子安観音 江西山 長安禅寺

自坊 子安観音の風景、つれづれ

子孫のために福を植える…「植福」

2014-08-07 17:43:01 | 日記


嵐の前の静けさならぬ、台風接近前の晴れ間のギラギラ陽射しありの今日。

戌の日で自坊(子安観音)に安産祈願に来寺の方々が3軒。


そして、今日のハガキ書は「出発」と「植福」。

『心の杖ことば字典』からその13、14。




日頃あまり馴染みのないことば「植福」とは、

子孫のために福を植える…松原泰道老師の解説によると、

明治期の文豪とうたわれる幸田露伴は、「現代人は古代人と比べて非常に

幸福である。それはわれわれの先輩たちの植福(福を植える)の結果で

ある。われわれもその報恩に福を植えなければならぬ」と植福(幸せの

基<もと>をつくる)を勧め、「真の文明とは、すべてある人々との

植福の結果だ」と明かし、植福のほかに分福<ぶんぷく>(福を分ける)の

実践を説きました。・・・・〈中略〉・・・・

植福せずに、先輩や先祖がしてくれた植樹の果実だけを食べるのは野獣だと

彼(幸田露伴)は罵り<ののしり>、「吾人は、吾人が野獣たるを甘んぜざる

立場よりして福を植えたい」と言うのです。


それから、今日のミニ英会話とっさのひとことは、

「そんなのありえないよ。」



☆ 観に来ていただき、 あ り が と う !!
 
            長安 方外 恭正  九 拜