サーモン・プロジェクトを開始した。
手始めとして先週17日~19日の3日間、アイルランド西部のBlackwaterに単独釣行した。DHロッドを川で使うのは初めて、スペイは入門本を読んでイメージトレーニングしただけというど素人状態での挑戦に踏み切ったのは、残り1~2年と思われる欧州滞在中に、何とか大西洋鮭を仕留めたいためだ。
宿は広い範囲に及ぶビートを管理しているBlackwater Lodge。朝食とランチボックス以外は食事・酒類の提供を止めたとのことで、限りなくセルフ・ケータリング方式に近いが、逆に食事の時間等を気にせずに夜まで釣りができるので気楽といえば気楽だった。今回はギリーも無しで、キャスティング練習もかねて自己流でやることに決めていた。
1日目。
割り当てられてたのは、Beat15 Ballincurrig。宿の主人からはビート上流に集中すべしとのアドバイスがあった。現場を実際に見てみると、上流部で大きく川がカーブする前後で川幅が半分位に狭まって落ち込みが形成され、流れの中に複数の沈み石があり、素人目にもいかにも鮭が休んでいそうな怪しげな好ポイントを形成していた。
右岸からなのでダブルスペイ、風は少し強いが上流側から吹いているので問題なし。結構釣りやすい状況だったこともあり予想外に最初からそこそこのループが形成出来た。川幅が狭いので、シューティングせずにヘッド分だけ打ちかえすので丁度良い感じだった。
シンクティップにアルミチューブのウィリーガンをセットし開始。時たま根がかりするのできちんと底付近を流せていることを確認し釣り下り始めた。
まあ、今回は初日だし練習だ位の気持ちで、キャスティングに集中しタイミング等を微修正しながら10分程釣り下り、流芯脇にある大きな沈石がある一級ポイントの横を丁度フライが通過した瞬間だった。コツッコツッという感じでラインの動きが止まった。
底石に根がかりしたかと思いつつも、「絶対に合わせるべからず」という鮭釣りの定石に従い、とりあえずラインをそのまま放置して様子を見ていると、なんと、
ぐぐっー、ジジー、ジジー
とラインが引き出され始めた。俄かには信じられず、フックが根がかりしラインが水流で押されているのではと最初思ったが、明らかにラインの先に不規則な生命反応が感じられた時点で、一気にアドレナリンが脳を刺激する。
「鮭が止まるまではラインを送り込むべし。」
じっーと我慢。10m程だったかラインが出た後で動きが止まった。理屈の上では、この段階で「水流がラインにかける負荷によりフッキングしている」、はずである。
が、鮭釣りが素人の自分には当然ながら確信が持てない。
・・・合わせを入れるか? いや待て待て、合わせは禁物のはずだ。
が、このまま待ち続けて何とかなるのだろうか?
・・・そういえば、「秋になれば鮭の口の皮も固くなり合わせてもOK」ということが書いてある本もあったよなあ。
色々な考えが瞬時に頭に過ぎった。
待っていたのは、多分そんなに長い時間では無かったと思うのだが、待ちきれずにラインを数㎝引っ張って合わせを入れる決断をした。
せーの、ピッ!
