茶道具商 駒屋茶具店 小売部 ブログ

名古屋市東区の御茶道具商、駒屋茶具店 小売部のブログです。

染付四仙人之図建水

2012-03-31 | 御茶道具

面白い建水が入荷しましたのでご紹介を。

『初代 和田桐山作 嘉靖年製写四仙人之図建水』です。

嘉靖年は明時代で1522年~1566年の景徳鎮官窯の写しだと思われます。

 

登り窯で焼かれており、丁寧に描かれた呉須の発色が美しいと思います。

ただ私が不勉強な為に四仙人については不明です。

八仙人(七福神のルーツにあたる)と関連があるのかと資料を調べましたが詳細は不明です。

茶道具屋として大変恥ずかしいのですが、初代・桐山氏が御存命でしたらご教授願いたいです。

 

内側は施釉せずに彫が施されています。

波に宝尽しの様な文様が彫られていますが、外側の図柄との関連は無いようです。

共箱です。作者の銘と共に書かれている『琴浦』は窯名で兵庫県尼崎市にあります。

初代 和田桐山氏の陶歴です。

明治20年(1887)~昭和42年(1967)。

和田九十郎正隆の次男。本名正兄。

明治39年兵庫県武庫郡精道村の御庭焼を築窯に関わり、これが打出焼の創始となる。

明治43年(1910)尼崎市東桜木町に楽焼窯を築き、琴浦窯桐山と号す。

大正12年(1923)五室の連房式登り窯を築窯し、翁草園の煎茶器、白磁、青磁、染付、金襴手などを焼成した。


謎多き(ワタシにとっては)四仙人ですが、詳細分かり次第ご紹介したいと思います。



【駒屋茶具店・小売部】
〒461-0022
愛知県名古屋市東区東大曽根町8-20

電話:052-935-1006
FAX:052-936-5161
メール:gatx105@tea-komaya.co.jp

定休日:毎週日曜日・第2週土曜日・第4週土曜日


徳川美術館正門より北へ向かい、徳川園交差点をこえて二本目左角で御座います。


高い!

2012-03-23 | お知らせ

近頃のガソリンの値上がり方が異常だと思います。

先月下旬から今月上旬頃はまだレギュラー1リッター130円台後半だったのですが、今日、近所のガソリンスタンドではレギュラー158円。

中東事情の影響下と思われますが、仕事で車を良く使う身としては高すぎます。

最近では日経平均株価も1万円台に回復し、異常だった円高もいくらか良くなって(まだ高いですが)いただけに何故だか上手くいかないものですね。

 

 

さて、24日(土)と25日(日)は誠に勝手ながら当店定休日の為、お休みを頂戴致します。

ご迷惑をお掛けしてしまうかと存じますが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

 

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山野草

2012-03-22 | 御茶道具

今日は御客様より大変嬉しいプレゼントが。

ご自身でお造りになった山野草の鉢植えです。しかも器まで自作です。

かなりの腕前で毎年「山野草展」に出品されておられます。

手ブレしていて申し訳ありません。「春竜胆」です。

夕方に撮影したので花弁が閉じかけていますが、綺麗な紫色です。

5月くらいまで楽しめます。

 

「蕗の薹」

蕗の花芽なので育てれば蕗になるかは分かりません。

春の季語のひとつです。

お手入れの方法までご伝授頂きましたので大切に育てます。有り難う御座いました。

 

 

 


織部菱文茶碗

2012-03-20 | 御茶道具

3代 山口錠鉄さんの「織部菱文茶碗」です。

一点物ですので普段のお取り扱いは御座いません。ご本人曰く「遊び心を持って作った」そうです。

織部釉と黄瀬戸釉が半々なのでどちらなのか尋ねましたら、織部の胎土を使っており焼成後の処理も織部と同様に行っているため織部だそうです。

形はいわゆる楽型で手に持った感じも非常に良く馴染みます。

 

高台の大きさや高さのバランスがとても秀逸で丁寧に作られています。

 

錠鉄さんの工房には御茶道具は勿論の事、割烹食器まであり、定番の御道具からこういった遊び心溢れる作品まで多岐にわたります。

恐らく数百種はあるだろうと思いますが、ご本人も全て把握できてない物もあるそうです。

 


The New iPad

2012-03-18 | ダイアリー

以前よりずっと気になっていた新しいiPad。

液晶が格段に綺麗になったと聞いて、これはチェックしなくてはこういう事でAppleStore名古屋栄に行ってきました。

 

 

 

店内に入ると明らかにiPadの展示している一角に大勢の人だかりです。

既に新しいiPadは触れない状態だったので1台触っている人の後ろに張り付いて空くのをひたすら待ちました。

暫く待ってついに新しいiPadとご対面。早速立ち上げてみるものの他の方々の手の脂でギトギト状態でした。

「どこが綺麗になったの?」と思いつつYouTubeで動画を再生するととたんに画面が真っ暗。

ドックに繋がれていたケーブルん接触が悪かったらしくバッテリーが切れていました。

他のiPadへと思いましたがあまりに人が多かったので何故か気持が萎えてしまい、そのまま諦めました。

期待していただけに物凄いガッカリ感でいっぱいでしたが、頃合を見て買います。絶対に!!


