新しい靴を買わなくちゃ
2012年公開北川悦吏子監督の映画
妹のスズメ(桐谷美玲)の付添いでパリに来たセン(向井理)とパリで働くアオイ(中山美穂)が出会い3日間を共に過ごす恋愛映画。
綾野剛さんが出演していることを知って、まずはレンタルで観てみようと思い鑑賞。
でなければ、おそらく手に取ることもないであろう作品⇒ごめんなさいっ!
綾野さんは、スズメの遠距離恋愛中の恋人でパリへ画家になるために留学している青年カンゴを熱演。
でも綾野さん、、はっきり言って出番少ないです。
放映時間115分中、、おそらく12~13分あるかどうか。
ちょこっと寂しい感もありますが、ビジュアル的に超素敵ですよ~
まずは全体のストーリーを確認後、カンゴとスズメのシーンだけリピりまして楽しませていただきました。
というわけですので、この際主役のお二人(中山美穂さん+向井理さん)は置いといて
カンゴとスズメのショートラブストーリーとして、ちょこっと綴ってみます。
いつもですが、セリフの間違い、端折り、順番、勘違いなどもある拙い文章です。
ご容赦下さい。
※超ネタバレありです。
スズメ、パリに到着後、兄のセンを置き去りにして単独行動にでる。
パリにいる恋人カンゴのもとへ
スズメ「来ちゃいました~!」
カンゴ「ようこそ」
髪ふんわりソフトな綾野さん
スズメ「日本とパリって1万kmも離れているんだよ」
カンゴ「へ~そうなんだぁ」
スズメ「飛行機で12時間、船だったら11日もかかるの」
あまり興味なさそうなカンゴ
スズメ「調べたんだからちゃんと聞いてよぉ」
カンゴ「よく来た お疲れ様」
スズメ「ほんとに?」
カンゴ「うん」
とまあ、、カンゴは嬉しいけどスズメの喜びとは多少温度差ありそうなスタート
カンゴの部屋のベットで2人嬉しそうに寄り添う
頬っぺたを膨らませるカンゴ
そのほっぺにスズメがキスをしようとしたとき(笑)
このシーン、超かわいいっ!!
スズメが椅子でうたた寝している
カンゴはそっと毛布を掛けてあげながら、なんとなく複雑な表情をしている
おそらく、パリへ来たスズメの目的を推し量っている感じ
2人でセーヌ川のほとりを散歩しているとき、カンゴにフランス語で繰り返すようせがむ
スズメ「スズメはカンゴが好きです」
カンゴ「○○○○・・・」←フランス語で繰り返す
スズメ「いなくなると泣いています」
スズメ「でも、カンゴはスズメを忘れてしまいます」
スズメ「私の携帯の着信音知ってる?」
スズメ「最近電話くれないから・・」
スズメの留守電の発信音をカンゴが知らないことをなじる
カンゴ「怒んないよ」
少しずつスズメのカンゴへの不満な気持ちが吐露されていく
そしていよいよ帰国の朝を迎える←はえ~よ
キッチンに立ち、スズメのために朝食を作るカンゴ
スズメがスーツケースを片手に後ろに立っている
スズメ「カンちゃん、スズメそろそろ帰る」
カンゴ「えっ、急だな、、今飯作ってんのに」
スズメ「カンちゃん、帰る前にパリに来た要件を言います」
カンゴ「要件?」
スズメ「カンちゃん、こっち向いて下さい」
カンゴはなんとなくヤバい雰囲気を感じている
スズメ「(意を決して)私と結婚してください!」
カンゴ「急に、、どどどうしたの?」
カンゴは完全にうろたえ始めた
スズメ「なんかさ、その、、カンちゃんがパリに行っちゃってから半年、酸欠になるっていうか、息苦しいっていうか、東京酸素うすいっていうか」
カンゴ「なんで今のままじゃだめなの?」
スズメ「だってスズメ超絶甘えん坊だし寂しがりやじゃん、ひとりじゃいられないもん!カンちゃんだってそうでしょ?」
カンゴ「えっ、、なにが?」
カンゴはかなり引き始め、、背を向けるがスズメは食い下がる
スズメ「私達一緒にいないとだめになる、だから結婚しよ。スズメがこっちに来てもいい」
カンゴ「ちょっと待って!おまえさぁ、、経済的なこととか、諸々諸条件とか考えてないでしょ!
「考え方が甘いと思うんだけどさぁ、俺の夢とか、、俺は目的を持ってここにきているんだから!」
スズメ「だったらスズメが一緒にここにいる!」
カンゴは完全に引いてしまった様子で・・
カンゴ「ちょっと、、待って、、ごめん、、俺、結婚とか無理だわ・・」
それを聞いたスズメは意を決したように
スズメ「別れるよ。そういうこと言ったら別れるよ!」
カンゴ「うっ、、うん、わかった、それじゃぁ仕方ないんじゃない?」
スズメ、思いっきりカンゴを叩き始める
スズメ「このバカ!バカ!バカ!バカ!!!!~~~」
ひとしきり叩いた後、カンゴの胸に身体を重ねて、声を絞り出し・・・
スズメ「カンちゃん、、有名になってね。。。」
カンゴの目が赤く、、やるせない気持ちが高まった様子だが言葉を発することができない
スズメ「バイバイ・・・」
カンゴ「スズメっ!!ちょっと、、えっ?終わり?ちょっと俺たち終わり?」
スズメ、、微かに微笑みながら、最後の言葉を振り絞る
スズメ「がんばれよ・・・」
出ていく
カンゴ「はあ~~~~、、」
カンゴ、、やるせなく、、近くにあった椅子をたたくが部屋にとどまる
スズメはアパートから外に出て、、うずくまり泣く
スズメ「カンちゃん。。。」
終わり。
これって、、すっごく切ないけど、、すっごくわかります。
スズメは、大きな決心をしてパリまで来たこと
超絶甘えん坊で寂しがりやは私も同じですから。
私がスズメの立場でも、きっと同じ言動をすると思います。
それで、ますます自分を追い込み、寂しくなっちゃうんですけどね。
私も思わずウルっと来ちゃいました。
一方で、、カンゴの気持ちも辛いだろうなと察します。
男たるもの、、覚悟を決めてパリくんだりまで来たのだから恋にうつつを抜かしているときじゃない。
きっとスズメにも理解してもらいたかったんじゃないかな?
でも、スズメのことが大好きだから、スズメの甘えん坊の性格も把握したうえで
何も言えなかったんだろうと思う。
責任感の強い、誠実なひとだからこそ、スズメの気持ちに答えられなかったのでしょうね。
綾野さんはその気持ちをリアルに演じていらっしゃいます。
絵にかける静かな情熱と、スズメがパリに来た時の嬉しさと戸惑いも
短いシーンの中でちゃんと表現しているのはさすがです。
だから不思議とカンゴの出した答えにも納得するものがあります。
それにしても、スズメにプロポーズされて、終始頭を掻きながら逃げ惑うカンゴの姿はリアルでした。
男って、、覚悟を決めた女の前では怯んじゃうんでしょうね(笑)
2人のシーンの大半を占めるカンゴのアパート
パリの雰囲気がしっかりでてますね~
12~13分のショートフィルムでしたが(勝手に端折ってます)2人の愛しくも切ない物語が素敵でした。
ほんとにこのままわかれちゃうのかな~
願わくば、、スズメ&カンゴの続編を観たい!!と今更ながら思う私です。
長くなってしまいましたが、最後までこんな拙い記事におつきあいいただき、ありがとうございました!