感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

バードウォッチングで過ごす自宅待機 DAY-30

2020-04-16 | 日々思うこと

NJ州で昼間の不要の外出を控える様にとの指示と、午後8時から翌朝の5時まで外出禁止令が発動されて30日が過ぎた。最初の2週間は職場に行っていたので、個人的には、実質的自宅待機17日目になる。自宅待機が始まり家に籠りっきりになった最初の頃は、我ながら、かなり、来てたように思う。

家人のわずかな言葉に過敏に反応し、少々のことに腹を立て、日ごろの私らしく(?)ない感情の波をコントロールできずにジタバタしていたように思う。精神的なストレスは体調に直結する。家庭の中で主婦なるものが一日中むっつりしていたのでは、家庭内の平安も乱れる。そんな状況も今はかなり緩和されてきた。

時間があればニュースを追いかけ、話題はコロナばかりだった毎日の暮らしが、ずいぶんと変わった。

今では、へたなニュース番組やSNSは追いかけず、毎日朝9時半からのガバナー達が事実だけに基づいてコロナの現状報告をするそのライブと、大好きなニュースキャスターのABCのデイビッドさんの午後6時半からのニュースを30分だけ。当初、必要以上に神経質になっていた主人も、カムダウンしてきたので、週1回のスーパーへの食品の買い出しにもかなり気軽に出かける事ができるようになった。

大変かなと思っていた家族5人の食事の準備は、

毎朝の食事は、各自時間差のある生活習慣の為、食朝をとる長男と私は朝の8時に、主人は朝抜き、娘たちは各自が適当にとる。昼食はあるもので済ますか、2日に1回程度は私が適当に準備する。夕食だけはちゃんと準備し、家人曰く”お母さん食堂”となっている。自分自身が食べる事が好きな人間なため、1週間の献立、朝昼夜のバランスに気を遣う。美味しく食べたいからだ。スナックや間食が十分にない状況なので、夕食でしっかり栄養を取る事が大切になっている。そういった意味では、仕事にも出ず、時間がありあまっている主婦なわけで、必然的に唯一の義務的料理には力が入って、結果的にはそれが良いようだ。

晩ご飯だよ~~~と家人を呼んで、今日の晩ご飯は何かな~~~と期待顔でキッチンに来る家族を迎える喜びを、わずかながら、楽しむ日々ともなっている。昨夜は、ビーフステーキだったので、今晩は、鯖と大根の煮つけ、高野豆腐と野菜の含め煮、餃子と具沢山野菜の卵とじスープに大根と玉ねぎの漬物と完全日本食の日。

食べれることが、こんなにありがたい事なんだな、と、家族で夕飯の食卓を囲みながら、毎日思っている。

今日の昼間は、数独もせず、映画も見ず、本も読むことなく、

バードウォッチングを楽しんだ。

ワシントン州にいる次男にはコレクションの趣味があり、鳥やら昆虫やら怪獣やらの図鑑が何冊も家の本棚に眠っている。その中から北米の鳥たちなる本を引っ張り出し、双眼鏡を片手に、家のポーチからバードウォッチング、と決め込んだのだ。

自宅待機になって此の方、車も人も出歩かない家の周りの自然の美しさに非常に感化され、ことに鳥の爽やかな鳴き声が耳について仕方なく、そう言えば、以前から鳥の名前を知りたいな、などと言ってたんだ私と、思い出し、それじゃあさっそくと、行動に移したという次第。

家の周りは、ちょっとした町のわりには鳥が多い。裏に広ーい公園があって(かなり広い、すごく広い、線路も走る、馬も走る?)手つかずの保護区があり、その横には川も流れ、その川はNJを南北に走る長い湿地帯につながっている。その為なのだと思う。鳥が多い。

天気の良い日は、ピーチク、パーチク、チッチッチ、ウルサイ。

NIKONの双眼鏡は性能が良くて、しっかりとピントも合い、高い木の枝の先にとまる鳥が良く見える。

目の周りに黒い模様があって身体全体が鮮やかに赤いカーディナル、背中に青と白の模様が美しいブルージェイ、頭が赤くて背中が白黒まだらのウッドペッカー、ヨーロピアン・スターリング、モーニング・ドーブ、モッキングバード、そして、初めて目にした、飛ぶと翼の裏の赤い羽根が美しいレッド・ウィングド・ブラックバード。

癒やされます。

こんな時だから、癒されます。

動物のシェルターからペットをアダプトする人が、今までになく多い、とか、ヒヨコを買う人が急に増えていると言うニュースを聞きながら、人間は自然によって癒やしを求めるものなのか、と、一人うなずいている次第…。

4月15日、シャクナゲがちょうど満開です。

ホスタの葉が芽を出す横で野草のスミレが花をつける。

 



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