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West Ranga (11_15.07.08) Day 4-AM

2008-07-29 14:14:05 | Fishing in Iceland
最終日。午前中で今回のアイスランド釣行も終わりになる日。朝方は少し青空がのぞいていた。


ラッキーなことに、この日も実績区間4・2が再度割り当てられた。
UKチームが上流の滝下を、日本チームがその下流を釣り始めた。開始早々、UKチームの竿が連続して曲がっているのが遠目に見えた。日本チームのビートも魚は間違いなくたくさん入っているがなかなかフライを食わない渋い状態で、1回あたりらしきものを感じただけで、1時間半が経過。



場所交替のために滝下に移動すると、UKチームは既に10匹キャッチ、バラシも多数という。話をしている間にも鮭のジャンプがいくつも見えた。鮭が大量に遡上し滝下に溜まっているようだった。
こちらも早々に釣り開始。ブラスの重めのフライを結んでいたが、ガイドはプラスチックの軽いフライを使えという。プラスティックでは軽すぎるような気がしたので、間をとってアルミチューブに変更してキャスト開始。

で、開始数投で直ぐにアタリがあり、あっさり本日の1匹目をキャッチ。
「こんなに簡単でいいんですかねえ~」
と大笑いしながら、写真撮影・サイズ計測等は全て省略して直ぐにBさんと交替。UKチームに対抗して、全く想定外のサーモンの数釣りへの挑戦が始まった。


交替後Bさんがまた直ぐにヒットしたので、再度交替。
2回目のカバーでは滝直下で反応は無かったが、15m程釣り下った流れが緩やかになったところでヒットがきた。

と、いきなりフライラインが猛烈な勢いで引き出され、マーキスの逆転音を響かせながらあっという間にバッキングまで出されてしまった。今まで釣ったサーモンのトルクフルなファイトとはかなり異質。ジャンプした姿はさほど大きい訳ではなく標準サイズに見えたが、恐ろしく良く走る。
リールのドラグ調整を一番弱くしてあったのを見て、ガイドがドラグを締めろというので、調整ノブをいじってもたもたしている隙に、はるかかなたのラインの先からサーモンのテンションが、ふっと消えた。

どんな力が加わったのか不明だが、アルミのチューブボディが真ん中でひん曲がってしまっていた。



滝下では、結局、1キャッチ・1バラシで終わり区間2へ移動。このポイントに来て前半戦の異常な釣果の理由の一つが分かった。East Rangaが、前日までの雨で濁りが入り、合流ポイントから下流ではくっきりと見分けられるツートンカラー状態になっており、クリアーな水の流れがWest Ranga側に凝縮された形になっていた。このため鮭が通れる範囲が狭められ、岸から10m以内の幅で鮭の通り道が出来ているのが素人目にも直ぐに見分けられた。

この日は風が下流側から吹いていたので、岸際に降りて左手のシングルスペイで釣ることにした。開始まもなく狙い通りの場所で70㎝クラスを早々にゲット。



こんなので釣れるのかと自分で作りながら半信半疑で自信が持てなかったこんなフライも、きちんと仕事をしてくれ2キャッチ、1リリースを追加。





終了時間の10分位前になってBさんがヒット。この時点で日英合同チームの2ロッドで合計29キャッチ。余裕でファイトを続けるBさんが腕時計を確認し、
「あと1匹、いきましょう!」
ということで、最後に自分の番が回ってきた。

既に2ロッド/半日ベースでのLax-aレコードとのことでガイドも満足した様子だったが、30匹の大台を目指して残された時間頑張ることに。

が、残念ながら結局残された時間で1匹を追加するには至らず。

ラストと決めたキャストを流し終わり、やや雑にリールでラインの回収を始めたその時に、フライがあるあたりでいきなりバシャッーと鮭がジャンプした。もしやと一瞬思ったが、ラインが引き込まれることは無かった。この幻の1匹、取れていれば勿論嬉しかっただろうが、幻のままでむしろ良かったのかもしれない。

これにてアイスランドでの釣行日程が終了。ロッジに帰る車中や昼食時、信じられないような好釣果に日英合同チームの面々から笑いが途絶えることはなかったのは言うまでも無い。

