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48/144(11/24) ギ1△ : 策を講じる事

2009年06月03日 13時30分00秒 | Marines09R-Season

とりあえず負けなかった、という事でヨシとしますか。
みんな良い投球しました。うん。ひろゆきの代走もありましたしね。

これから帰りますが午前様になるので、今宵はこれで許して下さい。






やっと続きです。 
もうすぐに次の試合が始まるので、重要があるのかはわかりませんがとりあえずアップしておきます。


投手有利(大嶺を除く)である常時5~8mのセンターからホームベース方面への風が吹いていた事も幸いし、とても素晴らしい投手戦だったと思います。 攻撃はまあアレとして、守備も非常に引き締まったプレーが連発しましたし、これぞ野球、って試合を見ることができました。
そりゃあ点数が入って、さらには勝った方が良いには決まっているのですが、久しぶりに非常に良い試合を見ることができました。 去年のギガント戦は、野球の試合じゃなかったですしね。 大違いです。 今季初のナイター現地観戦でしたが、非常に満足して帰ってきました。 まあ、緊張感が続いたこともあるのか、思っていた以上に疲労感もありましたけどね。(それは歳を喰っただけ?)


先発投手であった俊介を始めとして、シコースキー、伊藤と非常に素晴らしいピッチングをしてくれました。
それぞれランナーを出してしまった場面もありましたが、連打を喰らうようなイメージは全く湧きませんでした。 出会い頭の一発は別としてね。
俊介は、緩急自在のピッチング。 細かい制球面ではちょっと気にし過ぎるきらいがありましたが、ギガントの打者は強打者だろうがそれ以外だろうが、全くタイミングが合わない。 まともに捉えられて打たれたヒットって、なkった1本だけじゃないですかね。 まあ、8回はスタミナ切れ(握力がなくなったの?)なのか、坂本を三振に斬って取った後、集中力を欠いてしまったようですが、それでもなんとか持ちこして小笠原を料理! 本当に素晴らしい投球を堪能させてもらいました♪
シコースキーもお見事。 ラミレスとの勝負は、高めのくそボールに連続して手を出してくれた事もあり、2ストライクまで簡単に取ることができたので、かなり有利に進めることができました。 カウント2-2から、それまで手を出していた高めのボール球よりやや低めの球を見逃してフルカウントになった時、「ストライクゾーンに投げることができれば、打たれることはないな」と確信しましたよ。 ラミレスが自ら力勝負で一歩引いてしまったわけですからね。 手負いの虎(というか怪獣?)は怖くありません。 
おっさん伊藤も、素晴らしかった。 特に12回、工藤が送りバントを試みようとしたけれども、連続で失敗させ結局三振に打ち取った場面。 ストレートで押しまくって2ストライクまで追い込み、最後もストレートで三振! 徹底した力技で封じ込めたピッチングでした。 里崎の強気の攻めが最高の結果を出した、とも言えますけどね。









なお、試合全体の感想を、一文のみで表現するなら、

勝負に出て手詰まりになった采配 vs 勝負に出ず勝負所を失った采配

ですかね。 私的には。


もちろん、前者はボビーで後者は原さん。
あまり原さんの方を書きすぎても(ジャイアンツということで)拒否反応する人も多いと思うので、先に簡単にその感想をもった理由を書いておこうかと思います。

「勝負に出ず勝負所を失った采配」(原監督)
一点で大きく動く試合展開でしたが、その得点を取るための策を講じることができなかったのではないかと思います。 策を講じたからといってうまくいくとは限りませんが、その策さえ講じるタイミングを失った。
特にそう思ったのは、終盤七回のチャンスに打者・工藤の場面。 工藤に代打などの策を講じず、そのまま打たせたことにより(マリーンズ側からみたら)余裕をもって3アウトを取ることができました。 延長になって大道が代打で出てきたように、この場面で長打もある選手への代打があるのかと思っていました。 工藤をそのまま打たせるにしても、この日俊介に全くタイミングがあっていない工藤をそのまま打たせるのではなく、ランナーを含めて何か仕掛けてきても良かった、非常に大きな勝負所であったと思います。 結局、その勝負所を失った結果、策を講じる場面がなくなり、そのまま終わってしまったように感じましたよ。

