記憶のおとしもの・わすれもの

忘れたくないこともたくさん忘れちゃうし、日々のことなんて、
もっと忘れてしまうなぁ。
大事に書き続けたいです。

横道世之介 読みました♪

2010年03月29日 | 本読みました♪
横道世之介
吉田 修一
毎日新聞社

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ステキな本でした
昨日を生きて、昨日が今日に続いていて、今日を生きたわたしが明日に続いてる
んだなぁ~って。
なんだかストンと心に落ちてきて、じんわりといろんなやさしい感情から派生する、
ありとあらゆる気持ちが広がる本でした

横道世之介さんが大学入学のために上京してきた4月から3月までのお話。
名前以外にものすごいとりえがあるわけじゃなく、自慢できるものがあるわけでも
なく、どちらかといえばマイペースで、時に流されやすく、でもまっすぐ素直で
確固たる夢や希望を持って東京に来たわけでもなく・・・、本当に普通の大学生で
ある世之介さんの話。
そしてそれは、バブルの時代であることが世之介さんの生活する描写の中で語ら
れていて、もうひとつ現在の時間軸で、世之介さんとその1年をともにした人たちの
その後が描かれている。
大学生活という華やかでキラキラした青春時代と、年齢を重ねた者たちの過去から
つながった現在を生きている姿。

おもしろくておかしくて、元気でかけがえなくて、驚きや新鮮さがあふれていて、で
も時にはつまんなくてしんどくて、また、切なかったり大変だったり、つらかったり。

でも、生きていることや、生活しているってことは、本当に当たり前のことなんだけれ
ど、過去から今がつながっていて、わたしたちはいつだって人や世界やものたちと、
大きく小さくにつながっているんだってことを、強く思いました。
生きているんだなぁ~って。切ないけれども。

読めてよかったぁ~





失恋ショコラティエ→高級ショコラのすべて 読んだよ♪

2010年03月18日 | 本読みました♪
失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)
水城 せとな
小学館

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高級ショコラのすべて (PHP新書)
小椋 三嘉
PHP研究所

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最近出版された(といっても去年の12月だけれど)、失恋ショコラティエの2巻を読み、
ちょうどヴァレンタインシーズンから始まった怒涛のようなチョコレート特集の嵐のおかげ
もあり、高級チョコレートのことを知りました
正直、ゴディバヴィタメールくらいしか知らなくて、ゴディバのことでさえチョコレート
だけで店を成り立たせるなんて、ありえんのかなぁ~って思っていたくらいだから、チョコ
レートやスイーツをなめてたとしか思えません
今はそう思えるくらいには、チョコレートやスイーツにある奥行きの存在に、気づくことが
できたかなぁ~と思っているのだけれど・・・。

失恋ショコラティエ、おもしろいです
水城せとなさんの描く漫画は、本当にいつも変わらず興味深くおもしろい内容。それで
いて、すごく繊細で胸がいっぱいになる登場人物たちの心理描写に、釘付けになります。
そして、ショコラティエが作るショコラたち、それぞれのお店のショーウィンドウに並んで
いるショコラたちが、本当に香り立つようにおいしそうで、たまんないですっ。
チョコだったらなんでも一緒じゃんみたいな感覚できたけれども、これは違うぞって
思っていたところ高級ショコラのすべてという本に出合ったというわけです

ショコラってホットチョコレートのことだと思っていたひとり勘違いを正してもらったり、聞き
覚えがありながら意味はよく知らなかった用語、ショコラのおいしい食べ方や、お勧めな
食べ方を教えていただいたり、はたまた歴史や文化から栄養学的なこと、とにかく深い
深~いチョコレートの世界におけるいろいろなジャンルの話が書かれた、学べておもしろ
くておいしそうで、ショコラに関するいっぱいいっぱいの憧れがつまった本でしたっ

これらの本を参考に、あせらずにショコラをチョコチョコっと楽しんでいきたいなぁ~と思い
つつ
小さな宝石のようなボンボンショコラのいくつかを目の前に並べて、そっとナイフを入れ
る日が早くこないか・・・
わくわくどきどきしてしまいますっ!




