5月17日 (火曜日) 雨
16日午後9時すぎ、茨城県小美玉市で震度5弱を観測した
地震では、茨城県内のJR常磐線が水戸駅と取手駅の間の上下線で4時間余りにわたって運転を見合わせ。
★熊本の震災直後だけに関東地方も大きな地震が来るかもと・・誰しも身構える。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
何時か見た
ある記事に・・災害ユートピアとはさみ状格差の事が
大きな災害に見舞われた時、人々は日ごろの境遇の違いを超えて結束する。
このように惨禍と闘いながら助け合い、支え合う人々の
運命共同体を「災害ユートピア」と呼ぶ専門家もいる。
ただそのような一体感も永遠に続くわけではない。
「はさみ状格差」とは災害を受け止める人々の心理的な落差が時と共に、はさみを開くように広がる現象をいう。
阪神大震災や東日本大震災で使われた言葉で、
震災後1カ月以上になると元気な人と落ち込む人の差が目につくようになり、
その差が広がっていったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
実際、被災者の境遇も受けた被害や経済力、周囲の人間関係によって時と共に差が広がっていく。
災害はまた人々の間の格差を拡大し、弱い立場の人をさいなむ。
復興へ前進する人々の一方で、物心両面で復興から取り残される人も増えていった。
震災の教訓であった。
====================
発生から1カ月を超えた熊本地震だが、なお余震の恐怖は去っていない。
家族を奪われた悲しみに癒えるいとまがないのはもちろん、
家屋の被害調査も滞る中、生活の再建への不安に眠れぬ夜を過ごす方も多いだろう。
避難所や車中泊の住民の「被災」は今も続く。
たとえ余震が続こうと、地域や生活の再建に向けた住民個々の取り組みを励まさねば未来は開けない。
とともに復興に向かう周囲との落差に苦しみながら長い被災を生きる人々を孤立させては地域再生とはいえまい。
誰一人置き去りにしない復興が求められる今後だ・・
人をいったん結束させながら、一転引き裂いていく震災の非情である。
だからこそ問われる人間の自前の団結力、それを現実のものにする知恵の底力だろう。
===================
★未曽有の大災害に直面した人々は、身体だけでなく心理面も激しいダメージを受ける。
災害心理学が専門の広瀬弘忠・東京女子大名誉教授によると、
人は生き抜くために
負の感情を抑圧する本能を身に付けているという。避難所内でも、サバイバルのための
規範意識が自然と生まれ、運営に役立っていた。
ーーーー
広瀬氏は東日本大震災で、地震発生から津波の最終波がひくまでの数時間を
「災害衝撃期」と呼ぶ。
この間、人間は元来持つサバイバル能力を発揮する。がれきが渦巻く
津波を泳ぎ切ったり、重い家具を持ち上げ、下敷きの人を助けたり。
「火事場のばか力」が出る間、恐怖や悲嘆など、生きる妨げとなる感情は抑え込まれる。
--------------
衝撃期の直後は「災害時ユートピア」という意識になる傾向がある。
「助かってよかった」
と周囲と一緒に多幸感、至福感に浸る。
「自分がこの先も生きていくと確認し、ある種の感動や感激を覚える」という。
ーーーーーーー
命の危機は脱したものの、その後の避難所生活では食料や燃料が不足し、飢えと寒さが
続いた。いつ物資が届くか分からない中、被災者の間で生まれたのが「非常時規範」。
運命共同体という意識が互いに助け合い、足らざるを補う心を生んだ。「大変なのは自分
だけではない」と自我を抑制する「禁欲的規範」も広まる。
初期の避難所では、生き延びる共通の目標のもと、平等化の原則が働いたという。
ーーーーー
しかし、物資が一人一人に十分に行き渡ると規範意識は緩んでくる
『生き延びよう』が『生き延びた』になった時、抑えられた感情は解放される 」と広瀬氏。
今回の震災で最も規範、が維持されたのは最初の2、3週間とみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
避難所運営をめぐって不満が噴出し、被災者間の争いが起きやすいのもこの時期。恐怖や
悲しみもよみがえり、不眠や持病の悪化、頭痛などを患い、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
を発症する人も出る。
広瀬氏は「例えば、親を亡くした人が『自分が死ねば親は助かった』と
考えてしまうとPTSDの前兆。
カウンセリングを受けるべきだ」と指摘。さらに「物資が行き届いても、
せっかく築いた絆を分断するのではなく、街の復興にその絆を生かしてほしい。
嘆いても街や人の命は戻らない。
災害を新たなスタートととらえ、前を向いてくれれば」と提言する。(中日新聞 )
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★教訓として刻んでおこう。
16日午後9時すぎ、茨城県小美玉市で震度5弱を観測した
地震では、茨城県内のJR常磐線が水戸駅と取手駅の間の上下線で4時間余りにわたって運転を見合わせ。
★熊本の震災直後だけに関東地方も大きな地震が来るかもと・・誰しも身構える。
