前回、村田修一(横浜DeNA)、杉内俊哉(ソフトバンク)のFAによって発生した人的補償は誰か、というテーマで巨人のプロテクト候補と移籍候補を取り上げたが、今回は西武の帆足和幸をFAで獲得したソフトバンクの人的補償は誰か、というテーマで書いてみる。プロテクト枠は28人。
[投手13人]
吉川輝昭、馬原孝浩、大場翔太、新垣渚、森福允、巽真悟、川原弘之、大隣憲司、山田大樹、岩嵜翔、甲藤啓介、攝津正、金澤健人
[野手15人]
細川亨、山崎勝己、山下斐紹、今宮健太、小久保裕紀、松田宣浩、明石健志、本多雄一、松中信彦、城所龍磨、多村仁志、長谷川勇也、福田秀平、内川聖一、柳田悠岐
<主なプロテクト洩れ予想> ※は二軍成績、年齢は来季末の満年齢
――投手――
◇藤岡好明(27歳)
5試合、1勝0敗1HP、防御率9.72(8.1回、10安打、7四死球、8三振)
※24試合、1勝3敗4S、防御率3.35(40.1回、45安打、14四死球、33三振)
◇金 無英(27歳)
9試合、0勝0敗、防御率2.35(15.1回、9安打、5四死球、17三振)
※29試合、1勝0敗2S、防御率0.22(40.1回、19安打、9四球、44三振)
◇柳川洋平(26歳)
8試合、0勝0敗、防御率1.29(7回、4安打、1四死球、6三振)
※38試合、0勝1敗12S、防御率1.88(38.1回、22安打、13四死球、25三振)
――野手――
◇高谷裕亮(31歳)
12試合、打率・667、安打2、本塁打0、打点0、盗塁0
※55試合、打率・307、安打31、本塁打1、打点13、盗塁1
◇田上秀則(32歳)
14試合、打率・216、安打8、本塁打1、打点4
※42試合、打率・276、安打34、本塁打8、打点24、盗塁1
◇中村晃(23歳)
33試合、打率・167、安打8、本塁打0、打点2、盗塁4
※60試合、打率・324、安打71、本塁打2、打点14、盗塁6
◇江川智晃(26歳)
11試合、打率・111、安打1、本塁打1、打点1
※87試合、打率・278、安打84、本塁打10、打点47、盗塁21
◇李 杜軒(24歳)
※98試合、打率・298、安打93、本塁打6、打点46、盗塁3
以上8人が、私が選んだソフトバンクのプロテクト洩れ有力選手。この中で注目したのが投手で金、野手で中村だ。
金は本格派の右腕で、二軍で奪三振率9.8、与四球率2.0と抜群の成績を残している。キレのいいストレートと変化球を備えた攝津タイプと言ってよく、年齢的にもまだ可能性を残している。
中村は今年、5月10日のオリックス戦にプロ入り後初スタメン入り(8番・左翼手)を果たすと4打数3安打1打点(3盗塁)の大活躍、その存在を大きくアピールした。プロテクト入りは柳田、山下あたりと争うと思うが、もし洩れれば人的補償される可能性が十分ある。