例のゲームの話ですからご安心ください。
いえね、発端は進行方向とは逆になっているモスグリーンの乗用車なんです。これが、一番内側の追い越し車線を走っていたわたしの運転する“ＧＮＴ”とマークの入ったトラックのすぐ前に飛び込んできたんです。とは言っても、割り込んできた乗用車も、一応方向指示器は出していたんです。わたしもハッとしてブレーキはかけたんですが・・・スピードも違反するぐらい出ていたんです。
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そのまま乗用車だけを押してしまえばよかったんですが、とっさの場合、どうしてもハンドルで避けようとしてしまうみたいです。その結果、中央の車線を走っていた木材満載のトラックに激突してしまったという訳なんです。わたしのトラックは走行不能、これが事故のあらましです。ゲームといっても気分の悪いものです。結局、トラックを修理工場へ運んで修理し、荷物は指定の場所まで運んだのですが、積み荷がダメージを受けたということで一銭にもなりませんでした。
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これは次に起こした単独事故です。積み荷無しでスピードリミッターを外し、公道をレース場と化して暴走した末の事故でした。積み荷無しですから加速が半端じゃないんです。高速道路など、他の車の間をすり抜けながら追い越すたびにすごいスリルなんです。そして、細い一般道では時折対向車がありますから、カーブの手前で前の車を追い越すときなどドキドキものです。スピードの出し過ぎ、ハンドル操作の誤りという、テレビなどで聞き慣れた典型的な未熟運転の末の事故です。
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でもね、普段はこうして真面目に仕事をしていますから、トラックが一台ダメになっても何でもないんです。はじめの頃は、銀行からお金を借りてトラックを買い、自分で仕事を請け負って頑張ってみたんですが、結局借金が返せずに銀行からトラックを取り上げられてしまったなんていうこともありました。
いまではヨーロッパ各地にガレージが１０箇所、トラックが５０台、ドライバーを４８名かかえているんです。“ワイフ君”も、わたしが昼夜パソコンの前で一生懸命仕事をしていることを知っていますから、こないだ『トラックの仕事で資産が２２億円になったよ』と話してやりました。そのときの“ワイフ君”の受け答えが最高でした。『それってどうにかできないの？』
まあ、わが家がお金に不自由していることは事実ですが、“ワイフ君”をそこまで窮地に立たせているとは思いませんでした。これ、わがやのゲーム世代の娘達に話してやったら、きっと二人とも大笑いすること間違いなしです。でもね、わたしは“ワイフ君”のそんなところが大好きなんです。
ハハ、何のことは無い、これから庭の草花の消毒をしようとしているところで、少し明るくなるのを待っているところなんです。
ようやく朝晩が涼しくなってきて、ご近所の窓も日中以外は閉じるようになってきましたからね。しかし、夜明けがだいぶ遅くなってきたんですね。
“estema22さん”は夏休みですか。せっかくの休みなのに随分朝が早いのですね。えっ、まさか夜通しトラックを走らせてたんじゃないでしょうね。どうぞ、居眠り運転には気をつけてください。
もう少しお金が貯まったら、ドライバーの方々に一人１００万ユーロずつボーナスをやろうかなと思っています。
それに画面が良く出来ていて、本物の車を運転する感覚と同じように疲れるんです。自分の車を運転して疲れたあげく、ゲームで車を運転して疲れてたんじゃ馬鹿みたいですが、何度も居眠り運転を繰り返して、とうとう事故ってしまったこともあります。本当に良く出来ているんです。
でもね、全額は無理としても、少しぐらいはなんとかしてあげたいと思ってしまいます。
アハ、それじゃ“ワイフ君”と五十歩百歩ですよね。
なかには、ガレージを１５４カ所だか購入した猛者もいるようで、いまのところ上限がどこなのか全く分かっていません。
お金が貯まっても、ガレージやトラックを購入して、ドライバーを雇うことしかないみたいなんです。このお金をもっと有効に使えたら面白いのですけれどね。
ハハ、それじゃ“ワイフ君”とおんなじですよね。
現実でも、若いころから運輸会社を起こしていたら、今ごろは「資産22億」も夢でなかったかも(^_^;)