禁断のパンダ 読んだよ。

2010年03月10日 | 本読みました♪

    
禁断のパンダ 上
(宝島社文庫 C た 4-1)

拓未 司
宝島社

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禁断のパンダ 下 (宝島社文庫 C た 4-2)
拓未 司
宝島社

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読み終わりました~
タイトルのかわいらしさと、今の職場である神戸の街を舞台にした設定で、耳なじみのある
通りの名前や地区がでてくるわ~♪♪と、サスペンスといえどちょっとしたルンルン気分
で読んでいたら、後半の展開にどん底な気分を味わい・・・
これは・・・わたしの今の食生活や食に対する意識の低さ、それと今日の世間一般の飽和
した食文化みたいなものに、けんかをうっているんかなぁ~って思いました。
わたしは完全KO負けです。
おばけやゾンビが出てくるホラー物もこわいけれど、食という誰にでも普通に生活に組み込
まれているものが話の中心であるから、すごく居心地わるいような、本の中と現実の切り替
えがすっきりいかないような、気持ち悪い感じを味わいながら読みました。
で、後半から最後にかけてはサスペンス+ホラーでした

神戸らしいステキなところや人、身近な場所がモデルとなっているから、その神戸での事件
の結末にいつも感じる雰囲気と大きなギャップもあり、衝撃的なイメージプラスされているかも。

禁断のパンダ・・・、人の二面性にも恐怖

シリーズもので第2弾がでているそうで、禁断のパンダでももちろん主人公であった、レスト
ラン『ビストロコウタ』を経営する柴山幸太さんが、またまた事件に巻き込まれる、『蜜蜂の
デザート』
というお話。
幸太さんはとっても魅力的でよくできた方で、『ビストロコウタ』なんて探しだして絶対行って
みたいくらいの素晴らしいレストラン。もんのすごくおいしいんだよっ食べたことないけど。
なので、第2弾読もうかなぁ~って思ってます♪
神戸が舞台だし、なんてったって神戸と言えばスイーツデザートのお話だもんねぇ~



モデル★美香の美人ガイド3 読みました♪

2010年02月23日 | 本読みました♪
モデル★美香の美人ガイド3 (美人開花シリーズ)
(ワニブックス 美人開花シリーズ)

美香
ワニブックス

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なんか本屋さんという存在が本当に大好き。
本が売られているのを見て、並んでいる本の間を歩きながら、今まで知らなかった世界に
自分の興味が広がったり、元々持っていた好きが増幅されたりするのが心地いいんだろう
なぁ~
あれもこれもと本ってどんどん欲しくなってしまう。
興味のあるもの全部買っていたら、そうでなくても今とっても寒い寒い財布が、さらに寒くなる
ので、戒めの意味をこめて先月中に2月に買いたい本を決めてしまいましたっ。
で、それ以外はとりあえず今はガマン!!

その中の1冊がこの本です。

も買ったのだけれど、キレイなモデルさんの本を読むの、本当に気分が上がるというか、
楽しい♪
モデルさんみたいに、前向きになりたいから~とか、将来のキレイの投資のため~とかに、
あんなにもお金を使えないし、紹介されている商品とかもすべてを参考にしていたら、金銭
感覚のギャップがあるから破産してしまうけれど、女性としてのテンションの高さや楽しみ方
を共有したくて、読んでしまいます。

生きてることが楽しい~!!って、なかなかはっきり言うことって難しいけれど、それをいま
はっきり言ってしまえる毎日を送ってるって、美香さんって本当にすごいなぁ~って思いました♪
とってもうらやましい反面、わたしにもそんな気持ちはもちろん、そんな風に思いながら毎日を
過ごすチャンスが、どこにでも転がっているってことにも、自然に気付いたというか自然とそん
な気分になっていて、わたしだってなかなかどうして元気でしあわせじゃんって気分です。

ハワイも行きた~いジュリークのマッサージオイルやハンドクリームもものすごく欲しいし、
ウカのネイルオイルもモデルさん仕様のドライヤーも、香りのディフューザーも欲しいっ♪
物欲も盛りだくさんになりましたっ♪

あと、結婚式のことをいろいろ考えるときに本を参考にして、テーマをさくら、イメージカラー
をピンクと茶色って決めたところ、思い通りの理想の結婚式を作り上げることが出来たって
書いてあり、これってわたしが部屋を片付けたりするときにも取り入れれるっって、部屋の
片付けもちょっとわくわく出来る気分ですっ。