West Ranga (11_15.07.08) Day 3-PM

2008-07-25 13:49:37 | Fishing in Iceland
3日目午後の部。

前半は最上流部となる区間8へ。
荒涼とした溶岩台地の中の一本道を走り、今釣行で初めて左岸側のビートに到着。UKチームと上下に分かれて、日本チームは上流側ビートNo.45へ。
川が蛇行していて釣場からは見えないが、直ぐ上流に滝があり魚が溜まるA級ポイント。川幅もあり、これぞサーモンフィッシング、という雰囲気。
風は下流側から吹いていたため、今釣行で初めて利き腕でのシングルスペイで釣り下り始めるが、シュートしたつもりのラインが強風で押し戻されてやはり思うようにターンオーバーしない。
無理をせず、コンスタントに打ち返せる距離で釣り下っていくように心がける。



Bさんが釣っている最中にその10m程上流で鮭が跳ねるのが見えたので、交代した後、少し上流側まで戻って再度釣り下っていくことにした。
15m程釣り下ったところで、フライが流れを横切り緩流帯に入り、そろそろラインを回収しようかというポイントで、コツコツとラインの先に違和感があった。流しすぎて藻をとったかなと思いつつ軽くラインにテンションをかけると、ググーッという引き込みがあった。
ゆっくりロッドを立て、この日初となるフッキングに成功。

2匹目と同じように途中まではあまり抵抗せず寄ってくるが、それからの粘りが強烈だった。フックから外れたチューブフライが水面に見え隠れする位になっても、なかなか最後の詰めまで持ち込めず延々とファイトが続いた。
下流側にいたガイドが「かなりいいサイズだな」と言いながらやって来た。後方の川岸にスペースが十分にあったので、そのまま後ずさりして一気に岸にずり上げろとの指示に従い、ネットなしで無事ランディングに成功。

更にサイズアップして80cmジャスト。重さも5㎏はあるだろうとのことで、今シーズンあがった中では一番大きいのではないかとのこと。



ヒットフライは、アイスランドの定番フライSnealda。


自分が参考にしているサーモン釣りの教科書の中に、鮭の付き場は"moderate flow"で鱒との違いを理解することが重要みたいな記述があって、頭の中で漠然としたイメージは持っていたが、この1匹で、この"moderate flow"がどんな流れを意味するのかを現実のイメージとして実感することができた気がした。



午後の部の後半は、街中の橋下流の区間6へ。
ポイントを絞りにくい区間で、かつ、かなり水深がある。手持ちで一番思い2インチのブラスチューブを結び、ロングキャストして出来るだけ広い範囲を探れとのこと。オーバーヘッドで出来るだけ遠投して2回カバーするも反応はなし。

前半戦の1匹で十分満足していたので、UKチームが持参していたモルトウィスキーを振舞って頂きながら、談笑しつつ3日目が終了した。

West Ranga (11_15.07.08) Day 3-AM

2008-07-25 13:40:33 | Fishing in Iceland
3日目午前の部。

午前中は河口に近い下流域の区間3と区間1。

まず、4WD車のテストコースのような道を通って区間3に案内された。これといったポイントを絞り難い亡羊とした大河の様相。一応、岸近くに出来ているチャネル狙いで流すも反応は無し。
下流側に入っていたUKチームも苦戦しており、サーモンは出ず、グットサイズのアークティクチャーを1匹かけたのみでこのポイントは終了。




更に下流の一番河口に近いポイントに車で移動。
遠浅の砂利底になっており、腰近くまでウェーディングしながら、対岸方向に出来るだけロングキャストし、岸に沿って出来ているチャネルの中でフライをスイングさせながら釣り下っていくよう指示されるが、反応は全く無し。

UKチームははるか沖合いのポイントまでウェーディングで移動し、そこで連続して数匹キャッチしていた。さすがベテランだけあって、どのポイントでも確実に魚を引き出していた。



河口域はあまりにポイントが広すぎ、攻略できないままに午前の部が終了した。

West Ranga (11_15.07.08) Day 2-AM②

2008-07-24 22:08:06 | Fishing in Iceland
7時に開始して3時間経過した10時過ぎに、午前の部の後半の釣場となる区間2のビートNo.5・6へ車で移動。

