毎週3年B組金八先生を見ております。うちの父親が高校教師だったということもあり、また自分も一時期教師を目指したことがあることから、教師もののドラマを見る機会が多いです。そんな今週の金八では、相田みつをさんの詩がとても印象に残りました。確か「負ける人がいるおかげで勝つ人間がいる」というような意味合いの内容だったと思います。人間に限らず動物や昆虫にいたるまで、弱肉強食の世界です。人間の世界であったって、世界中で戦争は絶えず、身近なところでは受験戦争も弱肉強食の世界だと思います。そんな中、今回の相田みつをさんの詩には、人間の考えるべきことが集約されているように感じました。
 何事にも、勝ち組みの人間と、負け組みの人間が存在します。しかし勝ち組の人間は、負け組みの人間がいたからこそ、自分が勝つことができたという自覚を持たなければいけないのだと思います。そこで高校時代のある先生の言葉を思い出しました。
 僕は高校時代演劇部の活動をしており、勉強そっちのけで芝居の世界に没頭しました。当然成績も芳しくなく、両親や学校の進路指導の先生からは、演劇部は煙たがられる存在でした。そんな中、とある大会に出場が決まったとき、ある一人の先生が演劇部のみんなに激励の挨拶をしれくれました。
いつも成績を上げることばかりに躍起になっていたその先生から、意外な言葉を耳にすることができました。その内容は。
「高校時代に何かに対して一生懸命になるということはとてもすばらしいことだと思う。ぜひ皆さんには優勝を目指してほしい」
という言葉でした。そしてその先生はこう付け加えたのです。
「何事にも勝つことは重要だ。しかし優勝というのは「勝つ」という言葉の前に「優」という字が付いている。「優」という字は「優れている」という意味ももちろんあるが、それとともに「優しい」という意味もあるんだ。優勝をするには負けていった人間たちの健闘をたたえる優しさが必要なんだ」
と。
 僕も思わずその言葉を聴いて、目からうろこが落ちると同時に、目頭が熱くなった思い出があります。「優勝」を勝ち取るには優しさが必要。。。
なにかその先生と、今日放送された金八先生が僕の中ででダブって見えてしまいました。

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