前回の補足から・・・
私が横になっていたベッドが、分娩台へと変わる。
私は自分で自分の身体を横にすることもできなかったので、
看護士さんたちが私の身体をなおし、足を持ち上げたりしていた。
もう私はなすがまま・・・
そうして先生が到着したのだけど、
「全開です」の言葉を聞いて先生は「はやかったね~」と嬉しそう・・・
私はもうどうでもいいから、産んでしまいたかった。
助産婦さんが開いた足のまん前で椅子に座り、
先生はその横で腕を組みながら立って見ている。
助産婦さんの横に看護士さんが一人いて、私の両横にも一人ずついた。
夫はと言うと、私の頭のところにしかいる場所がなかった。
お腹に向かって励ます計画はこの時点で断念。
「あぁ、基本は助産婦さんがやるんだ・・・」
なんて働かない頭で思ったりしていた。
そして、ココで始めて知ることになる出産の仕方。
病院、またはその時の助産婦さんによって違うかもしれないが、
私の場合、陣痛の波に合わせた出産だった。
陣痛の波、そう、全開になっても、陣痛に波があるのだ。
私は、陣痛の波がなくなって、ずっと痛い状態で出産が始まると思っていた。
が、分娩準備が整った途端、私の陣痛の波が間隔を置いた。
部屋の中で、一同、シーン・・・
「あれ・・・陣痛おさまっちゃいましたねぇ・・・」と、助産婦さんが言う。
私には何がなんだか分からない。
「じゃぁ、力を抜いて、波が来るまで待ちましょう」と言う。
なので、開かされた膝を閉じようとすると、
「あ、膝は開いたままね」と言う。
普段、足をずっと閉じているのも疲れるけど、開きっぱなしも疲れる。
そんなことを思っているうちに、看護士さんが言った。
「あ、きますね、いきますよ」
と言ったかと思うと、そこにいた全員が一斉に大きな声で言った。
「はい、吸ってー!」
は????と、思いながら、言われるままに息を吸う。
すると当然のごとく「吐いてー」が来る。
言われるままに吐く。
また「吸ってー!!」と言われた直後、
「とめて!!いきんでっ!!!」
私はとにかく言われるままにやってみた。
あ、きてる、痛い・・・陣痛が、来てる・・・
必死に息を止めていきんでみる。
妻:「んーーーーっ!!」
助:「声出しちゃだめっ!」
妻:「・・・・・」(必死にこらえる)
助:「目をつむっちゃだめ、こっち見てっ!!」
妻:「・・・・」(目をあけて助産婦さんの方を見る)
助:「そうそう、力は全部ココッ!!」
妻:「・・・・」(へ?私の肛門押さえてるよ~~(汗))
そう、助産婦さんは肛門を刺激して、力を全部そちらへ向けようとしていた。
というか、そんなことに気づいている余裕が私にはまだあったんだ。
と、後で思った。
それよりも、「いつまで息とめてればいいの?」と思ったら、
「はい吐いてっ!!!」と突然言われた。
言われたとおりに吐いてみ・・・・は・・・吐けないっ!
息をとめすぎたせいか、いきみすぎたのか、すんなりと息が吐けない。
少々慌てたけど、バーベルを持ち上げる人が、おろす時に、
「おぅっ!」とか「あぅっ!」とか言いながらバーベルを下に落とすように、
「あぅっ!」と叫びながら、なんとか息を吐くことができた。
しかし、問題はその後だった。
すぐさまに「吸って!!」とまた言われたのだ。
私は息を吐くことだけで精一杯だったので、
とっさに言われるままに吸おうと思ったけど、ココで呼吸困難になった・・・
「あっ、くっ、はっ・・・・」もう息が吸えない・・・
「し・・・死ぬ・・・・・」慌てて胸をぽんぽんと自分でたたく。
その様子を見た全員が「落ち着いてっ!大丈夫、落ち着いて、息吸ってっ!」
と言う。
だから、吸えないんだってば・・・・
「死ぬーーーーーーーー・・・・・・」そう思いながらも、人間ってすごい。
この時になって「自分でなんとかするしかないんだ」とようやく思った。
とりあえず、死にそうな自分を落ち着かせ、呼吸を整えた。
するとまたしても、即効で「はい、吸ってーっ!」が始まった。
言われるままに、吸って吐いて吸っていきむ。
しばらくしたら、吐いて吸っていきむ。
これが1セットになっていた。
2回目にしてようやくリズムが分かった。
そして、陣痛の波にのっていきませているのも何となく分かった。
「でも、それは、私のリズムと違う気がする・・・」
そう思った私は、次の波の時に、
「きますね、はい吸ってー」と言われた時に、
「待ってっ!まだですっ!」と言ってしまった・・・
そして、一度自分を徹底的に落ち着かせた。
静かに私の様子を見守る人たち・・・
でも、言われるままじゃ無理だと思ったので、自分を押し通す・・・
陣痛の波が結構長い・・・
「それでもいい。もう分娩に入ったのだから、やるしかない」
自分で自分にそう言い聞かせる。
そして、あ、来る・・・と思った。
「あ、きます、いきます」と自分で言い、息を吸い始めると、
周りが一斉にまた「吸って~~~」と言い出した、
でも、今度は自分のペースなのだ。
悪いペースではない。
と、思ったが、ちょっと遅かったようで、
1セット目の2回目のいきみの時には、陣痛の波がさっていた(汗)
一応学習したらしい私は、次の波の時にはちょっと早目に言ってみた。
「きます、いきます」
周りは皆、それに合わせてくれる。
今度は、なんとかできたような気がした。
「このペースか・・・」
朦朧とする頭で、私はどこか冷静にそんなことを考えていた。
こうして、私のしきりで出産が進んでいくことになった。