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何時か見た
ある記事に・・災害ユートピアとはさみ状格差の事が
大きな災害に見舞われた時、人々は日ごろの境遇の違いを超えて結束する。
このように惨禍と闘いながら助け合い、支え合う人々の
運命共同体を「災害ユートピア」と呼ぶ専門家もいる。
ただそのような一体感も永遠に続くわけではない。
「はさみ状格差」とは災害を受け止める人々の心理的な落差が時と共に、はさみを開くように広がる現象をいう。
阪神大震災や東日本大震災で使われた言葉で、
震災後1カ月以上になると元気な人と落ち込む人の差が目につくようになり、
その差が広がっていったのだ。
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実際、被災者の境遇も受けた被害や経済力、周囲の人間関係によって時と共に差が広がっていく。
災害はまた人々の間の格差を拡大し、弱い立場の人をさいなむ。
復興へ前進する人々の一方で、物心両面で復興から取り残される人も増えていった。
震災の教訓であった。
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発生から1カ月を超えた熊本地震だが、なお余震の恐怖は去っていない。
家族を奪われた悲しみに癒えるいとまがないのはもちろん、
家屋の被害調査も滞る中、生活の再建への不安に眠れぬ夜を過ごす方も多いだろう。
避難所や車中泊の住民の「被災」は今も続く。
たとえ余震が続こうと、地域や生活の再建に向けた住民個々の取り組みを励まさねば未来は開けない。
とともに復興に向かう周囲との落差に苦しみながら長い被災を生きる人々を孤立させては地域再生とはいえまい。
誰一人置き去りにしない復興が求められる今後だ・・
人をいったん結束させながら、一転引き裂いていく震災の非情である。
だからこそ問われる人間の自前の団結力、それを現実のものにする知恵の底力だろう。
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★未曽有の大災害に直面した人々は、身体だけでなく心理面も激しいダメージを受ける。
災害心理学が専門の広瀬弘忠・東京女子大名誉教授によると、
人は生き抜くために
負の感情を抑圧する本能を身に付けているという。避難所内でも、サバイバルのための
規範意識が自然と生まれ、運営に役立っていた。
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広瀬氏は東日本大震災で、地震発生から津波の最終波がひくまでの数時間を
「災害衝撃期」と呼ぶ。
この間、人間は元来持つサバイバル能力を発揮する。がれきが渦巻く
津波を泳ぎ切ったり、重い家具を持ち上げ、下敷きの人を助けたり。
「火事場のばか力」が出る間、恐怖や悲嘆など、生きる妨げとなる感情は抑え込まれる。
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衝撃期の直後は「災害時ユートピア」という意識になる傾向がある。
「助かってよかった」
と周囲と一緒に多幸感、至福感に浸る。
「自分がこの先も生きていくと確認し、ある種の感動や感激を覚える」という。
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命の危機は脱したものの、その後の避難所生活では食料や燃料が不足し、飢えと寒さが
続いた。いつ物資が届くか分からない中、被災者の間で生まれたのが「非常時規範」。
運命共同体という意識が互いに助け合い、足らざるを補う心を生んだ。「大変なのは自分
だけではない」と自我を抑制する「禁欲的規範」も広まる。
初期の避難所では、生き延びる共通の目標のもと、平等化の原則が働いたという。
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しかし、物資が一人一人に十分に行き渡ると規範意識は緩んでくる
『生き延びよう』が『生き延びた』になった時、抑えられた感情は解放される 」と広瀬氏。
今回の震災で最も規範、が維持されたのは最初の2、3週間とみる。
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避難所運営をめぐって不満が噴出し、被災者間の争いが起きやすいのもこの時期。恐怖や
悲しみもよみがえり、不眠や持病の悪化、頭痛などを患い、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
を発症する人も出る。
広瀬氏は「例えば、親を亡くした人が『自分が死ねば親は助かった』と
考えてしまうとPTSDの前兆。
カウンセリングを受けるべきだ」と指摘。さらに「物資が行き届いても、
せっかく築いた絆を分断するのではなく、街の復興にその絆を生かしてほしい。
嘆いても街や人の命は戻らない。
災害を新たなスタートととらえ、前を向いてくれれば」と提言する。(中日新聞 )
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★教訓として刻んでおこう。
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