国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

小論文の発想(1)

2006-02-12 08:19:58 | 国語
小論文で知識がないという人がいる。だから書けないと。

で、だ。

小論文用の知識の補充もいいんだが、けしてそういう行為を打ち消さないのだが、本番では自分に知識があると思って望んでみよう。

結構、長生きしているし、他の受験勉強でも応用できる知識があるもんだ。

例えば、おいらが会計学の入門書を読んでいる(あ、小論文の指導のために読んでいました)と、公認会計士の保証ですら、100%ではないと書いてあった。会計士がやるのは100%に近づけることだけだ。100%に近づけるためには組み合わせることなんだ。道路でも事故にあう確率を0%にできない。でも、0%に近づけるために、道交法や信号やブレーキなどを組み合わせるのと同じだと。

こういう知識って、応用がきく。
つか、きかせた。次の日に演劇系の学部を受ける生徒にとうとうと語ったものである。

「演出って100%、意図を伝えることはできないわけよ。だから、組み合わせるのね。例えば、音響、照明、演技とかをさ。そして、100%に近づけるわけよ」

会計と演劇で応用がきくんだから、君たちの知識が応用がきかないわけがない。
日本史選択者が経済学系を受けるなら、政府の市場への介入の無力さを徳川吉宗をもって語ってやってもいい。

まずは、自分を信じることで下手に焦らないようにしよう。楽観的な生徒の方が受かりやすい。それは気楽な分、発想に柔軟性があるからかもしれないね。

では、どんな風に持っている知識を運用するのかを、もちっと、考えていこう。
コメント
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