Tiroler Ache & Ramusauer Ache (22_23.08.09)

2009-08-25 13:34:45 | Fishing in Germany
先週末は、以前から行こうと思って増水に阻まれ果たせていなかったバイエルン地方のTiroler Ache方面に行ってきた。

朝4時に家を出発し9時過ぎに現場到着。釣券を扱う釣具屋に行くと、「水量はOKだが濁りが入ってるとのこと」。加えて、8月中旬から9月中旬にかけて、上流部と中流部に2週間毎の入れ替えで禁漁期間が設けられているとのこと(多分産卵のため遡上する魚の保護のためではないかと思う)。このため、禁漁週間に当たっていた中流部では釣れず、最上流と最下流の区間のみしか釣れないとのことで、「それでもいいか?」を聞いてきた。

ま、せっかく遠路来たことだし、DHでのスペイキャストの練習というのも目的であったので、釣券を購入して川へ向かうことにした。


いつもはチロルの峰々から清冽な水が流れ下ってきているはずの川は茶色に変色し、川底も全く見えない状態。正直、これでは釣りならないとは思いつつ、川岸をしばらく歩いていると、どこにも釣りバカはいるもので、この茶色の水の中に2人のFFMが股下まで立ち込んでロッドを振っていた。


ガイドと客の2人組で、ガイドの方は監視員も兼ねておりライセンスの提示を求められ「今日DHでやるのは良いチョイスだ」とのことで、わずかな可能性を求めて釣りを開始した。
が、やはりこの状況では当然釣れない訳で、集中してスペイの練習を夕刻までやりこの日は終了。Boze。

2日目も川の状態は変わらず。
近くで、増水・濁りの影響を受けなそうなRamsauer Acheに目的地変更。2年前に釣行しているので、釣券を売っているホテルがあるHinterseeに行き、家族を湖で遊ばせている2時間程、まずやってみることに。

予想通り濁りは全く無し。2年前に比べて川砂の流入が増えており、かなりポイントが埋まっていたが、釣りには問題なしで、黒系のテレストリアルで次々釣れる。
2時間程やって、一旦家族を別な観光地に搬送するために上がり、その後、同じ川の下流側へ移動しようとしたが、こちらは濁りが入った支流の流れ込みの影響で白濁していて釣りにならず、午前中やった上流区間で午後もやることにした。

午後に入っても反応は途切れず連れ続けた。途中、黒系のフライへの反応が悪くなったと思って空を見上げると、なにやら淡色虫がハッチしていたので、それらしいフライチェンジすると、急に反応が良くなり、さらにサイズもアップした。
前回釣行の記憶では、平均は20㎝程度という感じだったが、今回はアベレージで30cm前後の良型がばんばん釣れる。


夕方4時過ぎにハッチのピークが来たようで、明らかにいままでとは違う反応で良型が連発し、果ては、上流にある養鱒場から逃げてきたと思われるぷりぷりの虹鱒まで釣れ、久しぶりの爆釣を堪能し、家族をピックアップすべく4時半に納竿とした。



放流する魚のサイズをアップしたり(一方で10cm未満の幼魚も複数釣れたので稚魚放流もしている様子)、釣り場の案内標識を新たに設置したりと、管理者の努力が伺え、しかも空いている(前回も今回も川丸ごと貸切状態)。本当にお勧めの川です。


Norway - Day2 (Gaula)

2009-08-21 00:28:50 | Fishing in Norway
今回泊まった地方の名はGaular Kommune。
で、そこには東西を貫くように、Gaulaという川が流れている。
ちょうど同時期に鮭釣りの超有名河川である(本物?の)Gaulaに釣行されていた御仁より、本家での合流のお誘いもあったりしたが、流石にトロンハイムまではドライブするには遠すぎた。
但し、こちらの(ニセ?)Gaulaも、一応下流部に鮭釣り場があることが事前サーチで判明していた。残念ながら今年は既に空き無しとのことで予約は取れなかったが、やはりノルウェーに来たからには鮭釣りに挑戦したい。
という訳で、ひょっとするとドタキャンみたいなのが出てるかもしれないと思い、宿から車で15分程で着くこの釣場を朝一番で見に行くことにした。

実は、これにはもう一つ目的があり、自前の鮭ビートを持つホテルが近くにあることが現地入りしてから分かり、このホテルが道の途中にあったので、そこの釣場もチェックし、どちらかで可能ならば鮭にチャレンジしてみようという二面作戦だった。



Osfossenは、Gaulaがフィヨルドに落ち込む落差20m程の滝下のポイントだった。
小奇麗なハットがあって、既に5人が釣りをしており定員一杯という感じ。フライ2人・ルアー3人の混成部隊。暫く様子を見ていたが、釣具のレンタルまで含まれているようで、エージェンシーのTシャツを着た人が、ロッドや仕掛けを調整したりしたりしながら小まめに釣り人の間を走りまわり面倒を見ていた。

