法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

スクールカウンセラーなんだから・・・

2008年06月03日 22時49分39秒 | 日乗

スクールカウンセラーの仕事で出かけた。

高学年の○○さんとは、4月から、囲碁をしながら面談を重ねている。
囲碁は、自然に覚えたと言っているが、日本棋院に通っているので布石などはしっかりとしている。
私は、若い頃、恩師に手ほどきを受けてマア、1級ぐらいまですすんだのであろうか?
この20年ほど、碁盤に向かったことはないので、ルールは覚えているぐらいの実力であろう。

○○さんとは4子局から始めて、勝ったり負けたりしながら、今日は○○さんに2子置かせてのスタートだった。

鈴 木    「このまま負け続けると、すぐ逆転されて、先生が黒番になりそうだね」
○○さん「先生は、スクールカウンセラーなんでしょう。勝っては駄目ですよ」
鈴 木   「そうなんだ。スクールカウンセラーは勝っては駄目なんだね。負け続けて○             ○さんが勝てるようしなけらばいけないんだ」
○○さん「そうです。でも、わざと負けると面白くないから・・・。スクールカウンセラー                なんだからしっかりとやらないと・・・」
鈴木  「スクールカウンセラーの仕事は大変だね。勝ってもいけない。負けてもいけ               ない・・・。微妙だね-」
○○さん「専門家でしょう。頑張らなくちゃー」 

ですって。

昔、□□区の教育研究所の相談員をしていた時のエピソードを思い出した。
乱暴な男児との遊戯療法でチャンバラをやった。何が何でも勝たなくては納得しない男児だった。正直にいうと、ちょっと可愛いげのない子だった。こちらは大人なので真面目にやれば簡単に勝つことができるが、わざと負けるのも面白くない。

ケースカンファレンスの席でこのことを報告すると、スパーヴァイザーで出席していた恩師五十嵐先生曰「セラピストが、じりじりと後退する呼吸が良いのでは・・・」と教えてくれた。

○○さんとの囲碁対局であるが、「数目差」で負けるのが良いと思うのだが、目数の計算も大変であるし、何よりも実力で負けそうなので切実な問題に直面しそうである。

 

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