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Cayo Largo - Cuba (22_27.12.08)

2009-01-13 22:47:43 | Fishing in Cuba
2年連続でクリスマス休暇にキューバ遠征に行ってきた。
07年末のキューバ、08年夏のアイスランドに引き続き、またもやBさんの計画に便乗させて頂いた格好。

今年は、昨年と異なりトラブル無しでフランス経由で順調にキューバ入り出来た。経営が変わったロッジに行くと、この週の客は自分たち1組だけであることが判明。(釣果記録ボードを見ると前週も2組のみだったようで、昨年末の賑わいとは様変わりで、ちょっと閑散とした雰囲気の中でのスタートとなった。加えて、ロッジ周辺の建物も改装中でちょっと寂しい感じもした。

夏に襲った大型ハリケーンの傷跡があるのではと予想していたが、少なくともロッジ近辺の景色は昨年とほとんど変わり無く安心。手早くタックルの準備を整えて早速出船。昨年と違い、風がかなり強く吹いていたため、波立つ海面でボーンを見つけるのは難しかったが、開始程なく、運よく正面から来る群れに遭遇。
去年の要領を思い出しながら、幸先よく1匹目をキャッチできた。しかも、去年の釣った最大のものよりも良型。



ただ、以降は、強風で波立つ海面と曇り空のために、ボートからではなかなか魚群を発見できず、膝下前後の浅い砂底のところを狙ってウェーディングで攻めることが多くなった。
ボートからとは違い、目線が水面に近くなるので、遠くの魚を見つける要領がつかめず苦戦を強いられた。
去年はほとんどウェーディングをしなかったの対し、今回は強風でボートでの釣りにはコンディションが厳しかったこともあり、結局6日間を通して半分以上がウェーディングでの釣りとなり、これはこれで新たな経験で、苦戦しつつも非常に楽しかった。

ガイドが海パンに裸足でウェーディングしていたこともあり、危険は無いんだろうと判断し、途中からはウェーディングシューズを履かずに裸足のままでウェーディングすることにした。真っ白な砂浜を裸足でジャブジャブ進んでいくのは、非常に新鮮な感覚を味わせてくれた。

<強風のなかウェーディングするの図>


ウェーディングにも慣れ、何回か魚を取り逃がしているうちに、徐々に要領が掴めてきたので、ガイドから少し離れて自分で魚を捜すことに挑戦し、ちょうど幸運にも11時方向から正面を横切っていく大きな群れに遭遇した。

方向・距離を完全に把握し、キャスティング体制に入ると、右後方20m程の位置にいたガイドから、
「そうだ、そこだ。直ぐに投げろ!」との声。

で、ティペットが群れの頭上を叩かないように、やや手前側を狙ってキャスト。
自分ではほぼ狙い通りのところにフライを落とせたと思っていたら、後から、
「後1メートル奥。群れの出来るだけそばにキャストしろ!」
との指示あり。
「んっ?あと1m先だと、群れの直上にフライが落ちて散ってしまうのでは?」
と思いつつ、一瞬リキャストしようかと迷ったが、自分を信じてそのままリトリーブを開始すると、1匹が群れから離れてフライをチェイスし始めたのが確認できた。

続くストライクも完璧に決まり、会心のヒット。しかも今までで一番引きも強く、どんどんバッキングが引き出されていく。右後方をみると、何と、Bさんも同時にヒット。
魚がBさんの方に走らないようにプレッシャーをかけつつ、距離を出来るだけ取るように後ずさりしながら無事キャッチ。

魚の発見から取り込みまで、ガイドの助けを借りず全て自己完結でキャッチし、しかも、この魚が今まで釣ったボーンのなかでは一番大物だったうえに、Bさんとのダブルヒットというおまけも付いて、今回釣行で一番うれしい1匹となった。



以降も、爆釣とはいかないものの、色々な場所でボーンを釣り、あるいは、とり逃したりしながら楽しませて貰った。

<ボーンとファイトするの図>


ただ、残念ながら今回はターポンの群れに遭遇する機会が非常に少なく、結局1回もターポンにはキャストする機会に恵まれず、また、パーミットはちらりと1回だけほんの一瞬姿を見たのみに終わった。

今年の結果から翻って考えてみると、07年は本当にラッキーだった。
07年は、風に悩まされることもなく、曇天だったのは中1日のみ、ターポンを含め色々な魚種との遭遇もあり、良いガイドにも恵まれた。
改めて07年の幸運に感謝しつつ、キューバ2008が終了した。