春爛漫茶碗(青葉)

2012-03-17 | 御茶道具

ご好評を頂いております『色絵 春爛漫茶碗』ですが、現在欠品状態です。

窯元に納期等の打ち合わせをしておりましたら「チョットだけ絵付けが違うのがあるよ」との事で急遽仕入れてみました。

 

色絵 春爛漫茶碗(青葉)です。

通常の金砂子地ではなく一般的な仁清地を使っています。

花弁の絵付けは同じ技法ですが、アクセントに緑釉の青葉を全体に散らしてあります。

見込みにもビッシリ描かれています。

同じく高台脇までも。

 

実物を見るまでは如何な物かと思っておりましたが、実際手に取って見るとコレはコレで良いのではないかと思いました。

もっと早く言ってくれたら良かったのにと思いつつも来年は通常版と青葉版の2種扱ってみようと思っております。

店頭に御座いますが、時期的に動きが早いお茶碗ですので品切れの際はご容赦下さい。

 

※御買い上げを賜りました。誠に有り難う御座いました。

 

 

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三重にて

2012-03-16 | 御茶道具

昨日は仕入れ諸々をかねて三重県菰野町へ行ってきました。

風は強かったのですが日差しが温かく、残雪は山の頂きに薄ら残っている程度で浅春を感じさせる日でした。

菰野町は雄大な景色を堪能出来ます。普段より少しだけ時間が経つのをゆっくり感じさせてくれる。そんな素敵な街です。

そして久しぶりだったので作家さんとお互いの近況などを話し、せっかくなのでという事で工房を拝見させて頂きました。

 

御本茶碗

たっぷりとしたお茶碗です。使い込む事によってより良く変化が楽しめます。

 

御本 七宝透かし鉢

手前に一つ、奥には七宝継の透かしが入っています。

大きさも程良く、菓子鉢やお懐石の鉢としても使いやすいと思います。

 

 

そして帰り際にお茶碗を頂戴してしまいました!!

先生のお父様が昔に焼かれた赤楽茶碗です。

大振りで丸みを帯びた姿ながらも手に取ると非常に軽く、納まりも良い素敵な御茶碗です。

こちらに関してはもちろん非売品ですが、当店へお越し下さったお客様へお出しするお茶碗とさせて頂きます。

 

 

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2012-03-13 | 御茶道具

今朝、車で移動中に早咲きの桜を見かけました(品種は分かりません)

昨日は積雪、今日は桜。もう春なのか冬なのか訳が分かりません。

といこともあって桜のお茶碗をいくつかピックアップしてみました。

 

乾山 枝桜 茶碗

控え目な絵付けですが海外の方にも人気があります。

 

乾山 桜 茶碗

白、ピンク、金彩で描かれております。満開ではではなく蕾を描くことによって7分咲きの桜を表現しています。

 

 

金襴手 桜花 茶碗

枝垂れ桜でしょうか。内外の対比が面白い綺麗な御茶碗です。

※お買い上げを賜りました。有り難う御座いました。

 

色絵 春爛漫 茶碗

多分、前にご紹介したお茶碗です。金砂子を下地に全体を桜で埋め尽した、まさに春爛漫。

御抹茶の緑が映える当店のロングセラーです。

※お買い上げを賜りました。有り難う御座いました。

次回入荷までお時間を頂戴します。

 

御本手 桜流水 茶碗

高台が若干高めとなっており柔らかな印象のお茶碗です。

※お買い上げを賜りました。有り難う御座いました。

 

仁清 桜文 茶碗

浅黄色で水面を表していいます。水面に映る桜を想像させてくれる優美な御茶碗です。

 

春向きの御道具は明るく綺麗な物が多いですが、中でも桜の御道具は良いですね。

日本人で良かったなどと思います。

 

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犬山焼

2012-03-12 | 御茶道具

今朝の名古屋は未明から雪が降り寒い朝となりました。

もうダウンジャケットは要らないだろうと油断していましたが急遽引っ張り出しました。

よく三寒四温なんて言いますが、ここまで極端にl気温が上下するとホント体調管理が難しいですね。

今日は地元の焼き物である犬山焼のお水指です。

犬山焼窯元である後藤陶逸さんの作です。

当店では通常お取り扱いが無いため、現品限りのお水指です。

こちらは「雲錦手」といわれる犬山焼では定番の作品です。

一つの器に桜と紅葉をとりあわせて描かれる絵柄で犬山城主が名古屋から陶工や画工を呼び寄せ作らせたのが始まりといわれています。

『吉野山の桜は雲かとぞ見え 竜田川の紅葉は錦の如し』の意からといわれ仁阿弥道八が考案したとされております。

春まだ遠しといった感がある今日この頃ですが、お彼岸を過ぎて温かくなる頃には相応しいと思われます。


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3.11

2012-03-11 | ダイアリー

今日で1年が経ちました。

早かったような、まだ1年かという気持です。

被災されお亡くなりになった多くの方々、未だに行方が判らない方、ご家族や大切な方を亡くされた方、避難生活を余儀なくされている方。

私なりの色々な思いを込めて午後2時46分に黙祷を捧げました。私は震災当時の映像を見る時、何故か口惜しくて口惜しくて泣きそうになります。何故だか分かりませんがとにかく口惜しいのです。

また現実問題として復興は遅々として進んでいません。原発問題や106年分ともいわれる瓦礫の処理、故郷や自宅に戻れず不憫な思いをされている方々も大勢おられます。本当の復興へは長い時間が掛かります。

ですから私たちは被災者の方々寄り添い、震災を風化させてはいけないと思いました。

とは言いつつも普段の生活や仕事から離れられずなかなかボランティア等に参加も難しいので、この1年間続けてきた「毎月義捐金をお送りする」事をこれからも続けていきたいと思いました。些細な金額ですが何処かへ必ずお送り致します。

今、私に出来る復興へのお手伝いってそれ位しか出来ないのです。ちょっと情けないですが・・・・・。