原題:THE CABIN IN THE WOODS(R15+)
2012年・アメリカ(95分)
製作:ジョス・ウェドン
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ドリュー・ゴダード&ジョス・ウェドン
音楽:デヴィッド・ジュリアン
出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、
フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ、リチャード・ジェンキンス、
ブラッドリー・ウィットフォード、ブライアン・ホワイト、
エイミー・アッカー ほか
鑑賞日:2013年4月5日 (渋谷)
公開前から何となく気になっていたけれど、
「わざわざ足を運ぶまでの作品でもないか・・・」と、99%スルーするつもりだったのに、
パルコ・パート3<シネクイント>の前を通りかかり、
「おっ!やってる!!」と気づいて、つい足を運んでしまいました。
果たして・・・。
<ストーリー>
森の別荘へとバカンスにやって来たデイナ、カート、ジュールス、
ホールデン、マーティら大学生の男女5人。
だが、訪れたのは別荘とは名ばかりの、古い一軒家だった。
それでも、仲間内で過ごす楽しい一夜になるはずだったが、
謎の地下室を発見したことで状況は一変する。
不気味な品々が所狭しと並べられたその部屋で、
デイナは古い日記を見つけ、そこに書かれたおぞましい内容を声に出して読み始める。
そして、マーティーの制止を無視し、
ラテン語で書かれた呪文をデイナが唱えてしまったがために、
地中から何者かが甦り、彼らを襲い始める・・・。
だが、5人を襲う惨劇は、世界中に支部を置く謎の組織によって仕組まれていたのだった。
5人は、一部始終を監視され、
定番通りひとりひとり殺されていくはずだった。
しかし・・・!
笑った、笑った。
ぼく個人にとっては、すべて笑いのツボでした。
怖がりたくてこの作品を観に来ていた観客がいたら申し訳なかったのですが、
笑い声をガマンし、かわりに体を揺すって笑ってしまいました。
『13日の金曜日』『クライモリ』『スクリーム』『ゾンビ』『キューブ』
『バイオハザード』『学校の怪談』『ヘルレイザー』
『ドラキュラ』『狼男』・・・etc.
本作には古今東西あらゆる怖~い映画の要素が詰め込まれ、
登場するモンスターの数も、まるで『オールスター感謝祭』並み。
「これでもか!」ってくらいに暴れまくって、
スクリーン上を血まみれにしてくれます。
そして、ホラー映画慣れしている観客の心理さえ逆手に取った演出で、
見事に笑いもとります。
個人的には、キャスティングにも笑ってしまいました。
大学生役と言いながら、
『マイティ・ソー』で主役を演じたクリス・ヘムズワースはもちろん、
5人とも30才前後の俳優。
「大学生にしては老けてるだろっ!」とツッコミたくなるのも、お約束の範疇。
TVドラマ『ドールハウス』に出演していたフラン・クランツとエイミー・アッカ―が、
ともに同様のキャラでキャスティングされていたのも、ぼくにはツボでした。
そして、リチャード・ジェンキンスが、
「まさかこんな作品に出るなんて」という驚き。
さらに、スピーカーから声が聞こえて来た瞬間から、
「ああ、まただ!!」と笑わせてくれたDirector of Control役の大物女優さん。
内容以上に豪華なキャスティングに脱帽。
面白い!たしかに面白いんだけど、結末も予想が外れ過ぎて失笑気味だったし、
ひねりにひねった挙句、最後にはその反動で弾け飛んでしまったような、
そんな印象を抱く作品でした。
キャスティング度:★★★★★★★★★
サスペンス度:★★★★★★★
残酷度:★★★★★★★★★★★★★
笑える度:★★★★★★★★★★★★★★
予想外度:★★★★★★★★
鑑賞後の総合評価:★★★
映画マニアなら、きっと笑って受け止められる度量があると思うけど、
門外漢の人には、肩すかしな作品。