原題:La Cara Oculta
2011年・コロンビア/スペイン(96分)
監督&脚本:アンドレ・バイズ
出演:マルチナ・ガルシア、キム・グティエレス、クララ・ラゴ ほか
鑑賞日:2012年9月13日 (渋谷)
シアターN渋谷で、
“特集!コロンビアの迷宮”と銘打ち、
2週間限定で公開している南米コロンビアのパニック・スリラー
『スクワッド』 と 『ヒドゥン・フェイス』。
続けて2本観てきました。
まずは、
『ヒドゥン・フェイス』
面白かった~~~!!!
超お薦め作!
男性より女性にこそ、
このサスペンス・スリラーは、衝撃かもしれない!!
恋人とでも、女性同士でも、もちろんひとりででも、
渋谷に行ける人は是非!
観終わったあとは、すぐにでも感想を口にしたくなるはず。
いや、口に出さずにはいられないはず。
ストーリー展開(編集)のうまさと、
明かされていく謎のハラハラ、ドキドキ感、
そして、女性ならではの究極の心理戦!!
男は美しい女性に目を奪われながらも、ただゾッとするしかない。
いや~~、こんな面白い映画があったなんて!!
もう、余計なことは言いません。
公開は9月21日(金)まで。(延長して欲しいくらい。)
観て損はなし。
是非、是非!
南米コロンビア産のエクストリーム(極限)・サスペンス・スリラーを、
ご堪能あれ。
もしかすると、自分自身の“隠された顔”に気づくことになるかも?!
アドリアンのモテ男ぶり:★★★★★★★★★★★★
ファビアンの魅力:★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ベレンの美しさ:★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ミステリー度:★★★★★★★★★★★★★★★★★
サスペンス度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
鑑賞後の総合評価:
レーティングがないけど、R15くらいの作品か?
もし、この作品を観るなら、
予告編は見ないか、見ても頭の中を白紙に戻して鑑賞することを、
お薦めします。
コロンビア産のサスペンス・スリラーという
新しい体験ができること請け合い!
もう少し詳しい感想が気になる方は、以下へ・・・
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<物語>
残されていたのは、恋人からの別れを告げるビデオメッセージだけだった。
交響楽団に招かれたスペイン人指揮者アドリアンは、
最愛の恋人ベレンを連れて、コロンビアの地を訪れていた。
郊外にひっそりと建つ元ドイツ人の屋敷を借り、
ふたりで暮らしながら演奏会の準備を進めていた。
全ては順調にいっているはずだった。
だが、
ベレンは忽然と姿を消し、音信不通となった。
打ちひしがれ、悲しみに耐え切れず酒場を訪れたアドリアンは、
酩酊し醜態をさらす。
已むなく、店で働く若い娘ファビアナが介抱することになったが、
そのことをきっかけに、
互いに惹かれ合うものを感じ、ふたりの仲は急接近。
ついに、ファビアナはアドリアンの屋敷で一夜を共にした。
恋人が交響楽団の指揮者!
ファビアナは喜びを感じていた。
だが同時に、屋敷の中で、何かの気配も感じていた。
洗面台の排水口から聞こえてくる何かの囁き・・・
バスタブの湯に広がる不自然な波紋・・・
勝手にお湯が熱くなるシャワー・・・
鏡をじっとみつめる犬・・・
いっぽう、捜索願いを受け、ベレンの行方を捜している刑事は、
恋人の失踪から間もないにもかかわらず、
若い娘を屋敷に引き入れているアドリアンに、疑いの目を向ける。
果たして、
アドリアンは、本当に恋人に捨てられただけの男なのか?
ベレンは、なぜ忽然と姿を消したのか?
屋敷内で感じる不気味な気配は、何なのか?
そして、床下に落ちていた鍵は、いったい?
不安を抱きながらも、ファビアナはアドリアンに抱かれる・・・
この作品は、
ミステリーなのか?
サスペンスなのか?
オカルトなのか?
いずれにも舵を切れる要素が出そろったところで、
アンドレ・バイズ監督は突然、
コロンビアにやってくる前の、アドリアンとベレンの物語へと遡ってみせる。
面白いのは、冒頭はアドリアンの視点で描かれ、
ファビアンが屋敷に来てからは、ファビアンの視点で描かれ、
過去に遡ったら、ベレンの視点で描かれていくこと。
そして、3人の視線が屋敷の中で交差するとき、
観客は、衝撃の真実を目撃することとなる!!
「おおぉぉぉ、なんということだ~~~!!」
クライマックスの緊迫の展開、
明かされる真実。
驚愕の結末!
『私が、生きる肌』の衝撃度、完成度には到底かなわないが、
同じスペイン語圏の映画としては、か・な・り・キテマス!
残暑厳しい折に、心胆寒からしめる1作!であることは、間違いなし。