Cuba - Cayo Largo (21_30.12.07) Day8

2008-01-06 00:27:42 | Fishing in Cuba
キューバでの釣り6日目。ついに最終日である。

Bonefishはサイズこそ出なかったもののそこそこ釣れた。AmberjackとSnapperをキャッチし、Jack Crevalleの引きも楽しんだ。そして幸いなことにBaby Tarponも手中に収めることが出来た。本格ソルト初釣行にしては本当に出来すぎだ。

そして、ここまでくればやることは一つしかない。
#10ロッドからターポン用リーダーを外し、自分で昨晩作ったノッテッドリーダーに付け替えた。結んだフライはこれ。



ここCayo Largoでも多くのパーミットを仕留めたという実績フライ。Alexiがパーミット用にとフライボックスから選んでくれた。キャストできる幸運に恵まれるかどうかすら分からないが、準備だけはしておこう、一応。

今日はターポンポイントは全てBさんにやって貰い、自分はその他のポイントで狙うことに。ただ、この日は今回釣行の中でも一番風が強く苦戦を強いられる。

自分の番の時に久しぶりにMilky Waterポイントを発見。キャスト後10カウントしてリトリーブすると妙に軽い当りがあった。小型のSnapperだった。

群れで居たようで、この後5連続で1キャスト1ヒットで当ってくるため、Alexiが、
「Oh,No. Where is a bonefish? Let's move to the another place.」
このような群れに遭遇すれば、サイズを度外視して数だけ狙おうと思えば1日50匹というもの実現可能かとも思えてきた。

そんな中、何とかボーンを仕留める。今回釣行の最後を飾る1匹。



Bさんのチャネルでの奮闘も終わり、終了時間の20分位前になって最後のポイントに移動。Alexiが#10ロッドを渡してくれ、
「Please try with this rod. This fly is very good for a permit, but also good for a jack. In this channel you can find many jacks.」

せっかく結んだフライを最後に使わせてやろうというAlexiの気遣い。本当のプロである。
水深があるチャネルに向け、キャスト&ファーストリトリーブを繰り返す。
数投目に結構良いサイズのジャックがフライをチェイスしてきたが、テイクする直前でリトリーブ速度が変わったのか急にUターンして行ってしまった。
これ以外は変化なし。
「Sorry, ksk. There is no fish any more.」

ついに終了時間となった。心地よい疲れとともにCasa Batidaに戻り皆と談笑。とうとうキューバ釣行が終わった。



キューバに持参し毎晩読んでいたLefty Krehの本の冒頭に、こんな一節があった。

No one can really describe the run of a bonefish, the slugging battle of a jack crevalle, the mighty leap of a tarpon; these things have to be experienced. Once they are, the freshwater angler is never the same.

確かに、巨匠、おっしゃる通りでした。

Cuba - Cayo Largo (21_30.12.07) Day7

2008-01-05 00:51:17 | Fishing in Cuba
5日目は、区間の東端になるArea1。

最初のポイントはマングローブの岬の沖合いに広がる広大なフラット。ボーン狙いと思っていたら、ターポンロッドを持てとAlexi。ここはマングローブから出てきたターポンが回遊するポイントとのこと。少し水深があるフラットをターポンの影を捜しながら岬先端にむけ船を流していく。
しかし、ターポンは発見できず。Alexiが今度はマングローブ沿いに船を流し始めた。2日目の経験でターポンの群れはマングローブの根元ぎりぎりを回遊していることが分かっていたので、神経をそこに集中して群れを捜す。

暫くして2匹のBaby Tarponを発見するも距離が近すぎてキャストできず。更に移動し、マングローブが少し奥まってトンネル状になったポイントで群れを発見。10m程の距離で何度かキャストするも、覆いかぶさったマングローブにフライが引っかかったりしてポイントにフライを運べず失敗。ただ、幸い、魚はまだスプークしておらず、船の進行方向と同じ右方向にゆっくりと泳いでいったので、魚を追いかける形で捜し続ける。

数分後、今度は比較的キャストしやすいポイントで群れに遭遇。キャスト。



フライ着水直後に食ってきて、いきなり手前側に走られラインのスラックをとるのが精一杯で1回しかストライクを入れられず、最初のジャンプで痛恨のフックオフ。悔しい~。

この段階で開始後30分位。複数のターポンの群れが回遊しており、すぐに右側から別の群れが接近。慌てて準備を整えキャスト。



今度はターポンが真後ろからフライをチェイスし、口を真四角に開けてテイクしたところをはっきりと確認できた。反転を待たず、Alexiの「Strike!!」の声に合わせて3回合わせをきちんと入れることに成功。ジャンプはするが、思ったほど走る訳ではなく、何とか無事ランディグに成功。
やった~!! Babyとはいえ、ターポンはターポン。これで#10に入魂できホントに嬉しかった。



