5月22日(土)のこと。
西麻布での仕事が終わり、帰る途中に六本木ヒルズに立ち寄ってみると、
なにやら長蛇の列が。
「何だろう?」と興味を惹かれ近づいてみると、
『マイケル・ジャクソンの遺品展:MJ46 Keep on Loving 』の入場待ちの列と判明。
「ああ、そういえば引田天功がTVでPRしてたなぁ。
うぅ~、マイケルか。見たいなぁ。
でも、これだけの人数の後ろに、これから並ぶのもなぁ・・・。
どうしよう?」
と逡巡していると、傍らに立っていた別のイベント・スタッフの女性から、
「どうぞ!」と、笑顔とともにパンフレットらしきものを手渡されてしまいました。
そこには、『SONY make.belive 好奇心に出会おう。』の文字が!
その瞬間、
ぼくの好奇心はマイケル遺品展(有料)から、SONYのイベント(無料)にスイッチ。
促されるようにして、六本木ヒルズアリーナへ。
メイン会場では3D映像が体験できるというので、
入り口で3Dメガネ(太っ腹なSONYさんが、無料で配布)を受け取り、
会場内の空いている椅子に着席。
正面の巨大なモニターでは、インターバルで『BBC EARTH』を上映中。
これが終われば、3D映像が見られるようなので、しばし待つことに。
土曜日ということもあってか、周囲には子供連れの家族が多く、
また、会場の後方にある円形ステージではパフォーマンスが披露されていて、
拍手が湧き起こっています。
“ make .believe ”の .(dot)をイメージしたパフォーマンス?
パンフレットによれば、
5月21日(金)~25日(火)まで、六本木ヒルズアリーナでイベントを開催。
“いきものがかり”や“UVERworld”のFilm Live 、
環境ドキュメンタリーやサッカー映像などが3Dで上映されるほか、
会場全体を使ったオリエンテーリングに参加できたり、
パフォーマンスを見ることができたり、
『dot 3D cafe』では、3Dの世界でお茶を飲んだりと、
いろいろと楽しめそうな内容。
ぼくは知らなかったのですが、
この『SONY make.believe(ソニー メイク・ドット・ビリーブ)』というのは、
どうやらソニーの新たなブランドメッセージのようです。
さて、そうこうするうちに、いよいよ3D映像の上映開始。
環境ドキュメント・スペシャルということで、
『沖縄の美ら海水族館』の紹介からスタート。
メガネをかけて、モニターを見ると、
「おお~~~~~~!」
無数の熱帯魚たちが、すぐ目の前を泳いでいきます。
まるで、自分がスキューバ・ダイビングでもしているかと錯覚しそうです。
周囲の子供たちも、「キャッキャ、キャッキャ!」と喜んでいます。
オニイトマキエイが目の前を通り過ぎていくときなど、
手を伸ばせば触ることが出来そうなほどの質感。
水中の小さな浮遊物も、フワリと浮かんでいて、ついつい手で払ってしまいそうになります。
さらに、
体長11メートルはあろうかというジンベイザメが、実物大で迫ってきました。
その迫力、その肌質、その紋様を、通り過ぎるまで目の前でじっくりと観察できるのですから、
感動も一入!!
ぼくは美ら海水族館に行ったことはありませんが、
実際に行った事のある人に引けを取らない感動があるように思えました。
むしろ、あの巨大な水槽のガラス越しではなく、
水槽の中に入って間近で眺めているかのような感動が、この3D映像にはありました。
オドロキです。
続いて、『北海道・旭山動物園』の3D・ハイビジョン映像を上映。
あの白クマが水中に飛び込むシーンや、
ペンギンが頭上を遊泳するシーン、
オランウータンが高さ17メートルのタワーを渡ってくる様子や、
2匹のレッサーパンダが吊り橋を渡ってくる様子などが鮮明な3D映像で再現され、
ともすれば、彼らと目が合っているような気に。
また、動物たちの動きがスローモーションで映し出されるため、
体毛や筋肉の動き、飛び込んだ後の水中の渦の巻き方までが、
リアルに細かく見て取れます。
動物園に行っても、
スローモーションで動物を観ることは出来ないのだから、
これは、3D映像ならではの効果かもしれません。
およそ30分ほどの上映時間でしたが、
3Dのもつ迫力や魅力を十二分に感じることが出来ました。
と、同時に、
この体験をしたぼくの頭には、ある考えが浮かんできました。
「3Dは、エンターテインメントよりも、
もっと有益な使い方や別の可能性があるのでは!?」と。
映画『アバター』も3Dで観ましたが、
正直に言えば、この六本木ヒルズでの3D体験のほうが、
ぼくにとっては有意義だった気がしたのです。
たしかに、CGで細部までこだわって創られたキャラクターや異世界の物語を、
3D映画でみる楽しさや驚きもありますが、
それだけでは、もったいないような気がしてきたのです。
たとえば、
「教育現場で3D映像の教材を用いれば、
子供たちはもっと興味を持って勉強するのではないだろうか?」とか、
「アカデミックな現場でも、3D映像を活用することで新たな発見があるのではないか?」とか、
「製品開発の現場や、医療現場でも、3D映像を使用することで、
今まで以上の成果が上げられるのではないだろうか?」・・・と。
今年は3D元年ともいわれ、
映画だけでなく、TVなどの家電でも3D対応製品が発売され始めていますが、
この3D映像がもつ可能性は、
アイディア次第で、もっともっと広がっていくような気がしました。
ただ、
30分ほどの上映でも、3Dメガネを外す時、一瞬だけクラッとしてしまいましたけど・・・。
たまたま通りかかったイベントでしたが、ぼくにとって貴重な体験ができたひとときでした。
余談ですが、
T.D.Lで、期間限定ながら、
マイケル・ジャクソンの3Dアトラクション『キャプテンEO』を再上映するそうですね。
なんだか、なつかしいなぁ。
ついでに、
今秋公開予定の映画『バイオハザードIV アフターライフ』は、ついに3Dで実写化。
なんだか、観る前から怖すぎる予感が・・・。
う~ん、色々思い出してしまう。
3Dの医療現場での活用は大賛成です。
娯楽で終わるにはもったいなさすぎます。
素晴らしい技術です。
konaさんの興味の対象が
多方面にわたっているのがすごい。
反省しつつ見習います(笑)
なんだか気恥ずかしいですが、それでもブログを読んでくれる人がいるというのは、嬉しい限りです。
『キャプテンEO』は、
7月1日から来年6月30日までの期間限定で、なんと14年ぶりの復活だとか。
ほんと、懐かしいですよね。
また、お立ち寄りくださ~い。