茶道具商 駒屋茶具店 小売部 ブログ

名古屋市東区の御茶道具商、駒屋茶具店 小売部のブログです。

加藤松香 作『仁清 青楓 茶碗』

2010-03-31 | 御茶道具
以前ご紹介させて頂きました加藤松香 作『仁清 春爛漫 茶碗』の別バージョン、『仁清 青楓 茶碗』が入荷して参りました。
春爛漫茶碗の華やかな色使いとはまた違った、青楓の淡いグリーンがなんとも可愛らしい雰囲気の御茶碗でございます。

京都 加藤松香 作 『仁清 青楓 茶碗』

金砂子地にビッシリと書き詰められております。

見込みも同じくです。茶溜り辺りは若干広めですので点て易くなっております。



≪加藤松香 陶歴≫
昭和43年、京都府陶磁器訓練所修了。

昭和49年、陶号松香として茶陶窯を開窯。

昭和52年、京焼色絵陶芸展 京都市長賞 受賞。

その他、受賞・個展多数。


(お問い合わせ先)
【駒屋茶具店・小売部】
〒461-0022
愛知県名古屋市東区東大曽根町8-20

電話:052-935-1006
FAX:052-936-5161
メール:gatx105@jgsw.ftbb.net

定休日:毎週日曜日・第2週土曜日・第4週土曜日

仁史作 大名物 漢作『上杉瓢箪 写し 茶入』

2010-03-27 | 御茶道具
本日は『春の大売り出し』最終日でございます。
期間中には多くの御客様にお越しいただき、ただただ感謝致しております。
誠に有難う御座いました!!


さて、今日は笹田仁史 作『大名物 唐物 上杉瓢箪茶入 写し』でございます。
主に写し物の御茶入を得意としていらっしゃる作家さんです。

以前に徳川美術館にて本歌を拝見させて頂く機会が偶然あったのですが、本当に良く写したなぁと感心致しました。
大きさや姿形もさることながら釉薬の発色や流れ方に至るまで特徴を的確に捉え再現する技術は素晴らしいと言わざるをえません。

御仕服もちょうど青木間道が展示されており、こちらも全く同じでした。

本歌が新品で出来上がったばかりはこの様な感じだったのだろうかなぁ?と思えてしまうほどです。

当たり前ですが、本歌は圧倒されてしまうオーラと申しますか凛とした風格を放っており素晴らしい逸品であることは言うまでもありません。


笹田仁史 作『大名物 唐物 上杉瓢箪茶入 写し』


上杉瓢箪(うえすぎひょうたん)
大名物。漢作唐物。瓢箪。
上杉景勝が所持したところからこの名がある。
またそれ以前に大友宗麟が所持したところから「大友瓢箪」ともいわれる。
天下の六瓢箪(上杉・稲葉・真珠庵・佐久間・茶屋・玉津島)随一といわれる。
口縁に沈筋一筋、胴に二筋あり、やや口瓢箪に似た形をしている。柿鉄気地の上に黒味勝ちの飴色釉が鶉班をなし、口縁から肩に掛けて盆付まで黒飴釉がなだれ置形となっている。
裾以下朱泥色の土見せ。底は糸切。
伝来は、足利義政~村田珠光~武野紹鴎~大内義隆~大内義長~毛利元就~大友宗麟~大友宗統~豊臣秀吉~上杉景勝~柳営御物~前田利常~前田綱紀~柳営御物~紀伊大納言頼宣~野村得庵~野村美術館。仕覆は、青木間道、萌黄地一重蔓金襴。蓋一枚。挽家、黒塗。内箱、桐白木。書付、小堀遠州。外箱、桐白木。御物袋、白羽二重。


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椿秀窯 進藤豊 作 萩焼瓢形花入

2010-03-25 | 御茶道具
こちら名古屋は3月下旬にもかかわらず冷たい雨が連日降り続いております。
そんな生憎な天候にもかかわらず、多くの御客様に御来店賜り、一同感謝致しております。


こちらは、萩陶苑 椿秀窯の進藤豊さんの『萩焼 瓢形花入』でございます。

丁寧な轆轤技術が一目で見てとれます。
どっしりと安定感があり斜めに入れられた筋にセンスの良さが伺えます。
またバランス良く出ている御本の陶肌は趣がございます。
茶席は勿論でございますが、玄関先やリビングに洋花などを入れられるのも絶対に良いと思います。

実はサンプル的に入れてみた作品なのですが、早速御客様にお買い上げ賜りました。有難う御座いました!!
近日中に再度入荷する予定でございますので、実物を是非ご覧下さいませ。


≪進藤 豊 略歴≫
1955年 山口県 萩市に生まれる
1978年 山口県立 萩高等学校卒業
11世坂高麗左衛門に弟子入り
1988年 緑栄窯(松野龍司)にて修行
2008年 萩陶苑 椿秀窯にて作陶

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※今週は売出し開催中につき、土曜日は営業させて頂いております。

堀内宗完宗匠 ご染筆『富士山に象』横幅画賛

2010-03-20 | 御茶道具


表千家、堀内宗完宗匠(現 宗心宗匠)ご染筆の『富士山に象』の画賛です。
こちらの画賛は堀内家初代・堀内仙鶴宗匠の写しでございます。




近づいて見ないと分かり辛いかと思われますが、中央の黒い点のように見えるのが象さんです。


画は富士山の裾野に象が小さく小さく描かれており、賛は『今や曳、不二能麓の蝸牛(いまやひく ふじのすそのの かたつむり)』と書かれております。

当時、象が日本にやってきてあまりの大きさと珍しさに世間では大騒ぎだったそうです。
そんな巨体な象であっても富士山に比べたら蝸牛の様に小さなものである。
と軽妙洒脱な御掛け物です。

ちなみに表装は堀内宗完宗匠の御好み表装でございます。
浅黄色と茶色の紙表装で風帯は押し風帯、一文字は本竹屋町の松紋様となっております。


※こちらの御掛け物は御売約となりました。有難う御座いました。


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春の大売り出し 準備中!!

2010-03-18 | お知らせ
杉花粉舞い散る中、『春の大売り出し』に向けて準備の真っ最中でございます。







連日、様々な御道具が続々と入荷しております。
また、御客様により一層ご覧頂き易いように店内什器を急ピッチで改修しております。

スタンダードな御道具から大売出しならではのラインナップをお値打ちに御買物して頂く絶好の機会かと存じます。
御客様の御来店・御下命をスタッフ一同、御待ち申し上げております。


『春の大売り出し』

≪開催日時≫ 平成22年3月22日(月曜日)から3月27日(土曜日)の6日間
午前9時より

≪開催場所≫ 駒屋茶具店(1階 小売部)


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白木蓮

2010-03-17 | ダイアリー
私共の前の道は名古屋市東区の木、白木蓮の並木道です。

通りかかる方々は綺麗に咲き誇る木蓮を眺めたり写真を撮られたり堪能されていらっしゃるようですが、住民である私共は少々複雑な心境であります。

ご存知の方も多いかと思われますが、木蓮の花は一気に咲いて大量に散ります。
散った花弁は地面で黒ずんで貼り付きます。まるで濡れ落ち葉のように厄介でございます。
また秋になると葉が色付き落ち葉となって大量に落ちてきます。
なので朝夕必ず御掃除をしないと道が大変なことになってしまいます。

そんな事情がございますが、咲き乱れている様はやはり綺麗です。
特にお薦めは夜木蓮です。
闇夜に木蓮の花が浮かび上がっているかのようで、幻想的です。

お近くにお越しの方は是非夜の木蓮もご覧になってみてはいかがでしょうか?


3代 谷古石香 作 立鶴 赤茶碗

2010-03-16 | 御茶道具
三重県桑名市でいわゆる楽焼を専門としていらっしゃる陶芸家、伊曽嶋窯 三代目・谷古石香さんの立鶴赤茶碗です。

『立鶴茶碗って赤楽茶碗だったかな??』と思われた方は正解です。

本歌の立鶴茶碗は御本茶碗で細川三齋の喜寿を祝いの際に、小堀遠州が茶碗の形をデザインし三代将軍徳川家光が下絵を描いた立鶴を型にして、白と黒の象嵌を施して作らたものです。

それを谷古さんが赤楽茶碗にアレンジしました。

画像はありませんが高台も本歌と同じ割高台となっております。




≪伊曽嶋窯 谷古石香 陶歴≫
* 初代谷古石香は明治四十三年より楽焼を焼成す。

* 二代石香は大正十五年より初代に膝下にて楽焼陶芸の実技を伝習。

* 昭和十年大阪三越、昭和三十四年東京白木屋にて陶芸展を開催す。

* 三代石香は二代の膝下にて楽焼陶芸の実技を伝習。

* 昭和六十年名古屋丸栄にて陶芸展を開催す。

* 昭和六十二年二月津松菱にて陶芸三重展に出品す。

* 昭和六十三年一月名古屋三越美術サロンにて伊曽嶋窯展と漆器展に出品す。

  その後、茶道に適する手造楽焼を各地にて展示、今日に至っている。



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永楽即全 作 交趾竹蓋置

2010-03-15 | 御茶道具
千家十職である、16代 永楽善五郎さん(即全)の交趾 竹蓋置です。


使用感は殆ど無く、新品に限りなく近い状態です。

内側に落款あり。

共箱もヤケ等無く非常に綺麗です。



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菰野町

2010-03-09 | ダイアリー
私は今、三重県菰野町のある作家さんのお宅へお邪魔させていただいてお
ります。

名古屋より一段と肌寒いです。

緑が多くて、静かで落ち着いた良い街なので物造りに打ち込むには最適な
場所だと思います。


そしてこれから新名神で京都に行きます。

19時にあるお方とお会いして日帰りです。

弾丸ツアーっぽいスケジュールですが、頑張ります!!