しばらく見ていたが何となく釣れる雰囲気ではなく、道すがら見た川も渓相はいかにも鮭釣りに適した雰囲気にもかかわらず一人の釣り人も見なかったので、遡上の時期ではないのだろうと思い、これより数キロ上流にあるホテルビートも望み薄と判断し、この時点で鮭釣りは断念。

昨日に引き続き鱒釣場へと移動することにした。
とはいっても、行き先は同じくGaulaの上流域。



上流にはいくつもの湖が連なっていて、1日60クローナ(約7ユーロ)で湖も川も釣りOK。物価がドイツの2倍だと感じていたノルウェーだったが、少なくともこと鱒釣りに関しては、はっきり言ってベラボーに安い。
鮭・シートラ狙いでなければ、ナショナルライセンス(220クローナ)すら不要。まあ、普通ノルウェーに行けば、鮭を狙いたくなるのが人情ではあるが、鱒釣りをやる人が少ない分、大自然の中ほとんど独占状態でワイルドブラウンと戯れることが出来て楽しかった。
今回釣ったエリアは、7つの湖が14の滝と川で連なったエリアで、全長21kmのハイキング道が川沿いに整備されており、車でのアクセスも大変楽で、お手軽にウィルダネス気分を満喫できた。



残念ながら数・サイズは出なかったが、雨が多い地方のためか地面の岩には地衣類がびっしりを密生し、ふかふかの絨毯のような湖岸の森の中には、さまざまな色合いの大小のキノコがニョキニョキ生えていて、大自然の息吹が充溢した中での釣りに予想以上の満足感を得ることが出来た夏休みだった。

Norway - Day1 (Over Lavikdal)

2009-08-20 11:24:11 | Fishing in Norway
夏休み休暇を取り先週1週間ノルウェーに行ってきた。
週前半は、フィヨルドクルーズやフロム鉄道に乗ったり、スターブ教会を見て回ったりといった定番観光コースを周り、後半の2日間に釣りの時間を確保した。

この貴重な2日間をどこで使うべきか?
色々と検討した結果、このHPに引かれてSandeという田舎町にベース拠点を設定し周辺を釣り歩くことにした。
フィヨルドノルウェー地方らしく、この周辺も多数の湖が川と滝で連なった水の王国。HPを観ても釣りを観光の目玉にしてる風が伺える。

初日の行き先は、Over Lavikdalに決定。(多分、Lavik谷の上流という意味)

宣伝文句では「ドライフライ天国」らしい。釣場は大小二つの湖とそれに流入する河川全部が含まれ、釣券はたったの25クローナ(約3ユーロ)。ヨーロッパに来て以来コインで釣券が買えたのは初めて。鮭・シートラも居ないのでナショナルライセンスも不要。この値段では釣場管理の原資を捻出することは出来ないと思うので、釣れれば全てワイルドブラウンということだと思う。

まずは、北側に位置する大きい方の湖へ向かった。
ソグネフィヨルド沿いの町Lavikから山に向かって15分程のドライブで目的の山上湖に到着する。湖が見えた瞬間、「あらら~、場所選び損ねたかな?」と思わされた。
湖岸が切り立った岩盤になっていて、あたかもダム湖のような感じで足場確保に難がありそうだった。単独兆候で周囲に人の気配が全く無いエリアだったので安全優先でパスすることにして、南側の小さいほうの湖へ向かった。


こちらは様相が打って変わって周囲をぐるりと湿地帯に取り囲まれていた。こちらはこちらで立ち込む場所が難しかったが、流入河川の流れ込みで良さそうな場所を発見。

まず、流入河川の50mほど上流部に入って開始すると、早々に反応あり。
体色が黒っぽい野生味あるブラウン。


サイズはせいぜい20㎝どまりだったが、このサイズからポイントポイントから小気味良く釣れた。サイズが異なる幼魚も釣れたので、自然な再生産が問題なく繰り返されていると思われた。

この川の湖への流入部。


岸から2m程先が駆け上がりになっていて、その先は急に深くなっていた。フライを流れに乗せて流すと、駆け上がりの下あたりから、あるいは、かなり沖合いから、飽きない程度にブラウンが元気に飛び出してきた。

ここのブラウン、虹鱒みたいにジャンプを繰り返しフックを外すヤツも居て、釣れるサイズの割には引きも強く、宣伝文句通りの楽園の釣りを存分に楽しませてもらった。
この日は、ほとんど30分毎に雨が降ったり止んだりを繰り返す生憎の天気だったことに加え、十分に満足できる釣果だったので、イブニングまで粘ることなく5時前には納竿とした。