まだこれからだけれどねぇ~今日現在。

今月買った残りの本は、
   SHIHOのやせトレ
   がちまい家のオーガニックな焼き菓子
   横道世之介
   FRaU 骨盤とか肩胛骨とか骨で、やせる!特集

矛盾だらけの取り合わせだけれど、やせたいのとガマンできない興味のある本。
   
   

お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 読んだよ~♪

2010年01月26日 | 本読みました♪
お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣
金子 由紀子
アスペクト

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ほんとにためになる、身近で小さなことから、未来につながる気持ちの持ちようまで、
この"買わない習慣"から生まれる有意義なことがらが書いてあって、とっても勉強に
なりました
金子由紀子さん自身がとてもシンプルで、でも充実した生活を送ってらっしゃるのが
著書を読んでいてとてもよくわかるから、説得力あるしいまどきのエコや地球にやさしい
を実感させてくれる感じ♪

賛同できるところ、あこがれるところ、まねしたいところ、ちょっとずつやりたいなぁ~
と思いました。
でも、なんでもかんでもあせって生活習慣を変えたり、一切ものをかわないとか極端に
はしったらだめだということもよくわかりました。
自分の生活習慣を変えたり、物事を何か新しく始めたりするのに、まずは2週間定着
するように続けなさいとのこと!
それも、あれもこれもと理想をかかげていっぺんにたくさん行動を起こすのではなく
一つずつ・・・。
そうして定着させていかないと、結局なにも変わらない結果を生み出しやすく、それゆえ
またまたできない変われない自分をせめたり・・・と、悪循環スパイラルにはまり
こむとのこと。
当たり前で、その通りなんだけれど、こんこんと説教と説得されました
でも、説得されて素直にやってみたくなる本であり、それが金子さんの人間性という
か、生き方からにじみ出ている雰囲気を反映したものであるからだと思いますっ!

ともだちに、『買わない習慣という本を買うことに疑問があるよっ!』って言われたよ
そう!!まさに耳が痛いお言葉
買うときにわたし自身も迷い、これが最後!!って思いながら手に取った瞬間の後ろめ
たさと、友人の愛のムチであるこの言葉忘れずに、いい習慣を身につけてステキな女性に
なろうと心新たに思う今日この頃でした

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力 読みました♪

2009年12月09日 | 本読みました♪
やればできる
―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

勝間 和代
ダイヤモンド社

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わたしは特に勝間さん香山リカさんの主張の違いとか、考えの相違とか、話題に
なっていたなぁ~くらいしか知らなかったのだけど、ビジネス書や自己啓発書の世界
では、結構大変な対立だったのかなぁ~。

と、ちょっと思いました・・・この本を読むところ・・・

いつも自己啓発の本を読んでは、うれしくなって頑張ろう!って思い、結構そこ止まり
なわたしはカツマーを名乗るのも許されないような読者であるけれども、今回もやはり
『なるほど~』
『それやってみよう!!』というアイディアや指導をいただきましたっ!

自分の長所や得意に集中して磨き続けることで、特化できる力を生み出すっ!!
なんだって特化するのはもちろん難しいけれど、コツや頑張りの方向の見極め方を、
経験者として語られた本だと思います。
でも、自分を磨きたい!という思いと比例して、それ相応の正しい努力も必要なんだよ!
そして正しい努力には結果もついてくるはずだよ・・・という本です。

読んでばかりで頭でっかちになってる場合ではなく、まずやってみなきゃ・・・。
耳が痛いお言葉です。いつも空振りなんですよねぇ~。

さて、ちょうど来年へ向けて心も新たになんて時節柄だけれど、今日!!
なにかしていかなきゃと思います
なにか自分にいいことって思えることをするのが好きだからね

さらに明日は待ちに待った紀香バディの発売日
紀香バディ!2 リ・アル

講談社

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この本にもたくさん影響もらおうっって考えていますっっていうか、こういう本が
大好きなんだなぁ~わたし

もう、怒らない

2009年11月27日 | 本読みました♪
もう、怒らない
小池 龍之介
幻冬舎

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勝間和代さんの本が大好きなわたしにとって、仏教の3毒怒らない・妬まない・
愚痴らない
追放は合い言葉みたいなもの
でもだからといって実践できているかどうかはまた別問題で・・・

