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Inn (17_18.08.06)

2006-08-24 16:44:00 | Fishing in Swiss
オーストリア渓流での2日間の釣りを堪能し、次の目的地スイスに向かった。Inn川の上流部エンガディン谷を辿ってSt.Moritz近郊を探釣するつもりだったが、直前に行き先を決めたため事前の情報収集はほとんど出来なかった。まあ、あまり期待はせず、釣りが出来たら儲けもの位の気持ちであった。

宿は、St.Moritzの隣町のCelerinaにとったのだが、夕刻街をふらふら散歩していると、何と、偶然にもフライショップを発見してしまった。骨董屋も兼ねた店で雑多なガラクタ?に囲まれて黙々と売り物フライを巻く店主は偏屈そうなおじさんで釣場情報は得られなかったが、すくなくともこの辺の川で釣りができることは確認でき嬉しくなった。早速、ツーリストインフォメーションで釣券入手方法を確認に行った。この地方(州)での遊漁規制はかなりユニークだったので、以下紹介すると、

区間:グラウビュンデン州全域の川・湖で有効
   (ごく一部の私有区間・保護区間を除くのみで、広大な流域をカバー。)

値段:46CHF/日

制限:月・水・金は川での釣りは禁止(湖はOK)。
   川にウェーディングしての釣りは禁止、バーブレスフック使用義務

かような具合で、曜日で禁止日が指定されており、釣りを出来る日は限られるが、なにぶん区間がスイス最大州の全域をカバーしているので、お得といえばお得かもしれない。で、実釣の方はと言うと。。。

まず、前日の夕方にライズを見かけた街中区間のInn川に朝一番6時に入った。1時間ほどやるも、ライズ無し、数回のバイトがあるものらずで早々に場所変更を決断。街から更に下流側のInn川は氷河を源流とする支流が流れ込み濁りが入っていたため、ベルニナ峠に上る道沿いを流れる支流に挑むも、こちらも全く魚っ気が無し。次の宿泊地へ車で移動しながら、良さそうな川を見つけては、ちょこっと竿を出すことを繰り返したが、いかにもというポイントでも不思議なほどに魚の反応が無かった。魚が本当に居ないのか、攻め方が根本的に違っているのか、突破口を掴めないまま1日目は終了。

2日目は、レギュレーションにより湖での釣りしか出来ない日のため、車での移動途上、氷河特急も通る峠にある山上湖で竿を出す。30分ほどの間に浮かべたEHCに3バイトあるもいずれもフッキングせず。そのうち、監視員のおじさんが現れたのでライセンスを見せると、釣ってた湖はちょうど州境を越えたところにある私有エリアとのことで、別なライセンスが要ると言われてしまった。峠のレストランで入手可能と教えてくれたが、風も強くなってきたのでここで納竿とした。

今回、スイスの標高が高い地域で初めて竿を出したが、源流に氷河を擁している川は氷河からの流れ込みの影響で青白く濁っており釣りには不適、森林限界より上のアルプには牧草地の中を雰囲気の良いきれいな小川が流れてはいるが魚影は濃くない(というか居ない?)といった感じで、なかなか厳しいものがあった。もっと標高が低い地点の方が良いのかもしれない。

ということで、Bozemann in Switzerlandという残念な結果に終わってしまったが、スイスの景色は本当に素晴らしく、その中でロッド振れるだけで贅沢な気持ちになれた夏休み釣行だった。