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島谷啓介 作 蛇蝎唐津 御所丸茶碗

2010-03-09 | 御茶道具
今日の名古屋は雨が降っており、肌寒一日のなるそうです。
ここ数日は暖かなな日が続いておりましたが、やはり三寒四温。春が近づいている証ですね。

こちらの御茶碗は佐賀県唐津市在住の陶芸家、島谷啓介さんの『蛇蝎唐津 御所丸茶碗』でございます。島谷さんが最も得意とする焼き物でございます。


高麗茶碗の御所丸茶碗と唐津のコラボレーション。
唐津焼の窯元でも蛇蝎釉を扱っていらっしゃるところはあまり居ないそうで、数少ない一人でございます。
実際お客様にも『これ唐津焼ですか??』と驚きとお褒めの御言葉を頂戴致します。

高台は二重三日月高台です。
まだ一度も使われておりませんが、使い込むほどにザラザラとした手触りは無くなり、何とも言えない深い味わいが楽しめます。


ちなみに蛇蝎唐津は「じゃかつ」とか「だかつ」と読みます。黒唐津の一種でございます。
黒釉の上に長石釉を二重掛けして焼成致します。
長石釉の下から黒釉が出て、表面が蛇やトカゲの肌に似るところから『蛇蝎』と名付けられたそうです。



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徳川美術館所蔵 千利休 作 茶杓 銘『泪』

2010-03-03 | ダイアリー
毎年、利休忌の2月28日頃に特別公開される泪の茶杓が本日までとの事で徳川美術館さんへお伺いいたしました。

私共の店より徒歩数分と恵まれた環境にある事をブログを書きながら改めて実感したと同時に、普段の忙しさを言い訳に行かず終いで済ましてしまう自分に反省です。






泪の茶杓を拝見させて頂くのは8回目ですが、その時々の心境によって違った表情に見えます。
しかし極限まで薄く細く削り込まれた姿は実に美しいと思います。
保存にはよほど気を遣っていらっしゃるようで、ケース越にみる限りではダメージは殆ど見当たりません。
古田織部作の茶杓筒も同様で400年以上前に作られたとは信じがたい程綺麗でした。


<千利休 作 竹茶杓 銘『泪』>
天正十九年(1591年)二月、豊臣秀吉に切腹を命ぜられた千利休が、自からこの茶杓を削り、最後の茶会に用い、古田織部に与えた。その後、古田織部はこの茶杓用に、長方形の窓をあけた筒をつくり、その窓を通してこの茶杓を位牌代わりに拝んだと伝えられる。筒は総黒漆塗で、これを垂直に立てると、いかにも位牌らしくみえる。茶杓は白竹で樋が深く通り、有腰で、利休の茶杓の中でもとくに薄作りに出来ている。千利休-古田織部-徳川家康(駿府御分物)-初代義直と伝来した。『玩貨名物記』所載。

山口錠鉄 織部はじき香合

2010-03-02 | 御茶道具
京都に於ける商談も滞りなく出来ました。
かなりタフな数日間でしたが心地よい疲れが若干ですが残っております。

3代 山口錠鉄 作 織部はじき香合(桐箱入り)


さて今日は、愛知県瀬戸市の陶芸家、3代 山口錠鉄さんの織部はじき香合です。

丁寧に作りこまれており、合口もキツ過ぎずユル過ぎずピッタリと納まります。
また何と言っても山口さん独特の深みのある織部釉が非常に落ち着いた雰囲気を放っております。


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春の大売り出し 開催のお知らせ

2010-03-02 | お知らせ



私ども駒屋茶具店・小売部では3月22日(振り替え休日)より3月27日(土曜日)までの6日間『春の大売り出し』を開催させて頂きます。

お稽古の必需品や消耗品、季節に因んだ御道具から逸品御道具まで、売出しならではの特別価格にて御提供させて頂きます。かなり御得に御買物がしていただける機会でございますのでお見逃しのない様お願い申し上げます。

御案内状を差し上げていない御客様におかれましては『ブログ見たよ』と係の者へお申し付け下さいませ。

御客様の御来店、御用命をスタッフ一同御待ち申し上げております。


日時:3月22日~3月27日
午前9時より

場所:駒屋茶具店
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