白洲次郎と正子の世界展へ

洗いざらしの白いＴシャツにジーンズ・・・
オイリーボーイと言われるほどの車好きで、
ベントレーやブガッティなどの高級外車を乗り回す

元祖チョイワル親父・・・



でも白洲次郎はそんじょそこらのチョイワル親父とはスケールが違う

次郎とその妻、正子・・

今この二人が注目されている。

テレビで白洲次郎を紹介しているのを何度か観た

1945年、吉田茂に請われ、「終戦連絡中央事務局」の参与に就任。
英国仕込みの流暢な英語でＧＨＱとの交渉を任される。
「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめるほど、はっきりと日本の立場を主張した。

その後、貿易庁初代長官などを歴任、
政治の世界を退いた後は、実業家として活躍。
東北電力会長に就任してからは、「只見川ダム建設」に尽力する。

一方、妻の正子も当時では考えられないほどの
自由な生き方を貫いた女性だ

自分の審美眼を信じて、日本の骨董を愛し、収集し、
随筆を書き・・・

影でそっと夫を支える・・・
というのではなく、
夫がせっせとお国のために忙しく働いている中、
自分もせっせとあちこちに出かけては、
美しいと思ったものを追い求める

お互いがお互いを信頼し、尊敬しているからこそ
出来る事でしょうね。

彼らが愛し、居を構えた「武相荘」（ぶあいそう）。



今回、福岡アジア美術館で開催された「白洲次郎と正子の世界展」では、
その武相荘の居間や、囲炉裏端が再現され、
彼ら愛用の品々が数多く展示されていました。

次郎が愛用したタイプライター、旅行用トランク、シルクハット、
正子が収集した旧い器や着物など、
本当に見応えのある多くの品々。

そのどれもが派手では無いのだけれど、
とても上質な一級品ばかり

長い年月を経るごとにその価値が増しているように思えます。

ふたりとも若くして海外に留学し、その後も何度も世界中を廻って
華やかな世界を目にしていただけに、
逆に
ただそこに存在するだけの
朴訥とした日本の美に
心癒されたのでしょうか



とにかく、
二人とも
かっちょ良すぎ
ハンパ無く素敵過ぎ



そりゃぁさ、
生まれが違うし、（次郎の父は綿貿易で巨万の富を築き、正子の祖父は海軍大将で伯爵）
財力が違うし、

だから私ら庶民が
あんなに自由に
好きなこと出来るわけがないのだけれど・・・・。

けどね、
少しくらい・・・・

せめてあの毅然とした生き方くらい
見習いたい

今・・・
不透明で、心もとない世の中だからこそ

あの

「風の男」と「韋駄天夫人」が
これだけ注目されるのでしょうね