河口に近いWestRangaとEastRangaの合流点で、高いバンクから急深になっているチャネルを攻める形になるやや特異なポイント。

猛烈な風雨が対岸方向から吹きつけており、ガイド曰「この状況下での唯一可能は方法はバンク上からのオーバーヘッドだ」とのことで、何回かのデモを見せて貰った後に実釣開始。
ところが、真正面からの風でバンクに生えた草に直ぐにラインが取られて、なかなかうまくキャストできない。
一応、スペイキャストも試すべく水際まで降りてチャレンジするが、水面からリフトしたラインが直ぐに手前側に吹き飛ばされて全くキャスト不可。上流もしくは下流からの風であればキャストのバリエーションで(上手い下手は別にして)一応は対処も出来るが、正面からの強風には対処する術が無かった。
ガイドの言う通り、唯一なんとかなりそうなのは、バンクからのオーバーヘッドしかないことを納得し、再度バンク上に上がって釣り再開。

初めはライン処理に悪戦苦闘したが、暫くやっていくうちにだんだんコツが掴めてきた。岸の草にラインを取られないように下流側に完全に流しきる前に、ラインを高くを維持したまま少し早めにピックアップしそのままバックキャストするだけで、ラインは強風のおかげでキャスト方向の反対側180度に放って置いても展開していくため、後はタイミングを見てフォワードキャストをきちんとすれば、DHのパワーが強風を切り裂きタイトなループが展開していくようになってきた。

この間、3回釣り下って1回アタリがあったのみだったが、終盤頃には何とか釣れるような予感がし始めていた。ガイドも魚は絶対遡上しているので必ず釣れるから流し続けろと励ましてくれた。
(もっとも、自分が風雨の中をキャストを繰り返し釣り下ってる間、ガイドは車の中に退避してタバコを吸ったりして休んでおり、時たま様子を見に来るといった感じだった。あんまり付きっきりではない適度な距離感というか間を持ったガイドで、自分にはこれが心地よかった。)

ただ、強風と雨で体が冷えた上、オーバーヘッドキャストの打ち返しで流石に疲れてきたので、Bさんと交替し暫し休憩。

13時の終了時間まで残り15分程になったところで再度交替。
キャストもそこそこ上手く決まり、開始早々に快心のヒット。フッキングした瞬間の手ごたえが前回とは違い大物の予感がした。ガイドも「だから釣れるって言っただろ~、ナイスサイズだ。」と笑顔で取り込みの準備をしてくれた。
1匹目とは明らかに異なる力強いファイトで寄せては走られを繰り返し、ロッドを支える左腕が悲鳴を上げ出した。
一方の右手は、常にマーキスのリムをパーミングしていないとどんどんラインが引き出されていくので持ち手をスイッチすることも出来ない。最初は強烈な引きを楽しむ余裕があったが、後半には腕のだるさも加わり、もういいから早く上がってきれくれ~、と祈るような気持ちになっていた。



1匹目からサイズアップした72㎝を取り込み終わったのが丁度13時。
まさに出来すぎの午前の部が終了した。

West Ranga (11_15.07.08) Day 2-AM①

2008-07-24 21:14:07 | Fishing in Iceland
2日目午前の部。

今日は朝一番にWest Ranagaで一番の有望ポイント区間4へ。
ビートは大きな滝の下流に連なる流れで、Lax-aのHPでも写真でたびたび出てくる場所。雄大な荒々しい景色に圧倒される。

まず前半は、滝直下から数百メートル下ったビートNo.21へ。


先行したBさんと交替して釣り開始。魚は岸近くにいるのでロングキャストせずに静かに釣り下るようにガイドから指示される。ここも浅く藻が直ぐに絡まるが、根気強く掃除しながら釣り下ると、数等目でゴンゴンと当りがあった。

暫くラインが引き込まれるのをじっと我慢して待つが、後が続かず。

フッキングには至らなかったものの、開始早々でファーストコンタクトがあったので、遡上魚狙いで一番怖い「魚が上っていない」という状態ではないことを確信して一安心した。

更に数歩釣り下ると、再度ゴンゴンと当り。じっと待つと、

ジーーーーッ

と、今後は確実にラインが引き出されていった。魚が止まるのを確認してロッドをゆっくり立てると、グングンと頭を振る確かな魚の感触。教科書通りの手順でことが運び嬉しい反面、こんなに簡単に釣れていいのかと思わざるをえない展開となった。

