篤姫

実を言うと私、かなりの歴史好きです。

ゆえに某国営放送の大河ドラマは昔からよく見てて
歴史の持つ壮大なロマンに心躍らせる少女でありました。

特に「幕末～明治維新」は、大きな激動と変革の時代にあって
100年に1人現れるかどうかというほどの優れた逸材、ヒーローが
一気に誕生したという
世界史の中でも稀有な一時代です。

でもここ数年、大河ドラマは見てませんでした。
１年間通しで見るって結構大変だし、
どの時代のどの人物も私の中では語り尽くされた感があったから。

それが毎週欠かさずに見ているのが今年の大河ドラマ「篤姫」

いや～
面白い。

幕末物は視聴率が取りにくいという定説を覆して、どんどん記録を伸ばしているというのも頷ける。

男性の活躍ばかりが目立った幕末・明治維新を、女性の視点から描いたことが、
性別や年齢を超えて視聴者の支持を集めたのかも。（原作、脚本、主演全て女性です）

特に篤姫が大奥に入ってからの話の展開は面白すぎて目が離せない。
脚色はあるにしても、民放の「大奥」ほどやり過ぎ感がないのは、
さすが時代考証をおろそかにしない某国営放送。

それに何と言っても番組をより魅力的にしているのが篤姫の夫、
13代将軍家定役の堺雅人さん。

頭脳明晰でありながら、うつけのふりをしている、という設定も面白いし、
政略結婚で嫁いだ篤姫と次第にうち解け、心を通わせていく過程も見逃せなかった。
堺雅人というと、「新撰組！」で山南敬介を演じた時も
かなりの女性ファンを獲得したとか。
あのソフトで知的な表情が素敵です。

当初は、尚五郎（小松帯刀）役の瑛太君のおっとりした雰囲気が好もしくて、
癒されていたけど、ここんとこ、そのお株はすっかり家定に奪われた感じ。

そんな家定さんの出番もあと1話。
明日13日の放送で亡くなっちゃいます。
う～寂しいっ

この後日本は、いよいよ激動の時代を迎え、
尚五郎さんも歴史の表舞台で大活躍するはず。

最愛の夫の死、そして徳川家にふりかかるさらなる悲劇と、
その後の篤姫はますます歴史の渦に翻弄され、波乱に満ちたものになります。

歴史ドラマの場合、結末が替えられないため、篤姫が歴史の裏側で活躍するさまを
どう描いていくのか楽しみで、今後ますます目が離せなくなりそうです。