ヒットフライはこちら。これ、実はAlexiが間違えてBさんのフライボックスから取り出して自分のタックルに装填してくれたもの。幸運を呼び込んでくれた記念フライ。



この日はこれ以外にも、ボーン5匹・スナッパー1匹をキャッチするという大当たりの日になった。



出来すぎの成果の余韻にひたりながら、5日目が終了した。

Cuba - Cayo Largo (21_30.12.07) Day6

2008-01-04 10:52:17 | Fishing in Cuba
キューバでの釣りも4日目になった。
真っ白な砂浜沿いにシャローが続いているエリア。この日は風の影響を受け思うようにキャストできず、それがまたキャスティングのリズムを乱す悪循環に陥り、苦戦を強いられた。また、水面にたつさざなみで魚が思うように特定できず、昼まではノーフィッシュ。

昼休憩に上陸した島でイグアナ5~6匹の歓迎を受ける。人間慣れしているようで、上陸するとエサを求めてわらわらと近く寄ってきた。昼食にバナナを食べていたら、Alexiに「それの皮が好物だぞ」と言われ、その辺に放り投げると凄い勢いで飛びついてきて奪い合っていた。



午後再開。チャネル沿いのシャローを探る。ここにはJackも多数いるとのことで、Jackを見つけたら間髪を入れずに半径1m以内にキャストし、すぐにファーストリトリーブを始めろとのAlexiからの指示があった。

魚を探していると、
「Look. A very big bonefish is coming. Really big one. More than 8LB.」
これまで釣ったのは3~4LBクラスで、サイズアップを課題にしていたので気合を入れて準備する。
「11 o'clock, 20m. Cast!」
幸い風の影響をあまり受けずいいところに入った。
フライを追ってくる魚が見え、その頭は確かにこれまで釣ったのとは異質な大きさをしていた。
「OK. He is chasing the fly. Strip, strip, strip....Strike!」

で、またまたやってしまった。
ラインに重みを感じた瞬間、無意識に10度位ロッドをあおってしまいフッキングに失敗。どデカイやつだっただけにめっちゃ悔しい。

痛恨のバラシで「ちくしょ~」と叫びながらラインを回収していると、フライが船の5m位まで来たところで、左側から猛烈なスピードで黒い影が飛び出してきてフライをひったくっていった。Alexiが、
「Oh, Jack took your fly!」
と叫ぶ。が、こちらは8LBをばらしたショックから立ち直れず、ラインをたぐり粗っぽく寄せていると、Bさんが、
「kskさん、Jackですよ、Jack。これ慎重に取っときましょうよ。」
と言われ、キャッチを目指し少しまじめにファイトに入る。確かにサイズは小さいが結構良く引く。Amberjackだった。



この後すぐに、Alexiが、
「Another Jack. 9 o'clock 10m, 5m. Cast quickly, quickly!!」
と叫んでいる。魚が全く見えなかったが、9時方向・5mを目指し、フォルスキャスト無しで1発で投げると、フライが着水した50cmほど先に黒い影が見え、それが急速に反転してフライをくわえたと思ったら、もの凄い勢いでラインが出され始めた。

「OK. Keep on reeling, but don't give him too much pressure. The line is too thin。That fish maybe 8 to 10 pounder.」

#8ロッドで、リーダーは14LBのフロロ。強引にやるとすぐ切れるとのことで、Alexiが船のエンジンを入れて低速で魚をチェイスし始め、それに合わせてひたすらリールを巻き続ける。5分以上経っても底へ底へ潜っていく力は全く衰えない。一瞬水面近くまで寄ってきたが、また直ぐに底に潜られ膠着状態になった。

背後では双胴ヨットでシュノーケリングに来てる人たちが気持ちよさそうに遊んでいた。Bさんが「ギャラリーが一杯で、モンシャウ状態ですよ~。」

10分近く経ったよう気がし、少しロッドの角度を上げテンションを強めた瞬間に、プチッとラインがブレークした。こちらは同じJackでも、本命ターゲットの一つJack Crevalleだった。