「勝負に出て手詰まりになった采配」(バレンタイン監督)
最後の代打・バーナムJr.しかり、代走・ひろゆきしかり、それまでにいろいろと策を講じたばかりに最後の最後で打つ手がなくなってしまった、と感じましたよ。 
もっというなれば、その手詰まりの布石は試合前にあり、登録抹消で不調な打者(バーナムJr.)や多すぎる投手陣を抹消するのではなく、塀内の替りに野手の根元を抹消したこと。 確かに根元も打撃不振ではありますし、魔送球の使い手だったり守備不安もありますが、現状のバーナムJr.のそれに比べたらはるかにマシです。 脚もありますしね。 根元がいれば、12回裏に代走・ひろゆき、といった愚策を講じることはなかったでしょう。 勝てたかどうかは別としてね。

いろいろ策を講じたことが悪い、と言っているわけではありません。 結果は別として、良い策と悪い策があったと思いますしね。
良い例としては、5回裏、先頭のベニーが2ベースヒットで出塁した後の竹原への送りバント指示。 俊介や高橋尚の状態、気象条件、試合展開などを考慮して、1点勝負の試合だと読んだのではないかと思います。 だからこその送りバント。 結果としてみても、竹原もここではうまく決めてくれましたし、必要な時に最良と思える策を講じたのではないかと思う場面でした。 最終的には点を取るには至りませんでしたが。
悪い例としては、7回2アウト1塁での盗塁でしょうか。 竹原はそれなりに脚は速い方だと思いますが、あの場面でギャンブルをする必要があったのか?と思いますね。 この時の打者はランビンでしたが、確かに全く高橋尚に合っていませんでしたのでヒットを打つ確率は高いとは思えませんでしたが、2アウトですしねぇ。 揺さぶる、というほどの策でもない。 正直よくわからん!って感じでしたよ。 もしかしたらエンドランのサインを、ランビンが見逃していただけなのかもしれませんが。




策の話ついでに、物議を醸し出している雰囲気のある9回裏の井口の送りバントについても、私の見解を書いておきます。

私は戦術的には、アリ、だと思います。 

先日、ポンタさんが記事にしていましたが、ボビーの戦略はセイバーメトリクスをベースにした戦略を取っていることは有名な話。 もちろん、その理論のまま采配をしているとは思いませんが。
セイバーメトリクスによると、あまり重視しない項目の中に「得点圏打率」があるそうです。 間違ってはいけないのが、重視しないのであって無視するのではない、ということ。 井口はチーム1の得点圏打率を誇っている、と書くスポーツ紙もあったようですが、それはこれまでの全47試合を平均しての話。 先日の記事でも書きましたが、交流戦に入ってから井口は得点圏にランナーがいる時に、ヒットは1本も打っていません。 打率も徐々に落ちてきていることが示しているように、井口の状態も悪くなっていると考えられます(故障をおして出場しているという話もありますし)。 チャンスで打てなくなっている打者に全てを託すよりも、一つアウトを多くしてもランナーが3塁に進むことにより得点を奪えるチャンスを増やした方が得策、と考えても何ら不思議はありません。 ましてや、そもそも4番打者=4番目の打者、という考え方の監督なのですから、十分に予想の範囲内でした。 井口本人も、(日本的な)4番打者のつもりで打席に立っていない、とインタビューで答えていることも多いですし。

この場面について言えば、私は井口の態度の方が大きな問題だと思いましたよ。
理由はわかりませんが、その指示をわざわざコーチに確認しにいく事で作戦をばらしてしまったこととです。 あんな態度を取ったら、相手にとって意外な作戦だったとしても、ばればれです。 今江も頻繁にやりますね。 それでも、送りバント成功してくれれば良かったのですが、失敗。 意外なことだろうと不満があろうと、やるべきことができなかったのですから、それは井口の失敗であり問題だと思います。 
もちろん指揮官として、選手が気持ちよく仕事できる環境を作る事は必要だけども、選手に不満を持たせてしまっても目的(≒勝利)のためにはやらなければいけない事はある。 それが出来ないということは、出来なかった選手の責任に過ぎませんよ。 (もちろん、指揮官として、不満を残さないように選手へのフォローアップは必要ですが(気持ちよくプレーさせた場合でも、調子に乗りすぎないようにする事も含めてですが)。)





さて、今日はどのような試合を見せてくれるのでしょうか。
大方の先発予想は、マリーンズ・清水、ギガント・GlayはSinger(グライシンガー)。

グライシンガーは不調で、今回結果を出せなければファーム落ちとの報道もあります。 やばいです。 慈愛の念に溢れるマリーンズ選手達の力が発揮されてしまいそうで怖いです(拙攻とか拙守とか炎上とか)。
そろそろ選手達は、マリーンズファンにも慈愛の念を向けてもらいたいものです。


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