面白い建水が入荷しましたのでご紹介を。
『初代 和田桐山作 嘉靖年製写四仙人之図建水』です。
嘉靖年は明時代で1522年~1566年の景徳鎮官窯の写しだと思われます。
登り窯で焼かれており、丁寧に描かれた呉須の発色が美しいと思います。
ただ私が不勉強な為に四仙人については不明です。
八仙人(七福神のルーツにあたる)と関連があるのかと資料を調べましたが詳細は不明です。
茶道具屋として大変恥ずかしいのですが、初代・桐山氏が御存命でしたらご教授願いたいです。
内側は施釉せずに彫が施されています。
波に宝尽しの様な文様が彫られていますが、外側の図柄との関連は無いようです。
共箱です。作者の銘と共に書かれている『琴浦』は窯名で兵庫県尼崎市にあります。
初代 和田桐山氏の陶歴です。
明治20年(1887)~昭和42年(1967)。
和田九十郎正隆の次男。本名正兄。
明治39年兵庫県武庫郡精道村の御庭焼を築窯に関わり、これが打出焼の創始となる。
明治43年(1910)尼崎市東桜木町に楽焼窯を築き、琴浦窯桐山と号す。
大正12年(1923)五室の連房式登り窯を築窯し、翁草園の煎茶器、白磁、青磁、染付、金襴手などを焼成した。
謎多き(ワタシにとっては)四仙人ですが、詳細分かり次第ご紹介したいと思います。
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