私が横になっていたベッドが、分娩台へと変わる。
私は自分で自分の身体を横にすることもできなかったので、
看護士さんたちが私の身体をなおし、足を持ち上げたりしていた。
もう私はなすがまま・・・
そうして先生が到着したのだけど、
「全開です」の言葉を聞いて先生は「はやかったね~」と嬉しそう・・・
私はもうどうでもいいから、産んでしまいたかった。
助産婦さんが開いた足のまん前で椅子に座り、
先生はその横で腕を組みながら立って見ている。
助産婦さんの横に看護士さんが一人いて、私の両横にも一人ずついた。
夫はと言うと、私の頭のところにしかいる場所がなかった。
お腹に向かって励ます計画はこの時点で断念。
「あぁ、基本は助産婦さんがやるんだ・・・」
なんて働かない頭で思ったりしていた。
そして、ココで始めて知ることになる出産の仕方。
病院、またはその時の助産婦さんによって違うかもしれないが、
私の場合、陣痛の波に合わせた出産だった。
陣痛の波、そう、全開になっても、陣痛に波があるのだ。
私は、陣痛の波がなくなって、ずっと痛い状態で出産が始まると思っていた。
が、分娩準備が整った途端、私の陣痛の波が間隔を置いた。
部屋の中で、一同、シーン・・・
「あれ・・・陣痛おさまっちゃいましたねぇ・・・」と、助産婦さんが言う。
私には何がなんだか分からない。
「じゃぁ、力を抜いて、波が来るまで待ちましょう」と言う。
なので、開かされた膝を閉じようとすると、
「あ、膝は開いたままね」と言う。
普段、足をずっと閉じているのも疲れるけど、開きっぱなしも疲れる。
そんなことを思っているうちに、看護士さんが言った。
「あ、きますね、いきますよ」
と言ったかと思うと、そこにいた全員が一斉に大きな声で言った。
「はい、吸ってー!」
は????と、思いながら、言われるままに息を吸う。
すると当然のごとく「吐いてー」が来る。
言われるままに吐く。
また「吸ってー!!」と言われた直後、
「とめて!!いきんでっ!!!」
私はとにかく言われるままにやってみた。
あ、きてる、痛い・・・陣痛が、来てる・・・
必死に息を止めていきんでみる。
妻:「んーーーーっ!!」
助:「声出しちゃだめっ!」
妻:「・・・・・」(必死にこらえる)
助:「目をつむっちゃだめ、こっち見てっ!!」
妻:「・・・・」(目をあけて助産婦さんの方を見る)
助:「そうそう、力は全部ココッ!!」
妻:「・・・・」(へ?私の肛門押さえてるよ~~(汗))
そう、助産婦さんは肛門を刺激して、力を全部そちらへ向けようとしていた。
というか、そんなことに気づいている余裕が私にはまだあったんだ。
と、後で思った。
それよりも、「いつまで息とめてればいいの?」と思ったら、
「はい吐いてっ!!!」と突然言われた。
言われたとおりに吐いてみ・・・・は・・・吐けないっ!
息をとめすぎたせいか、いきみすぎたのか、すんなりと息が吐けない。
少々慌てたけど、バーベルを持ち上げる人が、おろす時に、
「おぅっ!」とか「あぅっ!」とか言いながらバーベルを下に落とすように、
「あぅっ!」と叫びながら、なんとか息を吐くことができた。
しかし、問題はその後だった。
すぐさまに「吸って!!」とまた言われたのだ。
私は息を吐くことだけで精一杯だったので、
とっさに言われるままに吸おうと思ったけど、ココで呼吸困難になった・・・
「あっ、くっ、はっ・・・・」もう息が吸えない・・・
「し・・・死ぬ・・・・・」慌てて胸をぽんぽんと自分でたたく。
その様子を見た全員が「落ち着いてっ!大丈夫、落ち着いて、息吸ってっ!」
と言う。
だから、吸えないんだってば・・・・
「死ぬーーーーーーーー・・・・・・」そう思いながらも、人間ってすごい。
この時になって「自分でなんとかするしかないんだ」とようやく思った。
とりあえず、死にそうな自分を落ち着かせ、呼吸を整えた。
するとまたしても、即効で「はい、吸ってーっ!」が始まった。
言われるままに、吸って吐いて吸っていきむ。
しばらくしたら、吐いて吸っていきむ。
これが1セットになっていた。
2回目にしてようやくリズムが分かった。
そして、陣痛の波にのっていきませているのも何となく分かった。
「でも、それは、私のリズムと違う気がする・・・」
そう思った私は、次の波の時に、
「きますね、はい吸ってー」と言われた時に、
「待ってっ!まだですっ!」と言ってしまった・・・
そして、一度自分を徹底的に落ち着かせた。
静かに私の様子を見守る人たち・・・
でも、言われるままじゃ無理だと思ったので、自分を押し通す・・・
陣痛の波が結構長い・・・
「それでもいい。もう分娩に入ったのだから、やるしかない」
自分で自分にそう言い聞かせる。
そして、あ、来る・・・と思った。
「あ、きます、いきます」と自分で言い、息を吸い始めると、
周りが一斉にまた「吸って~~~」と言い出した、
でも、今度は自分のペースなのだ。
悪いペースではない。
と、思ったが、ちょっと遅かったようで、
1セット目の2回目のいきみの時には、陣痛の波がさっていた(汗)
一応学習したらしい私は、次の波の時にはちょっと早目に言ってみた。
「きます、いきます」
周りは皆、それに合わせてくれる。
今度は、なんとかできたような気がした。
「このペースか・・・」
朦朧とする頭で、私はどこか冷静にそんなことを考えていた。
こうして、私のしきりで出産が進んでいくことになった。