4日目はDay for Jack。8LBボーンを逃したのは悔しかったが、Jackの強烈な引きを存分に楽しませてもらった。

Cuba - Cayo Largo (21_30.12.07) Day5

2008-01-03 01:02:38 | Fishing in Cuba
3日目の今日はクラブから近いAREA2が対象。

昨日はターポン狙いで長い時間ロッドを振らせて貰ったので、今日はBさんが先発。
満月その他の色々な要素が相互に作用し魚が異常にスプーキーになっており、1m以上遠くに落としたフライの着水音にも反応して逃げていくという厳しい状況。しかもうす曇で光線が弱く魚が更に見え難くなっていた。

短いランチ休憩の後に入ったマングローブでは、複数の群れが固まっており、一部の魚がテイリングしながら盛んに底のベイトを捕食している様子が確認できた。尾びれが遠くからでもはっきり見える。Alexiが、
「In this case, you must put the fly very close to the fish. OK?」
ふむふむ。了解。

テーリングしているボーンへキャスト。魚の尾びれの動きがはっきり見えるのでまさにライズを狙っている感覚。で、あわせも鱒のライズを釣っている感覚になってしまい、フッキングしたと思ったらほとんど反射的にほんの少しロッドをあおってしまった。痛恨のラインブレーク。見えていた尾びれが異常に大きかっただけに悔しさ倍増。
しかし、まだ別の魚がすぐ近くの別のマングローブ横でテーリングしている。フライを付け直してキャスト。距離もばっちり、魚がチェイスしてきて来てフッキングしたが、またも同じ誤ちを繰り返してしまう。う~ん。。
「kskさ~ん。さっきと全く同じミスしてますよ~。」とBさん。

いかんいかん。落ち着こう。

更に別なマングローブの脇に別の魚を発見。慎重にキャスト。2回連続で同じミスを繰り返してしまっている。この流れを変えるため何としてもここで1匹取らねばならない。



いいところに入った気がする。が、乗ら~ず。

再度キャストするも、最初のキャストが少し距離が足りず、すぐにキャストし直すといい所に決まった。思わず、「頼む! 食ってくれ~~~」



で、今回は何とか無事キャッチ。サイズは大きくないものの大変うれしかった1匹。

この魚、リリースした後に水の中に放置してあったフライに再度バイトするという芸も見せてくれて「こんなのは初めて見た」とAlexiも大笑いしてくれた。

ただ、この後も厳しい状況が続き、この日はこの1匹のみ。

同じ時期に来ていた釣客も状況は似たようなものだったようで、自分たちだけが苦戦した訳ではなかったようで少し安心。この日はオーナーのMauroも英国からの客と一緒に釣りに出ていて、彼曰く「最初の1匹を取るの15回もキャストした。こんなにスプーキーな状況は経験したことが無い。満月の影響だろう」と言っていた。満月でボーンが夜通し捕食することが主な要因らしい。色々な意味で苦しめられた3日目が終了。

Cuba - Cayo Largo (21_30.12.07) Day4

2008-01-02 18:35:00 | Fishing in Cuba
キューバでの釣り2日目。

今日は、6つに区画されたエリアのうち、クラブから一番離れたところにあるArea6。船で1時間以上走らなければならない。

この区間はマングローブが茂る環礁が広がっており、ここでのメインターゲットはターポンだ。初日に予想外にあっさりとにボーンが釣れたので、この勢いで2冠目ゲットを目指す。

昨日の終わりがBさんだったので、今日も最初に釣らせて頂く。
ロッドは#10。80LBのショックリーダーを付けたシステム。こんなリーダー投げるのは初めてなので、うまくターンオーバーしない。10回投げて数回なんとか形になる程度。ま、やっているうちに何とかなるだろう。

実釣開始前、Alexiよりターポン釣りについて簡単なブリーフィング。ボーンよりは少し短く早めのリトリーブをして、合わせはラインを2~3回目一杯強く引くように指示される。ふむふむ。ポイントが合わせなのは色々なソルト本でも強調されている点。オーナーのMauroは魚がフライをテイクして反転するまで待つことが大事だと朝の出発前に言っていたが、Lefty Krehの本にはすぐ合わせろと書いてあった。魚を見つける前から、すっかり釣れるつもりでフッキングから、ジャンプされた際のロッド捌きのイメージトレーニングをしていた。

が、これが魚を見つけるのになかなか苦戦。
最初のポイントでは魚を発見できず、狭いマングローブのチャネルを通って環礁の中に移動。環礁の中は底が水草で暗くなっており魚を見つけ難いとのことで、ブラインドでのキャスト&リトリーブを指示される。

