パーフェクト・プラン (宝島社文庫)柳原 慧宝島社このアイテムの詳細を見る |
世の中、どうしたらいいのかなぁ~な、気分になってしまいました。こんな気分になって
しまうのは、この小説にでてくるヨシュアのせいです。
あと、こわくて気分が悪くなるのは、咲子が出てくるところ。この二人はほんとに!!
イヤ~な気分にしてくれました
犯罪の中でも、理由いかんに関わらず許されることではないけれども、お金目的による誘拐
や人間関係のひずみによる殺人、テロリズム的な脅迫など、普通犯罪に通じてしまった道筋
みたいなものが見えるけれども、この小説の一部分をになっている愉快犯といわれる人々や
幼児虐待などは、なんだか読んでいても道筋が見えなくて、現代社会のイヤな部分を凝縮し
た感じでした
お話のメインは、あらすじ通り♪『身代金ゼロ!せしめるお金は5億円!』の誘拐計画
誘拐を計画したのは、父親に大きな愛情をそそぐ、株の世界に精通した龍生と、頭はいい
のに容姿が・・・であるが故にまっとうな道を生きることができず裏の世界で生きる赤星、
元ホストの幸治と、その元愛人で昔は名をならしたホステスだったのに今は見る影もなく、
代理母をすることで生計をたてている良江。誘拐されたのは、代理母として始めて産んだ
子どもである俊成。
その計画の実態は誘拐が目的ではなく、家で多大な虐待を受けていた俊成君の救出と、
身代金を手に入れるのではなく株で!!5億円もうけること!
チームenigmaとして結束し、龍生の父親と俊成君と家族のように過ごし、計画も順調にいって
いた6人だったけれど、知らず知らずのうちに意外な方向に事件は進んでいってしまい・・・
というお話。
ほかに事件のにおいをかぎつけて、がんばりまくる刑事の女性や、彼女の相棒等、出てきて、
事件はどんどん大きくなっていきます。
しらないだけで、こういうことはほんとにぞくぞく起こっている出来事であるのかなぁ~。最近の
ニュースやインターネットのことを考えると、納得してしまいそうになります
事件の結末。女性刑事さんがちょっと、ちょっとイヤでした。わたしの読む視点の問題なのかなぁ~。
同じ物語を、彼女の視点で主人公的にとらえていたら、彼女のことを好きな同僚の刑事さんの
ように、彼女を受け入れ応援してしまうのかなぁ。
でも、わたしの視点はチームenigmaさんよりだったので、彼女の最後のヒロインちっくな感じは
すこし納得できませんでしたぁ~
ごめんなさい。
でも、ヨシュアと咲子はさらに別格級