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有村架純主演で放送中の朝ドラ『ひよっこ』。高度経済成長期を舞台に、「金の卵」たちの集団就職&東京での奮闘を描く本作は、地元「奥茨城県編」が佳境を迎えつつある。
朝ドラ3作目の大御所脚本家・岡田惠和が描く世界は、丁寧な人間描写と温かさあふれるストーリーが魅力で、しらべぇでも定期的に記事を配信している。
しかし、その視聴率はあまり芳しくないようだ。
■イケメン不在が低視聴率の原因は本当?
先週22日の放送で平均視聴率20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)を記録した本作。これは11日の20.4%を上回り、自己最高を更新する形となった。
だが、大台と呼ばれる20%台がなかなか出ない。たとえば第3週の平均視聴率は19.3%で、『まれ』19.7%、『あさが来た』21.4%、『とと姉ちゃん』23.0%、『べっぴんさん』が20.3%など、過去作品の同週視聴率と比較しても低い数値なのだ。
これを受け、ネット上でははやくも原因・戦犯を探す動きが見られ「イケメンが出ていないせいでミーハー視聴者が獲得できていない」などの指摘も確認できる。だが、本当にそうなのだろうか?
しらべぇ編集部では、この声について朝ドラファン3名に話を聞いてみた。
■20代男性:関係ない派
「まず最初に、僕は『ひよっこ』は本当にいい作品だと思います。たしかにストーリーは地味目だけど、登場人物の台詞ひとつひとつが素晴らしい。人情や温かさに溢れていて、とくにバスの運転手の次郎さんの台詞には毎回涙腺が緩むほど。
その上で話すと、イケメンが出ていないのと視聴率がイマイチなのは正直関係ないと思います。なぜなら、朝ドラを好きな人って物語で判断するから。朝ドラは2週間で普通のドラマの放送回数を超えますけど、だからこそ話が面白くないとそんなマメに見続けられないんですよ。実際、僕も『まれ』は途中でやめましたし(笑)
逆に言えば、見てるうちに魅力的に見えてくることも普通にあります。能年ちゃんは最初全然かわいいと思えなかったけど、今ではすっかりファンですもん。逆に言えば、今見るとめっちゃイケメンな福士蒼汰は当時、全然イケメンに思えなかったなあ……」
■30代女性:関係ない派
「若手イケメン俳優はそりゃ出てきたら華やかになるでしょうけど、視聴率に関係してるかと言うと正直微妙ですね。私的には前作の『べっぴんさん』が正直最後のほうキツかったから一時的に離れてるだけじゃないかなと思います。
てか、そういう分析は三男役の泉澤祐希くんに失礼では(笑) かわいい顔してるし、少なくとも田舎にいたらイケメンでしょう。というか、そもそもそこまでNHKなんだから視聴率は考えなくていいんじゃないかなと。なんのための受信料って思うのは私だけではないはずです。
まあ、駄作なのに視聴率まあまあな作品もあるし、逆に『あまちゃん』はあんだけブームになったのにそこまで視聴率は高くなかったし。結局、『自分がいいと思ったらいい』んだと思います」
■40代女性:関係ある派
「『ひよっこ』がとても素敵な作品だとわかった上で話すなら、たしかにミーハー視聴者を惹きつけられてない面は否めないように思います。ストーリー的に特別派手なわけでもないし、『変なおじさん』として登場した宗男おじさん(峯田和伸)も意外とそこまででもない(笑)
でも、逆に奥茨城でそんなたくさんイケメンが出て来るのもおかしいし、『ひよっこ』は今の感じでいいと思いますね。少なくとも、私にはしっかり届いてます。東京編も楽しみです」
朝ドラがすでに好きな人は、若手イケメンの有無では見るか見ないか、あまり左右されない様子。ただ、ミーハー層を引き込む上では、ひとつのきっかけになるとする声もあった。
単純な指標であるだけに、視聴率はドラマを語る際に用いられやすい。だが、作品の質と比例しているわけでもない。「届いている視聴者」が少なくないのは間違いないだけに、今後さらに盛り上がっていくことを願いたい。
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170425-06150617-sirabee