明日、くりのみ会《教育とカウンセリングコース》です。
テキストの岩波文庫・金子大栄校訂『教行信証』の192㌻10行目から206㌻7行目を読みます。
親鸞さんは、『涅槃経』の現病品・梵行品の二文を引文している箇所です。
この箇所は、、「王舎城の悲劇」という事件に関連する箇所でございます。
堤婆達多のそそのかしで、父王を殺害させ母韋提希夫人を監禁した阿闍世太子は、
王位を奪いました。
しかし、阿闍世は、その罪におののき悶え、発熱して身体全体に瘡を生じて悶えました。
そこで、六人の大臣が六師外道を推薦して治療にあたらせます。
マア、いまの言葉でいえば、(六人の最高の専門家が治療にあたった)ということでしょう。
ところが、阿闍世王の病は治癒できませんでした。
最後に、名医の耆婆が釈尊を紹介しその教へを勧めます。
ここから、阿闍世の救済の道が開かれるということになります。
私は、この箇所を読むたびに、カウンセリング関係を重ねています。
①「専門家とは?」の問いが生じます。
②「真とサポートとは?」の問いが生じます。
明日の勉強会で、この辺りのことを話したいと思います。
話は飛びます。
先日、「教育再生実行会議」のメンバーが新聞に出ていました。
正直、ガッカリです。
教育臨床の専門家が見当たりません。
また、宗教・哲学関連の専門家が見当たりません。
私としては、文科省がトップになって、全国の教育を統括するこれまでのスタイルの無理があります。
もう一度、「寺子屋」「私塾」から、日本の教育を考えましょうか?
「六師外道」ではありませんが、政府の諮問委委員会や専門委員会etcには期待がもてませんね。