茶道具商 駒屋茶具店 小売部 ブログ

名古屋市東区の御茶道具商、駒屋茶具店 小売部のブログです。

名古屋市立旭丘小学校 町探検

2011-10-28 | ダイアリー

毎年の恒例行事になりつつある、名古屋市立旭丘小学校2年生の町探検です。

 

 

担任の先生と6名の2年生が来て下さいました。皆さんとってもカワウィ~です。

当店何故か『御抹茶製造業』とずっと思われていて毎年「御抹茶はどうやって作るのですか??」といった類のお尋ねばかりでしたので、今年は事前に「私共はお茶道具屋さんですよ」とお伝え致しました。

ですので、「この陶器は何に使うのですか?」といった質問を沢山いただきました。

 

 

途中、お一人ずつ茶筅をフリフリして御抹茶を実際に点てて召しあがって頂きました。

私共は宇治の丸久小山園さんの御抹茶を扱っております。渋みが少なくほのかな甘みがありますのでお子さんでも飲み易いらしく、生徒の皆さんも先生も「美味しい~~」と言って下さいました。

その後も生徒さんの目にとまったお道具の説明をさせて頂き、最後は記念撮影をして帰られました。

 

こうやって毎年、2年生の皆さんをお迎えして小一時間茶道についてお話をさせていただくわけですが、そういったやり取りの中で「茶道ってイメージしてた程は堅苦しくない」とか「御抹茶って美味しい」と少しでも茶道を身近に感じて下さったら幸いです。

また、来て下さった生徒さんが今日の体験を思い出し、将来お稽古でも始めて下さったら茶道に携わる人間として嬉しい限りです。

 

といった思いもあるので、これからも旭丘小学校さんのご依頼があれば喜んでお受けしたいと思います。

 

 


徳川茶会その後

2011-10-21 | 御茶道具

先日行かせて頂いた徳川茶会の続きですが、間が空いてしまいましたので、会記のみですがご紹介致します。

【寄 付】  山ノ茶屋

 

床 唐子図 狩野尚信筆

 

【本 席】 餘芳軒

床 一休宗純墨跡 初祖菩提達磨大師 r徳川家康所用

脇床  香炉 青磁 袴腰

     盆 堆朱 梔子鳥紋 彫銘 張成造

花入 古銅 志貴形

香合 蝶蒔絵

香木 伽羅 銘 柴舟 一木四銘の内

釜 亀甲口 大西浄寿作 有栖川宮熾仁親王遺物

 炉縁 真塗

水指 大名物 南蛮 銘 芋頭  武野紹鴎・徳川家康所用

 半板 真塗

茶入 大名物 古瀬戸肩衝 銘 横田 足利将軍家伝来 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康所用

  仕覆 花兎文金襴

盆 内朱外青漆 四方

茶杓 古田織部作 共筒

茶碗 大名物 井戸 銘 大高麗  安宅冬康・徳川家康所用

 副 柿の蔕  岡谷家寄贈

茶 逢左の昔 松柏園詰

菓子 銘 露時雨  両口屋是清製

器 縁高


【副 席】  山ノ茶屋

床 民部切 古今和歌集 伝源俊頼筆 岡谷家寄贈

花入 高麗鉄絵  算木

釜 九輪

風炉 唐銅面取

  風炉先

水指 白高麗

茶器 中次 堆黒 屈輪文

茶杓 船越伊予守永景作 歌銘 むら雀 共筒

茶碗 三島 俵手 尾張徳川家二代 徳川光友所用

 替 織部 沓

 建水 溜塗 曲

蓋置

茶 初音 松柏園詰

菓子 芳光製


【道具飾席】  宝善亭二階

床 徳川秀忠書状 結城秀康宛 霜月十五日 綾瀬家寄贈


以上です。


そして今年の記念品は・・


大名物 古瀬戸肩衝茶入 銘「横田」の御仕服である花兎紋金襴を竜村美術織物さんに別注で織って頂いた服紗でした。




御冥福をお祈り致します。

2011-10-16 | ダイアリー

ご存知の御方も多いかと存じますが、表千家不審庵理事であり、半床庵13代目御当主でいらっしゃる久田宗也宗匠(本名:和正氏)が10月13日に骨髄異形成症候群のため52歳という若さでご逝去なされました。

 

本日、大徳寺聚光院にて告別式が営まれ、弊社会長が代表として告別式に参列させていただきました。

 

以前より御身体の具合いが今一つで・・・・・というお話しは伺ってはおりましたが、まさかこんなにお若くして・・・・・。

 

ここに謹んでご逝去を悼み、心から御冥福をお祈り申し上げます。


徳川茶会

2011-10-14 | ダイアリー

先日、徳川茶会へ行かせていただきました。

秋晴れの好天候に恵まれ、とても気持ちの良い気候でした。

11時ごろに受付を済ましましたところ、副席が13時30分、本席が14時20分という事でしたので、取敢えず御点心席の宝善亭と2階の御道具席へ。

 

 

八百彦さんのお料理だと思われます。非常に美味しいです。

御酒を勧めて頂きましたが、後の事もあるので御遠慮いたしました。

因みに御献立は・・・

【向付】

紅葉鯛昆布締め

長芋酢取り

水前寺海苔

菊花 山葵 加織醤油

 

【椀盛】

萩豆腐

大黒本しめじ

鶴菜 松葉柚子

 

【大徳寺 縁高盛】

半熟玉子

車海老旨煮

いくら 水菜

白舞茸

からすみ 大根

焼栗甘露煮

合鴨ロース煮

湯葉パンプキン麩

海老芋

金時人参 絹さや

銀杏ご飯

晩菊

 

でした。

 

その後、2階の御道具席では本席の会記に記載せれていた

蝶蒔絵香合

香木 伽羅 銘「柴舟」 一木四銘の内

大名物 南蛮水指 銘「芋頭」 武野紹鴎・徳川家康所用(駿府御分物)

大名物 古瀬戸肩衝茶入 銘「横田」

古田織部作 茶杓

大名物 井戸茶碗 銘「大高麗」

尾張徳川家二代光友所用 三島俵形茶碗

掛け物 徳川秀忠書状 結城秀康宛 霜月十五日

 

などが飾り付けられていて、学芸の方々からご説明をして頂きました。

中でも印象に残ったのが『横田』ですね。

寸法は知っていたのですが、想像より背が高く素晴らしい姿でした。

 

その後、席入りまで二時間弱ありましたので、いったん会社へ戻り出直しました。

この先はまた後日・・・・・。