「ええっ?? #10をブラインドで振り続けろって?」

とちょっと驚いたが、指示通りにキャスト&リトリーブを繰り返す。

やってみると#10ロッドで振り続けてもさほど疲れないことが判明。#10クラスになるとやたら重くて棒みたいなロッドという先入観があったが全くそんなことは無く快適にキャストを続けられた。ただ、リーダーの先端が重いのでターンオーバーが今ひとつうまく出来なかった。

浅瀬を一通りカバーするも反応なし。Alexiは、
「Oh, No. incredible... Where is the fish.」
と唸っていた。通常は必ず居付いている場所らしい。

作戦を変更して、マングローブの林にぎりぎりまで近づき回遊する群れを捜すことに。雰囲気はほとんど熱帯ジャングルというマングローブの中を気配を殺しながらゆっくりと進む。

マングローブを転々としながら探し続け、途中2匹のBaby Tarponを発見するもボートの1m程前で距離が近すぎキャスト出来ず。
1時間以上たったところで、キャスト可能な場所で5~6匹の魚の群れを発見。マングローブの角を曲がったところだったので、Alexiが見つけるよりも先に視界に入ってきたので、ロッドで指差して、

「?? Is that a Tarpon ??」
「Yes, Yes! That's Baby Tarpon school. Cast quickly!」

慌ててキャスト。
が、やはり慌てると失敗する。ラインハンドでラインをきちんと保持していなかったため、ラインにスラックが入り痛恨のミスキャスト。仕切り直してキャストするも、距離は近距離なのに思ったところにフライをコントロールして投げ入れることが出来ない。群れはマングローブの奥にゆっくりと消えて行った。

ファーストコンタクト失敗。
昨日のBoneの勢いでTarponも簡単に釣れるつもりでいたが流石にそう甘くはなかった。この後もう1回、別な群れに数回キャストするチャンスがあったがこれも失敗。
マングローブから出る際に、数メートル先を巨大なTarponが1匹悠々と泳ぎ去って行った。群れで見たBaby Tarponとは全く異質のまさに丸太が底を這っているような感じ。40LB~50LBはあるだろうとAlexi。これにはキャスト出来ず。

この環礁をカバーし終わる迄午前中一杯をやらせて貰い、Bone狙いのポイントヘ移動してからBさんに交替。
当方もBoneポイントで1匹かけるも、3LB前後の小物の感触だったので強引に寄せに入り、ランディング直前でバラシ。


この後、更にいくつかのTarponポイントを回るも全て不発に終わった。

面白かったのはマングローブの細いチャネルの奥にTarponの群れがいつも潜んでいる場所がいくつかあるそうで、そこで船のエンジンを空ぶかしして音で驚かせて手前におびき出す作戦。普通魚を驚かせたら遠ざかっていくだろうと思っていたら、Alexiが言う通り、逆に奥からこちらの方向にローリングしながら近づいてくるターポンが見えた。
Alexiから「細いチャネルを出てきたところを狙って、ロールキャスト一発で決めろ」との指示。が、周りはマングローブだらけでとてもうまくロールキャストできる状況ではない。案の定ミスキャストしてチャンスを潰してしまった。

やはり、そう簡単にターポンは釣れないことを改めて実感。#10への入魂ならず。ただ、群れには3回遭遇しキャストもした。うまくやっていれば釣れたであろうと思えたチャンスもあった。次のチャンスに期待しつつ、大半をターポン狙いに費やした2日目を終了。

Cuba - Cayo Largo (21_30.12.07)  Day1-3

2008-01-01 06:46:18 | Fishing in Cuba
Bozemannの皆さん、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、疲れを知らないBさんのブログでは、キューバ釣行記が既にDay3に突入していて、当方は大幅に出遅れておりますが、それもこれも初日の出釣行と称してキューバからの帰国翌日にOV遠征するというアホな所業に及んだことによります。流石に疲れました。何卒ご容赦下さい。

キューバに到着するまでのドラマについてはBさんのブログに詳報されているので端折らせて頂きますが、あの時「一人たりとも仲間を置き去りにしない」ために軍曹がVISAを渡すためにゲート出てきてくれて無かったら、翌日へのフライトの振替も出来ずホントにアウトになるところでした。Bさんに改めて感謝です。

で、キューバです。

初日の遅れを挽回するため、夜到着して翌朝5時には迎えが来て、そのまま釣り始めるという強行スケジュール。国内便の待合室にはChe Comandante Amigoの各種グッズが並べてあり、キューバを実感。


