談志師匠の戒名は、ご自分でつけた「立川雲斎家元勝手居士」(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)の由。
漢字でみますとそれなりに理解出来ますが、音で聞くと笑ってしまいます。
あるスポーツ紙である文芸評論家氏が、「談志さんと志ん朝さんが冥土で二人会をするでしょう」とのコメントを寄せていました。
「天国での二人会」としなくて安心しました。
談志さんが天国に旅立ったら、志ん朝さんにも師匠の小さん師匠にもお会いできないですよね。
この頃の日本人は、天国と冥土・極楽・浄土の区別が曖昧です。
仏教徒は、天国にはいきません。
花緑さん(小さん師匠のお孫さん)コメントがWEBに掲載されていました。
「談志師匠も祖父(柳家小さん)も、僕に会うと互いの話をしていました。今ごろ、天国で一緒にいるんだろうな…」と。
花緑さんに悪気はないのでしょうが、落語家なのですから「天国」でなくて「お浄土」「極楽」としてもらいたかったですね。
ちなみに小さん師匠の戒名は、「本行院殿法勲語咄日盛居士」(ほんぎょういんでんほうくんごとつにちじょうこじ)
花録さんを個人攻撃するつもりではありません。(花録さんごめんなさい)
マスコミなどの皆さんも、仏式の葬儀をしているのに平気で「天国」と使っているのが気になっているとの次第です。