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山中たかシの巻

2006-05-20 04:08:17 | Weblog
今日は稽古は休みでした。
稽古休みといってもがっつり休めるわけではありません。
むしろ稽古がある時より忙しかったりします。
夕方までに公演に関する用事をいくつか済ませた後、
夜はお世話になってる劇団、扉座さんの公演に足を運びました。

やる事は沢山あったし、疲れも相当溜まっていたので
正直観に行こうかどうか迷いました。
眠気もひどかったので、もし面白くなかったりしたら大半を寝て過ごす事になるのも分かっていたし。

結果、その心配は杞憂に終わりました。
とりたて派手な事件が起こるわけではないのですが、
繊細な演出、芝居心を持ち合わせてる役者さん達の緻密な演技の積み重ねにより、
全く飽きずに一時間半を過ごす事が出来ました(もちろん寝ませんでした)。

事務所の先輩の岡森さんと麻雀仲間の有馬さんとの見応えのある緊迫したやり取り。
同じく麻雀仲間の高橋麻里の凛とした存在感。
中原三千代さんは芝居にいいアクセントをつけてたし、犬飼や岩本もきっちり自分の仕事をこなしてました。
役者全員が素晴らしかったです(もちろん茅野さんの演出も)。
改めて扉座の役者の質の高さを感じました。

そんな素敵な劇団扉座から、今回僕の座組に「山中たかシ」という素敵な役者が参加してくれてます。
今回一番最初に決まったキャストは実は彼です。

半年ぐらい前だったと思います。
どこでやるのか、誰が出るのか、どんな話なのか、
あらゆる事がまだ何一つ具体化してなかった頃、
何気なく彼に話を振ってみました。

「色んな所から面白い連中を集めて、小劇場界のオールスター戦のようなユニットを立ち上げてみようと思ってるんだ。」
「へえ、面白そうっすね。」
「とりあえず、、、出てみない?」
「え!俺っすか?」
「うん、具体的な事は何一つ決まってないけどね。」
「やります。ちょうどそういうのやりたいと思ってたんです。」

即答でした。
「ちょっと考えさせてください。」とか「ギャラいくらっすか?」
とか彼の口からは一切出てきませんでした。
ちょうど同時期に劇団の公演があるのは分かっていたのにです(今日拝見させていただいた公演)。

彼の男気が、まだ迷いのあった僕の背中を押してくれた事は間違いありません。
彼の参加決定は、このプロジェクトが本格的に動き出す大きなきっかけとなりました。

現在の彼はと言うと、やはり物凄いモチベーションで稽古に臨んでくれてます。
僕が観たかぎり、最近彼は舞台では主役が多く、話の筋を転がす役目を担う役が多いような気がしてました。
今回彼にはそういうポジションではなく、アクの強い濃い感じの脇役をやらせたいなと思いました。(基本的にはみんなそうなんですけど、、、)

その結果、あんなキャラクターが出来上がってしまいました。
(是非劇場で確認してください。正直ひどいです。もちろん最高にいい意味で。)
あの、とんでもないキャラを実に楽しそうに嬉々と演じてくれてます。
僕の注文に対し即座に対応してくれるので、よりハードルの高い注文を出す事が出来、役の幅がどんどん広がっております。
そして多分、役の進化は千秋楽が終わるまで続く事でしょう。

今回おそらく、今まで見た事のない「山中たかシ」を目撃する事が出来るはずです。
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コメント
 
 
 
漢2人 (No Name)
2006-05-20 11:26:59
山中さんも漢っすね!



それにしても「あんなキャラクター

すごーく気になります。
 
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