記憶のおとしもの・わすれもの

忘れたくないこともたくさん忘れちゃうし、日々のことなんて、
もっと忘れてしまうなぁ。
大事に書き続けたいです。

みんな誰かの愛しい人 みました。

2010年03月03日 | 映画・DVD見たよ♪
みんな誰かの愛しい人 [DVD]

ショウゲート

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最近とってもフランス映画と相性いいこと、日本語版タイトルのステキさで、どんなに優しい
どんなにハッピーな映画なんだろうと、どきどきわくわくしながら見てびっくり!!

登場人物みんながみんな、怒りっぽくってイライラしていて、常にピリピリしている映画でした
あまりにみんなピリピリしているもんだから、かえってわたしのテンションはさがってしまったぁ~
さらには主人公の女の子は後ろ向きを通り越して卑屈に凝り固まってしまっている子で、その卑屈の
パワーで周りにまでイヤなオーラをまき散らす、なんかやさしさとはちょっと縁遠い映画でした
ひとりだけとても純粋な、優しい男性が出てきて、彼はそのイヤなオーラに染まることなくキレイで、
とても救われました♪
最後はタイトルに暗示される、少し優しくてハッピーな終わりなのだけれど、わたしはそれまでの負の
オーラにヤラレてしまって、あんまり浮上できなかったです。残念

お話は、有名作家を父に持ち、自らは少し太っていることで、わたしは誰からも相手にされない・・・、
何をやってもだめだ・・・と、いつもすべてを否定的にとらえ、周りの人に攻撃的に接するロリータは、
今、唯一好きでがんばっている声楽のレッスンで、なんとか父親を始めみんなに認められたいって
思っている女性。その大作家で自分勝手なお父さんは、年が大きく離れた若い奥さんを後妻にもらっ
ていて、扱いにくい娘ともども、最近あんまりうまくいってない感じ。そして、その美しくてロリータとも
そんなに年も変わらない若い奥さんは、あまりに自分勝手な夫に時々ガマンがならず・・・、またロリ
ータの声楽の先生は売れない作家である夫のために頑張り、売れない作家であるその夫は自信喪
失しているところに大作家であるロリータのお父さんと出会い、今日もロリータの周りにはロリータと
ではなく、ロリータの父親と仲良くなりたい人が群がって・・・彼女はますますコンプレックスの固まり
になっていき、ある日出会ったステキな青年の一言一言や態度も素直な気持ちで受け取れなくって・・・
という、それぞれの人々が決して正しいとは言えないんだけれども生きている姿、生活していく風景
みたいなのを描いている群像劇です。

なんかね、父親と娘のケンカとか、見ていてお互いが不器用というか、へたくそというか、そんなこと
したり言ったりするからだめなんじゃんって、思うとこいっぱいで、それが人間なのさぁ~ってことなん
だけれど、みんなみんな仲良くしてほしいし、したいなぁ~って思いました

でも、そうだっ!彼女はわたしの反面教師って思うところも少なからずあり、人から見たらこんな
感じなのかも・・・と考えると、これは非常に怖いです。