で、最近この本の紹介文に出会い、なんだか気になるぅ~と読んだ次第ですっ
お寺の住職さんが、心の毒である怒り・迷い・欲望について、仏教の教えを仏教
という宗教のみの世界で考えるのではなく、日々の生活に活かせるよう、生きやす
い心の持ちようになれるようという部分を大切にして、心の仕組みから『もう、怒ら
ない』
でいられる考え方やコツを伝授!!!というのを書かれた本です
元々仏教とは、そういう誰にでもわかる・できるというとてもわたしたちに近いもので
あったよう。
仏教でいう怒るっていうのは、いわゆる否定的なもの、マイナス感情のことを言うそう。
誰だって好き好んで文字通りの怒りマイナス感情で心の中いっぱいにしたくない
もん。学ぶべきところ、納得するところ、真似したいところ、たくさんありました。
それでなくても、日々マイナス思考な恥ずかしい人間です
読みながら反省し、学び、読み続け、マイナス思考あかんあかんとまた反省し、学び、
というのを繰り返すうちに、穏やか~というか、まぁいっかぁ~な気分がじわじわ増え
てきたような感じになり、現在わたし史上最高に穏やかな余裕感のある日常を過ごせ
ている気がするっっていうか・・・のはず・・・

もちろん住職さんの言うとおりというところのレベルまでは行ってないけれど

反対に本読んでいて、『あれ?』って納得したくないところもあったし、たとえば何
かがあり、わたしが怒ってしまうとき、怒ってしまうのはもちろんすべてわたしの心の
持ちようが悪いし、相手がわたしを怒らせたこと自体、わたしに原因がある・・・と、なん
だか責められまくり悲しい~気分になる章もありましたぁ~。
そこまでわたし悪い??みたいな・・・

でも、まぁ、笑顔でいつもいい人間でいたいから、わたしに役立ついいところは
吸収できていたらいいなぁ~


日傘のおにいさん読みました♪

2009年10月05日 | 本読みました♪
日傘のお兄さん (新潮文庫)
豊島 ミホ
新潮社

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「日傘のお兄さん」ほか、「あわになる」「ハローラジオスター」
「すこやかだから」
からなる短編集です。

すごい女性らしい雰囲気の話たちで、しあわせな気持ちになれる感じ。
細かい感情の流れとか、女の子の心の縦揺れ横揺れ具合が、小説では
こんな風に表現できるんだぁ~と思える、とっても心にぴったりくる
小説でしたっ。

短編集なので、かえって気持ちよい読後感♪
わたしの年齢的には、ちょっと懐かしく振り返る気分で納得したり・・・

『日傘のお兄さん』の事件や『あわになる』の設定等は特に、非日常な
話でもあるんだけれど、
テンションあがったりさがったり、怒ったり笑ったり嬉しかったり、そんな最も
普通な感情面のところが共有、共感できたので、読んでこんなに楽しかった
んだと思いますっ♪




疾走読みました。

2009年09月09日 | 本読みました♪
疾走 上 (角川文庫)
重松 清
角川書店

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疾走 下 (角川文庫)
重松 清
角川書店

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表紙からして、こんなにおそろしいものがあるだろうか!?という雰囲気丸出しで、
ハッピーエンドな読んで嬉しくなれるような内容でないのが想像できるだろうに、最後
まで読み終わって思ったこと、決意!!したことはやっぱり・・・、
当分の間は読んでハッピーになれる本しか読まないとこうってこと
それくらい、ダークな感じでしたぁ~

家族ってなんだろ。
なにか、シュウジを救う方法はなかったのかなぁ~。そもそもシュウジ自身のまっすぐさ、
やさしさや子供でいるべき時間が、どうして犠牲にならなければならなかったんだろう。
シュウジがあの生きた人生から、道をそれたり逃げる余地ってあったのかなぁ~。

そう考えていくと、どうしても人のつながりとか、人間関係とかで、選ぶことのできない
部分でのシュウジの犠牲がどうしてもどうしても悲しいです。
ほんとはただただ、『ひとり』ではなくだれかと生きたいという、だれしもが意識しなくても
与えられている、けどほんとうのごく当たり前な幸せを願っていただけなのに。

感動作で衝撃作で、でも痛くて悲しくてつらい本です。
今、世間のニュースを見ていて、シュウジのようなひとを感じることが多い気がして、そこ
がまたこわくて、正視できないです。

人と人と、誠実に向き合っていきたいです。