フッキングした途端に猛烈にダッシュするという訳ではなく、リールを巻くと意外と簡単にするすると近くまで寄ってくたのでそんなに大物ではないと油断していると、いきなり上流側にダッシュ&ジャンプされ、フックオフしてしまった。
これが何日もロッドを振り続けてようやく辿り着いた1匹だったら悔しいだろうが、まだ釣り始めて30分も経っていないので、さほど悔しいとも思わなかった。こんな贅沢な感覚はアイスランドならではだろう。

2回目のカバーの時に、ガイドがフライをコーンヘッドのLaxa-Blueのようなフライに交換してくれ、これでやれと言われた。フライがブラスよりも重く沈みが早いので藻に取られるのを防ぐために、少しづつリトリーブして沈み過ぎないようにテンションをかけ続けながら流すようにと言って、実際に手本を示してくれた。
数投のデモンストレーションの後、最後に対岸に向けてキャストした後、さあやってみろ、とロッドを渡された。
そのまま流し切るまで練習のつもりでチマチマとリトリーブを繰り返していると、ゴゴンとした明確なあたりが来た。

暫く待ってロッドを立ててフッキング。レッスンの途中で釣って貰った感が強く苦笑いしていると、「でも、フッキングさせたのは君だよ。」とガイドさんの有り難いお言葉。

まあ、確かにそうだ。
溜まっている魚を散らさないように下流側の浅瀬に誘導しながら慎重に寄せに入る。かけた当初は小型かと思ったが、近くまでは寄っては来るが、それから粘り強いファイトが続き、なかなか水面に浮いてこない。ジャンプした姿からさっきバレたものより大物であることを確認。
何とか近くまで寄せたところで、大きくジャンプされて痛恨のフックオフ。セオリーではジャンプしたら、魚の方向にお辞儀するようにしてロッドを差し出せということになっているが、数メートルの距離まで詰めてからのジャンプに対して、15フィートもあるロッドを持っていてはそんな対応は流石に出来なかった。

結局1アタリ、2バラシで1時間半が経過。本命の滝下のビートNo.22へ移動する時間になった。

移動後、開始数等目で、あっけない位にあっさりと初アトランをキャッチ。
サイズは小ぶりながら嬉しい1匹。





しきたりに従い、アブラビレを噛み切り、念願のサーモンフィッシャーの仲間入りを果たせた瞬間だった。

West Ranga (11_15.07.08) Day 1-PM

2008-07-21 18:40:58 | Fishing in Iceland
アイスランドで釣りをするにはタックルの消毒が義務付けられている。これを空港税関でやって貰う訳だが、この消毒を待っている間に麻薬探知犬が自分の荷物に反応して何回も荷物をかぎ回ったため、税関職員がやって来て荷物を開けるように指示されるハメになった。

一瞬あせるも、当然ながらヤバイ物は持ち合わせていないので、事なきを得て無事入国。ただ、消毒その他で時間がかかり、初日は16時から釣る予定になっていたが、結局ロッジに着いたのは18時を回っていた。

ロッジに着くなり、ガイドとの挨拶を手早く済ませ準備を開始したところで、いきなりトラブル発見。上から2番目のスネークガイドの足がラッピングから外れていた。先月スウェーデンで釣った時に何回か頭上の枝を叩いたためと思われる。ロッドの状態を釣行から帰ってチェックしなかったことを反省しつつ、ジョイント固定用のビニールテープで応急処理して対応。

ラインシステムはガイドが手早く組んでくれた。ティップにはLoopのsuper fast sink、フライは1インチブラスのWillie Gunnをボックスから選んで結んでくれ、いざ出発。

行先はWestRangaではなく、隣を流れるEast Rangaだった。あまり状況は良く無いらしいが、West Rangaが一杯で今はそこしか空きが無いとのことだった。

現場に到着すると、川の中に金属製の箱が見えた。アイスランドの鮭釣りを紹介したビデオで見覚えのある生簀がそこにあった。背景の寂寞とした荒野の風景と合わせて、遥遥とアイスランドに鮭釣りに来たことを改めて実感した瞬間だった。



