3代 山口錠鉄さんの「織部菱文茶碗」です。
一点物ですので普段のお取り扱いは御座いません。ご本人曰く「遊び心を持って作った」そうです。
織部釉と黄瀬戸釉が半々なのでどちらなのか尋ねましたら、織部の胎土を使っており焼成後の処理も織部と同様に行っているため織部だそうです。
形はいわゆる楽型で手に持った感じも非常に良く馴染みます。
高台の大きさや高さのバランスがとても秀逸で丁寧に作られています。
錠鉄さんの工房には御茶道具は勿論の事、割烹食器まであり、定番の御道具からこういった遊び心溢れる作品まで多岐にわたります。
恐らく数百種はあるだろうと思いますが、ご本人も全て把握できてない物もあるそうです。