イチロー選手 記録更新したそうです。
記録保持者の張本勲氏コメント。
毎日新聞 2009年4月17日 19時28分
見事に、簡単に抜いてくれた。さすがにイチローだ。おめでとう。イチローらしい、しっかり芯でとらえたヒットだった。
しかし３０８６本は通過点に過ぎない。目指してほしいのはピート・ローズが持つ４２５６本の大リーグ記録。そして米国だけでの３０００本。この二つを達成してくれれば、「あっぱれ」をあげますよ。非常に難しい数字だけど、彼ならやれると思う。あと１２００～１３００本だから、１年でも長くプレーをするために、しっかり走り込んでほしい。
試合数をはじめ、私が現役のころとは条件が違う。しかしスポーツ選手は数字がすべて。これだけの数字を残すということは、立派と言うほかはない。条件は違っても、数字が持つ価値は変わらないと思う。
イチローは打ちにいくとき、ほとんどバットのグリップがぶれない。それと驚くのは、（体が）打ちにいきながらボールを見る時間の長いこと。ボールを見ている時間が長いほど、曲がっても、落ちても、内角でも、外角でもボールをとらえられる。動体視力が抜群に良いのだろう。こんなバッターは見たことがない。ヒットを打つことに関しては、彼にかなわないな。川上（哲治）さんが一番と思っていたけど、イチローが一番だね。
あえて一つ欠点を挙げるなら、米国で、足を上げずに打球を野手の間に転がす打撃をするようになったが、しっかりスイングして左中間、右中間にライナーを飛ばしてほしい。二塁打、三塁打の躍動的なプレーを見せてほしい。それでもヒットの本数は変わらないと思う。変わっても何本かのレベルなら、ファンに感動を与え、躍動感を見せるのもプロじゃないかな。もちろん、これは彼が高いレベルの打者だから要求することだ。
イチローの利点は１番打者ということ。１試合に多ければ５～７回も打席が回り、しかも米国の投手は、まず勝負してくれる。ワンちゃん（王貞治さん）なんかは、四球が多いときは年間１４０～１５０個もあったからね。その利点を生かせば、４２５６本と（大リーグ）３０００本は実現可能だと思う。（談）
両雄の仕事には、本当に頭がさがります。
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