NHKホールで開催された、Coccoのライブツアーに行った。
2006年と2008年に日本武道館で開催された彼女のライブに魅了されたが、その後のライブは抽選に外れたりして行けなかったけれど、一昨年に上演された彼女主演の舞台『ジルゼの事情』再演のチケットは何とか入手して、彼女の演技を楽しんだ。
がちゃがちゃをしたり、グッズを買ったりしているうちに開演時間が来て、慌てて席についた。席はオーケストラピットのあたり、で正面から少しずれているという、特等席といってもいい場所だった。
席に着いてすぐに会場が暗くなり、演奏が始まる。そして、白いドレスを纏ったCoccoが舞台中央に艶やかに登場した。
そのしなやかな体のどこからあんな力強い歌声が出てくるのだろうといつも思う。そして、その歌声に魅了される。
今回は8月に発売されたニューアルバム『Adan Ballet』に収録された曲を中心に、先日から始まったNHKドラマ『運命に、似た恋』の主題歌に使われている『樹海の糸』や、『強く儚い者たち』、『遺書』など懐かしいナンバーも織り交ぜられ、ほんの少し遠慮気味に唇を動かしてみたりした。
彼女の歌声の魅力は今さら語るまでもないけど、今回は照明の表現がとても豊かだと思った。そう、今はLEDが使われているのか…などと思いながら、フラッシュのように展開する照明によって舞台で歌う彼女の姿が連続写真をパラパラで見ているような場面が印象的だった。
そして、幕間というか彼女が舞台を降りて再び登場するまでの間に流される映像がとても美しく、こうして書いていると映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』で彼女が演じた真白という女性が重なる。
アルバムの1曲目として収録された『愛しい人』が流れるところでは、沖縄の今、そして昔を写した様々な写真が映し出された。その写真を見ながら彼女の歌を聴くと、この『愛しい人』に込められた思いが伝わってくるように感じた。
さて、彼女のライブではその歌声だけでなく、彼女の素が垣間見えるMCを楽しみにしているんだけど、今回はないのかな?って思うくらいのところに挟んでくれた。バンドメンバーをいじった後に「明日は大安」ということから話し始めた彼女の言葉が優しかった。
先日の『ミュージックステーション』でも披露された『有終の美』は、その激しく優しいドラムが魅力の一つだと思っていたけど、ライブで聴くとその魅力が何倍にも増して耳に、そして心に響いた。
彼女はメディアに頻繁には登場されない。でも、多くの人が彼女の歌声と彼女の世界に魅了され、会場に集まる。その中の1人として今日のライブを聴くことができたことを感謝するために、ライブの最後で立ち上がり精一杯拍手を贈った。
また遠くない先に、彼女のライブを楽しみたい。そして、沖縄に対する彼女の思いに少しでも寄り添えたらと思いながら、会場を後にした。
2006年と2008年に日本武道館で開催された彼女のライブに魅了されたが、その後のライブは抽選に外れたりして行けなかったけれど、一昨年に上演された彼女主演の舞台『ジルゼの事情』再演のチケットは何とか入手して、彼女の演技を楽しんだ。
がちゃがちゃをしたり、グッズを買ったりしているうちに開演時間が来て、慌てて席についた。席はオーケストラピットのあたり、で正面から少しずれているという、特等席といってもいい場所だった。
席に着いてすぐに会場が暗くなり、演奏が始まる。そして、白いドレスを纏ったCoccoが舞台中央に艶やかに登場した。
そのしなやかな体のどこからあんな力強い歌声が出てくるのだろうといつも思う。そして、その歌声に魅了される。
今回は8月に発売されたニューアルバム『Adan Ballet』に収録された曲を中心に、先日から始まったNHKドラマ『運命に、似た恋』の主題歌に使われている『樹海の糸』や、『強く儚い者たち』、『遺書』など懐かしいナンバーも織り交ぜられ、ほんの少し遠慮気味に唇を動かしてみたりした。
彼女の歌声の魅力は今さら語るまでもないけど、今回は照明の表現がとても豊かだと思った。そう、今はLEDが使われているのか…などと思いながら、フラッシュのように展開する照明によって舞台で歌う彼女の姿が連続写真をパラパラで見ているような場面が印象的だった。
そして、幕間というか彼女が舞台を降りて再び登場するまでの間に流される映像がとても美しく、こうして書いていると映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』で彼女が演じた真白という女性が重なる。
アルバムの1曲目として収録された『愛しい人』が流れるところでは、沖縄の今、そして昔を写した様々な写真が映し出された。その写真を見ながら彼女の歌を聴くと、この『愛しい人』に込められた思いが伝わってくるように感じた。
さて、彼女のライブではその歌声だけでなく、彼女の素が垣間見えるMCを楽しみにしているんだけど、今回はないのかな?って思うくらいのところに挟んでくれた。バンドメンバーをいじった後に「明日は大安」ということから話し始めた彼女の言葉が優しかった。
先日の『ミュージックステーション』でも披露された『有終の美』は、その激しく優しいドラムが魅力の一つだと思っていたけど、ライブで聴くとその魅力が何倍にも増して耳に、そして心に響いた。
彼女はメディアに頻繁には登場されない。でも、多くの人が彼女の歌声と彼女の世界に魅了され、会場に集まる。その中の1人として今日のライブを聴くことができたことを感謝するために、ライブの最後で立ち上がり精一杯拍手を贈った。
また遠くない先に、彼女のライブを楽しみたい。そして、沖縄に対する彼女の思いに少しでも寄り添えたらと思いながら、会場を後にした。