■ ■■■■■ ■ 日刊 こならの森 ■ ■■■■■ ■

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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 85号

2008-04-19 | 創刊~100号
       ■こならの森85号■1995.4発行

C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森6月号■

おぞねとしこのポエム…すずらん………3p
その他の情報…/猫バス……4p
知らんの5つの市/ディスク=…5p
海棠市子の映画評……………6p
書評・絵本紹介………………7p
創作童話第1回………8p
結婚しました…前原大樹さん&里江さん…95/6/10=9p
ローカル線の旅………10-19p
インフォメーション94………20-23p
JC・JOURNAL………………24-25pp
現代国語/カクテル………26
杜 @皇が占う今月の運勢…………27
協賛店マップ………28-29p
新・こならの森から…………………30p

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【本文抜粋記事】


創作童話第1回
『ハッピー流れ星』

 第1回

           作・野々原槙眞龍
 「あーあ、またピーマンと魚だわ、ちーちゃんこれ取りかえて」
 「リナちゃん魚食べないの。わたしも煮たじゃがいも好きじゃないの。いいわこれと交換しよう」
 給食に魚が出ると、いつもこうなってしまうリナは、ピーマンと魚が大きらい。その理由はいやなかおりと生臭い臭い。
 そんな好ききらいの多い、青白い顔の少女でした。でも妹のカナは、正反対で魚が大好物。家では、姉の分まで、平らげてしまう元気な妹ですが、姉思いの気だてのやさしい少女です。
 そんなある日、リナは朝から気分がすぐれず、朝食する気にもならなかった。
 お母さんは、顔色のよくないリナに、医者に行こうと、説得したのですが、休みたくないリナは
 「大丈夫よ」 
 「お姉ちゃん、医者へ行った方がいいよ。わたし先生に言ってあげるから」
 「いやよ、わたしそんな悪くないんだから」
 「やーい! お姉ちゃんのヒステリー!」
 「いったな、こいつ!」
と言ったが、何か重苦しいリナは、追いかける元気もなかった。それをおさえて学校へ向かった。お母さんは、風邪くらいにしか思わなかった。
 五時間目も終わろうとした頃、うつむきかげんのリナに気づいた先生は
 「リナちゃん、どうしたの」
みると、目もどろんとしていて元気がない。先生は、保健室にて、休ませた。それがこう良くしてか、三十分位にして、再び元気になりその日は、何事も無く、帰ってお母さんに話した。お母さんは、暖かいネギのミソ汁をつくり、早くふとんに休ませた。          つづく



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