ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

つつめども袖にたまらぬ白玉は人を見ぬ目の涙なりけり

2017-12-14 03:06:27 | 古今抜粋

つつめども袖にたまらぬ白玉は人を見ぬ目の涙なりけり    安倍清行


小町に贈った歌だとされるが、実情は違うだろう。

小野小町の歌はすべてが他の歌人の代作だ。
それは当時ではかなり知れていたことなのである。

あなたのために影で泣いていますよ、などという歌も、なんとなくリップサービスくさい。
相手を馬鹿にしている風がある。
恋しての涙なら、もっと強い情感が漂うはずだ。



こひうらみかわく間もなき袖の露おちては君ののきをながるる    揺之






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