Cayo Largoに到着しホテルにチェックイン後、早速Casa Batida Fishing Clubへ移動。
オーナーのMauroと、6日間一緒に釣ることになるガイドのAlexiが手際良くロッドを継ぎ、ラインシステムを組んでくれる。

Bone用リーダーには10/12/14LBの3種を用意していたが、10LBオーバーも出ることがあるそうでここでは14LBが標準とのこと。また、ターポン用に準備していた市販リーダーもクラスティペット20LBでは細いとのことで、持参していたリーダーマテリアルからその場でリーダー作ってくれた。クラブの基本方針なのか、いたずらにライトタックルにせずに強度に余裕を見てラインシステムを組ませることにしているように感じた。

システムを組んでくれている横に目をやると、子豚の丸焼きがくるくる回っていた。これにも何故かカリブを感じ感動。


船に乗り込み、15分程走って最初のポイントに到着。簡単にBone釣りのブリーフィングを受けた後、じゃんけんの結果自分が最初に釣ることになった。
当方の道具立ては、TFO#8・#10にOrvis Mach Reelの組み合わせ。今回のために新調したもので一度もラインを通してすらいない。初の実戦投入である。

船の先端に立ち準備OKとなったところで、Alexiから、
「Could you show me your cast? I want to know exactly how you can cast.」
との指示あり。緊張しつつ、フォルスキャスト1回で20m弱投げると、
「OK. Good. No problem. Let's start.」
とのお言葉。取りあえずソルト入門試験合格。良かった~。

マングローブの岸から25m位の距離を保ちながら、Boneを見つけようと水面を睨みつつ、ゆっくりと風下側に船が流されるようにポールで操作している。
10分程して突然、Alexiから

「OK. I saw the bonefish school. Prepare.」
「11 o'clock. 20m. Can you see the fish?」

「ええっ??」

と慌てて指示された方向を探すが、白砂の底に石やウィードがかなりあり、全く分からない。次の瞬間には「10時、15m、キャスト」と言われるままに、魚の位置を特定できないままキャストしてみる。

が、これでは当然釣れない。同じパターンでもう1回群れを逃す。
「こ、こりゃ、難しいわ。全然魚が見えん。」
と思わず声に出して唸ってしまった。

さらに暫くすると、Alexiが
「12 o'clock. 35m. A big bonefish school is coming. Can you see it? 」
と聞いてきた。はるか前方を見やると何やら黒い影がゆらゆらとしているのが確認できた。今回の群れはかなり表層を泳いでいて見やすかったこともあり、完全に場所を特定。見えたことをAlexiに告げると、まだキャストするな、待てといわれ、そのまま魚がキャスティングレンジに入るまで待機。
「11 o'clock. 20m. Cast now!」
との声が後ろから飛んできた。キャストするも距離が足りず、
「Recast! Quickly.」
との声。ウェットフライキャストで1回のバックキャストで20m打ち返しに成功。
「OK. Perfect. strip, strip, slow, slow・・・strike!」
言われるままにリトリーブを続けると、魚が追ってくるのが見えコンコンと2回ラインにあたりがあり、合わせたものの乗らず。最初のあたりで乗らなくても、追い食いしてくるようだった。

なるほど。すこし手順が分かってきたと思っていたら、すぐにAlexiが続いてきた群れを発見。
「11 o'clock, 20m」
今度も魚が見えた。真正面から近寄って来る群れは比較的に同定し易いように感じた。すかさずキャスト。指示通りに長めのリトリーブを始めると、群れから1匹がフライをチェイスし始めたのが見え、ラインに感触があった。と同時に、Alexiから「Strike!」の声。しっかり乗った感触があり、ラインが少し持って行かれた後で「Raise the rod」の指示通りゆっくりロッドを立てると急激に魚が走り出し、一気にバッキングまでもって行かれた。


サイズはいまひとつの3LBクラスだったので、寄せては走られという感じでもなく、2回程走られて無事ランディング。


釣りを始めてから30分位しか経っていないのに、釣れちゃったよ~、というのが正直な感想。当方、ソルト系はシートラに2回チャレンジしているがBozeを食らっており、実は海の魚を釣ったのはこれが最初。ソルト最初の1匹がBonefish。うーん贅沢。

すっかり満足しBさんに交代。この後1匹追加し、初日の釣果は2匹。TFO#8に無事入魂を完了し、大満足でキューバ1日目を終了した。