今日は訃報がとても多い一日でした。お笑い芸人カンニングの中島忠幸一時は快方に向かっていたと耳にしていただけに、非常に残念でなりません。また、岸田今日子さん。個性派、実力派の俳優としてはもちろん声優としても一時代を築いた方だと思います。そして、青島幸男さん。僕らの世代には参議院議員や東京都知事の印象が強く残りますが、俳優、そして放送作家としてテレビの黎明期を盛り上げた人物の一人でもあります。
 放送作家時代にはハナ肇とクレイジーキャッツで作詞家もつとめ、いくつもの名作を残しました。中でも印象に残っている作品は「スーダラ節」。当時クレイジーキャッツの植木仁はお寺の息子で、スーダラ節のその破天荒の歌詞を歌うことに大きな抵抗があったそうです。それを父親に告げるとスーダラ節の歌詞を聴いた住職の父は「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズを聞いて、「これは仏教の教えと通じるものがある」と植木仁を励ましたと言う話を耳にしたことがあります。青島幸男にそこまでの考えがあったかどうかは不明ですが、単純明快な歌詞にいろいろな意味が込められていると言うエピソードのひとつだと思います。
 他にも俳優や映画制作にも携わり、テレビショービジネスの原型を作った人でもあります。生涯で何かどこかで一度でもお会いできたらと思っていたのですが、訃報を聞いてとても残念な気持ちでいっぱいです。
 ご冥福をお祈りします。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )