ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

冬の池に住む鳰鳥のつれもなく底に通ふと人に知らすな

2017-09-07 03:27:06 | 古今抜粋

冬の池に住む鳰鳥のつれもなく底に通ふと人に知らすな    凡河内躬恒


冬の池にすんでいる鳰という水鳥が、つれもなくひとりで水底に通っている。

それを人に知らさないでくれ。

愚かと思っていても、とめられない思いがあるのだ。



海を見るきみの頬をぞとほく見て風のへだつる道をうれひき   揺之






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