【くりのみ】…タワーホール《船堀》
 親鸞とカウンセリングコースは、毎月最後の土曜日午前中に開催です。
 『教行信証』の音読、『正信偈』読誦、楽談etcが内容です。

*『歎異鈔』&うたと語り合い…会場:南小岩コミュニティ会館
 毎週火曜日・夜の開催です。
 『歎異鈔』の輪読、聖教の読誦、楽談etcが内容です。

*《願海庵》やさしい仏教塾…「願海庵」文京区本郷3ー30-9
 毎月第一金曜日 午後5時30分~7時30分
 『正信偈』読誦、『念仏・和讃六首』、楽談タイムetc

どなたでも参加できます。
遅刻・早退も大丈夫です。

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カウンセリング研究会【くりのみ】のスケジュール

2016年01月13日 22時02分29秒 | 日乗

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*「願海庵」やさしい仏教塾
*『歎異鈔』&うたと語り合い

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