釣りは右岸からの釣りで、かなりの強風が風下側から吹いており、右利きキャスターには厳しい状況。車で来る途中に見た川が猛烈に濁った濁流になっていたので水質を心配していたが、こちらの川はそこそこクリアーな状態だった。
(ガイドに聞くと濁った川は氷河を水源にしているためとのこと。この時点までアイスランドに氷河があることを知らなかったが、グーグルの衛星写真で見ると青い川と白い川が見事なコントラストで見えていたので不思議に思っていたが、その理由がこれだった。)

川岸にラインを取るような障害物は一切無いので、ガイドからはオーバーヘッドでキャストするように勧められた。(このガイドさん、アイスランドの地形に合わせてか、オーバーヘッドキャストが主体だった。)

で、オーバーヘッドで開始はしたものの、右手側になる風下からの風で、バックキャストしたラインが手前側に吹き寄せられDHのパワーを持ってしても非常に投げにくい。ここはやはりDHの利点を生かし、距離は出ないが左手に持ち替えてのシングルスペイをときたま織り交ぜて釣り下っていった。

流れは思いのほか浅く、完全に流し切る前に底の藻を取ってしまって、フライの掃除に時間を取られて非常に効率が悪い。フライを軽いものにチェンジしようかとガイドに聞くと、魚は底についているので重いフライのままで行けと。藻&風を相手に悪戦格闘しながら二度ほど釣り下るが、結局反応なし。



ガイド曰く、今日は一番悪いビートに割り当っていて魚が入っていないとのことで、非常に申し訳なさそうに、お詫びにと夜にワインをご馳走するように手配してくれた。
加えて明日は朝一番で一番良いビートに案内してくれるとのことだったので、この日は22時を待たずに早上がりをすることになった。かくして初日は何事も無く終了。

West Ranga (11_15.07.08) Day 0

2008-07-16 21:01:44 | Fishing in Iceland
先週末は、今年最大のイベントとなるアイスランド釣行に行ってきた。狙いは、言うまでもなくアトランティックサーモン。
で、本題の釣行記に入る前に、備忘録として使用タックルと釣場のシステムをご紹介しておく。

1)タックル

メインは、
FM 15ft #10/11 + Hardy Marquis 9/10/11 + Rio WC Interchangeable 8/9/10

予備として、
Shakespeare 13ft #8 + Hardy JLH Ultralite salmon + SA Spey tri-tip #9

更に、DHが操れないような万が一の場合に備え、#8のシングルハンドロッド一式も念のため準備。

2)フライ

主力ボックスは、Frances, Snealdaといったアイスランドパターン。


加えて、Willie Gunn等の伝統パターンを、1~2inchチューブでブラス・アルミ・プラスチック各種揃えた。また、万が一の場合に備えて、Bomber,Royal Wulfといったドライパターンも数本もぐりこませてある。



最後は、プラスチックやアルミの小型のチューブに軽くドレッシングしたRiffle Hitchにも対応できるであろうフライ群も準備。



3)釣場のシステム①(ロッドシェア)

今回は1本のロッドを2人でシェアして交替しながら釣るというシステム。2本のロッドにガイドが1人付くので、2本ともロッドシェアされていれば、4人が1チームとなってガイドに案内されて釣ることになり、今回はUKから来た2人組と一緒になった。
1日に12時間も1人で釣り続けたら、体力・集中力が続くはずもなく、実際にやってみて、このロッドシェアというシステムの合理性を強く実感した。ベテランUKチームもこのシステムを賞賛していた。(UKでは認めてくれないらしい)

4)釣場のシステム②(ビートローテーション)

釣り区間は大きく8つに区切られており、それぞれの区間の中に番号・名前がつけられたビートが合計47ある。
釣る時間は7時~13時と16時~22時の2つに分かれており、その中で3時間を一区切りにして車で8つの区間の間を移動していく。(午前・午後各々2区間)
その3時間を更に1時間半に分けてその区間の中にある個々のビートを変わっていくというのが基本で、最大で1日に計8つのビートを釣ることになる。
但し、これも絶対的な決まりではないようで、ガイド達が頻繁に電話で連絡を取り合いながら、ある程度は臨機応変に望み薄なビートは早めに切り上げる等の調整している様子だった。

と前置きはこれ位で、次回より、順を追ってアイスランド釣行記をお送りします。