・・・・スカッ・・・・★○△?!・・・
フックが鮭の口を切り裂いた(と思えるような)一瞬の感触を残し、ラインからテンションが消えた。
人生最初の鮭釣りで、しかも最初のカバーでランディングするという夢を一瞬見させてもらったが、やはり現実はそれ程甘くは無かった。
この後、夜7時頃までロッドをひたすら振り続けたが、この1テイク以外は何の当りも無し。ただ、日中、鮭がジャンプする姿を6~7回は見たので、かなりの魚がこのビートにストックされていたのは確かなようだった。
あと2日あるので、何とかなるかもという希望を持ちながら初日を終了した。(2日目へ続く)
手始めとして先週17日~19日の3日間、アイルランド西部のBlackwaterに単独釣行した。DHロッドを川で使うのは初めて、スペイは入門本を読んでイメージトレーニングしただけというど素人状態での挑戦に踏み切ったのは、残り1~2年と思われる欧州滞在中に、何とか大西洋鮭を仕留めたいためだ。
宿は広い範囲に及ぶビートを管理しているBlackwater Lodge。朝食とランチボックス以外は食事・酒類の提供を止めたとのことで、限りなくセルフ・ケータリング方式に近いが、逆に食事の時間等を気にせずに夜まで釣りができるので気楽といえば気楽だった。今回はギリーも無しで、キャスティング練習もかねて自己流でやることに決めていた。
1日目。
割り当てられてたのは、Beat15 Ballincurrig。宿の主人からはビート上流に集中すべしとのアドバイスがあった。現場を実際に見てみると、上流部で大きく川がカーブする前後で川幅が半分位に狭まって落ち込みが形成され、流れの中に複数の沈み石があり、素人目にもいかにも鮭が休んでいそうな怪しげな好ポイントを形成していた。
右岸からなのでダブルスペイ、風は少し強いが上流側から吹いているので問題なし。結構釣りやすい状況だったこともあり予想外に最初からそこそこのループが形成出来た。川幅が狭いので、シューティングせずにヘッド分だけ打ちかえすので丁度良い感じだった。
シンクティップにアルミチューブのウィリーガンをセットし開始。時たま根がかりするのできちんと底付近を流せていることを確認し釣り下り始めた。
まあ、今回は初日だし練習だ位の気持ちで、キャスティングに集中しタイミング等を微修正しながら10分程釣り下り、流芯脇にある大きな沈石がある一級ポイントの横を丁度フライが通過した瞬間だった。コツッコツッという感じでラインの動きが止まった。
底石に根がかりしたかと思いつつも、「絶対に合わせるべからず」という鮭釣りの定石に従い、とりあえずラインをそのまま放置して様子を見ていると、なんと、
ぐぐっー、ジジー、ジジー
とラインが引き出され始めた。俄かには信じられず、フックが根がかりしラインが水流で押されているのではと最初思ったが、明らかにラインの先に不規則な生命反応が感じられた時点で、一気にアドレナリンが脳を刺激する。
「鮭が止まるまではラインを送り込むべし。」
じっーと我慢。10m程だったかラインが出た後で動きが止まった。理屈の上では、この段階で「水流がラインにかける負荷によりフッキングしている」、はずである。
が、鮭釣りが素人の自分には当然ながら確信が持てない。
・・・合わせを入れるか? いや待て待て、合わせは禁物のはずだ。
が、このまま待ち続けて何とかなるのだろうか?
・・・そういえば、「秋になれば鮭の口の皮も固くなり合わせてもOK」ということが書いてある本もあったよなあ。
色々な考えが瞬時に頭に過ぎった。
待っていたのは、多分そんなに長い時間では無かったと思うのだが、待ちきれずにラインを数㎝引っ張って合わせを入れる決断をした。
せーの、ピッ!
・・・・スカッ・・・・★○△?!・・・
フックが鮭の口を切り裂いた(と思えるような)一瞬の感触を残し、ラインからテンションが消えた。
人生最初の鮭釣りで、しかも最初のカバーでランディングするという夢を一瞬見させてもらったが、やはり現実はそれ程甘くは無かった。
この後、夜7時頃までロッドをひたすら振り続けたが、この1テイク以外は何の当りも無し。ただ、日中、鮭がジャンプする姿を6~7回は見たので、かなりの魚がこのビートにストックされていたのは確かなようだった。
あと2日あるので、何とかなるかもという希望を持ちながら初日を終了した。(2日目へ続く)
しかも、サーモンかけてるじゃないですか!
早く続きを聞かせてくださいっ!!
読んでて完全に自分がプールカバーして、
Takeがあった気になりました。
残念でしたね、次がありますよ。
続編期待してます、はよ書いてね(笑)。
ただ、宿泊施設(バンガローの方)自体はイマイチ(シャワーがぬるい、ヒューズがすぐ飛ぶ、等)でした。寝るだけだったのでさほど大きな問題ではありませんでしたが。ちなみにバスタブ付きは無いと思います。