ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

黒髪を

2017-10-28 03:06:19 | 添削


黒髪を手にたぐりよせ愛しさの声放つまでしひたげやまず    岡野弘彦


幼稚だ。

性愛の場面が直截的に描かれているが、現実のセックスはこのようなものではない。

セックスをする時、女性はかなり冷めているのだ。

それに気づいていないのは、男が嘘つきなのか、まだ何も知らない子どもかの、どちらかだ。



きぬぎぬのあさきうれひを目にたたへ君は窓から夢をでてゆく    揺之






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3 コメント

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Unknown (竹ぼうき)
2018-11-24 01:15:16
窓あかりあひみぬすゑの夢だにも露の枕やきぬぎぬのあさ
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Unknown (竹ぼうき)
2018-11-24 01:26:53
かきやらば夢とおもはめたなうらにただしきたへの黒髪をつむ

これは、和泉式部の「黒髪の乱れもしらずうち臥せばまづ掻きやりし人ぞ恋しき」に胸をえぐられる思いで詠んだものです。
黒髪という言葉には、女性の思いが流れるように、または渦を巻くように籠められている気がして、あつくてかつ切ない気持ちになります。これが白髪になると、また違う情感が流れるのでしょうね。
恋の歌ばかりで、ごめんなさい。
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Unknown (いるか)
2018-11-24 06:46:50
いらへなきとひをおとして泣く君の背にぞ流るる長き黒髪

おもしろいですね。和泉はわたしも好きです。竹ぼうき様の素直な感動が読み取れて、好もしい作です。
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