(2016.9.10 自転車ルートの秋の七草“萩”)
9月10日、安達太良の上にあるのは気持ちのいい空。そこで、自転車に乗って散歩に出かけてみました。
付近の田んぼも色づいて、もうすっかり秋の気配。
阿武隈川にかかる平成大橋を渡って川沿いの道を走り、秋の七草でも見つけてみましょうか。
午後2時30分、出かけてくるのが少し遅かったらしく、安達太良はすでに陰りはじめていました。
台風10号以来のぐずついた天気で、阿武隈川の水量も多いです。
秋の七草は『はぎ・すすき・ききょう・なでしこ・おみなえし・くず・ふじばかま』。路肩で最初に見つけたのは“萩(はぎ)”。まあ、見つけたというのは大げさで、今の季節は路肩の藪など、どこででも咲いています。
下を見ると、栗のいがが沢山ありました。そこで、急遽栗拾いになってしまいました。ママチャリの前カゴにちょうどレジ袋がありました。ゆで栗1回分の量を拾うことができました。
本宮の市街地を抜け・・・
ここから堤防道路へ。
お日様はすっかり背中の後ろへ回って、ずいぶん日が短くなったのが分かります。
安達太良の上の青空は、いつしか湧きだした雲にすっかり隠れてしまいました。
堤防の一角に、見慣れぬ黄色い花が沢山咲いていました。
何という植物なのか、帰ってからの宿題にしました。ネットで調べた結果、この植物は“ホソバウンラン(細葉海蘭)【ゴマノハグサ科】”ということが分かりました。馴染みの“マツバウンラン(松葉海蘭)”と同じ【ウンラン属】の植物だったんですね。
雑草の中にあって、ひときは毅然としてみえるのは“メドハギ”。下から上まで細かな葉が整然と並んでいます。“ワイフ君”はこれを見て庭に欲しいと言ったことがあります。『雑草なんて植えてどうするの』と、わたしはあきらめさせたのですが、園芸店に行ったら鉢植えになってしっかり売られていました。ハハハ
メドハギも萩と同じく【マメ科ハギ属】というだけあって、花はちゃんと萩みたい。
川沿いの道は車も少なくて自転車の散歩には最高です。
川沿いの道から雑木林へ駆け上がる斜面を見事に覆い尽くすのは、秋の七草の“葛(くず)”。
花には、萩などと同じく【マメ科】の特徴がよく出ています。葛の根からは良質なデンプンがとれるそうです。和菓子などに用いられる“くず粉”や、カゼをひいたときの“葛根湯(かっこんとう)”の原料だとお袋から聞いたことがあります。
なにやらサッパリした雑木林が見えました。自然公園でも出来たんだろうか・・・。
白く見えた看板をズームアップすると、『間伐作業をしています・・・』ですと。“ふくしま森林再生事業”と書かれていますから、ただの雑木林から林業として生産性のある山林にしようということなのだと思います。
道ばたからものすごい存在感。これは何と思いきや・・・イタドリ?
(大きな画像)
これが花のアップです。
次に出会ったのはナンテンハギ。
花を見れば、これもきっと【マメ科】の植物に間違いないです。名前にも“ハギ”が付いていますからね。
道路際から一面に覆い被さっているのは、葛ではなくて“アレチウリ”。
これが花で・・・
トゲトゲが沢山ある金平糖みたいなものが実です。このままだと、葛とアレチウリに日本は覆い尽くされてしまうかもしれません。
阿武隈川から離れて午後4時15分、まだ秋の七草のうち“萩(はぎ)”と“葛(くず)”しか見つけられていないのに、日は陰り安達太良もすっかり影が薄くなってしまいました。
と、なんたる偶然。通りに面した小さな墓地に“女郎花(おみなえし)”が咲いていました。
大名倉山の裏側を山越えする道に入って午後4時57分、路肩に“桔梗(ききょう)”が咲いているのを見つけました。これはラッキー、とんとん拍子です。
ついでに、そこから見えた“薄(すすき)”をパチリ。これで七草のうち五つを見つけました。残るは“藤袴(ふじばかま)”と“撫子(なでしこ)”です。
これはツリガネニンジン。
アキノタムラソウ。
そして、これはノブドウ(野葡萄)。でも、普段わたしが見ているものとは葉っぱに深い切れ込みがあって少し違うような気がします。調べて見ると、こちらはキレハノブドウ(切葉野葡萄)ということが分かりました。
さて、残るは“ふじばかま(藤袴)”と“なでしこ(撫子)”なのですが、いくら走ってもどちらも見つけることが出来ません。この付近にはどちらも咲いていないのかもしれません。
土手に咲いていた白い花は“ヒヨドリバナ”。これは“ふじばかま(藤袴)”の仲間ですが、藤袴はもう少し標高の高いところへ行かないと生えていないのかもしれません。どうか、これで代用ということにしてください。ハハハ
(フジバカマ 2006.8.3 檜原湖付近にて撮影)
申し訳ないので本物の“藤袴(ふじばかま)”を。これは過去に檜原湖付近で見かけたものです。
そしてもう一つ残ったのが“撫子(なでしこ)”。ナデシコ(カワラナデシコ)は秋というよりは夏の花です。いまはもう咲いていないのかもしれませんね。
(カワラナデシコ 2007.6.23 須賀川の阿武隈川堤防にて撮影)
そこで、こちらも過去の写真でご勘弁を。ただ、花の形は間違いなくそうなのですが、カワラナデシコというには、少々花色が鮮やかすぎるような気がするのです。ところが植物には個体差が大きいものも多々存在するようで・・・とりあえず“なでしこ(撫子)”ということにしてくださいませ。
これは番外編ですが、途中で見かけた気味が悪いほど大きなキノコ。だれも採らないところをみると、どうせドクキノコでしょうけれどね。
秋の七草を探してのサイクリング。午後5時20分、だいぶ陽は傾いて、向こうの山の下半分が夜になってしまいました。家では“ワイフ君”が晩ご飯の支度をしているころ。遅くならないように、ここからまっすく家路につくことにしました。家までは7キロというところ。
「さあ帰ろう」
道路は会社帰りの車で少し混み始めていました。
9月10日、安達太良の上にあるのは気持ちのいい空。そこで、自転車に乗って散歩に出かけてみました。
付近の田んぼも色づいて、もうすっかり秋の気配。
阿武隈川にかかる平成大橋を渡って川沿いの道を走り、秋の七草でも見つけてみましょうか。
午後2時30分、出かけてくるのが少し遅かったらしく、安達太良はすでに陰りはじめていました。
台風10号以来のぐずついた天気で、阿武隈川の水量も多いです。
秋の七草は『はぎ・すすき・ききょう・なでしこ・おみなえし・くず・ふじばかま』。路肩で最初に見つけたのは“萩(はぎ)”。まあ、見つけたというのは大げさで、今の季節は路肩の藪など、どこででも咲いています。
下を見ると、栗のいがが沢山ありました。そこで、急遽栗拾いになってしまいました。ママチャリの前カゴにちょうどレジ袋がありました。ゆで栗1回分の量を拾うことができました。
本宮の市街地を抜け・・・
ここから堤防道路へ。
お日様はすっかり背中の後ろへ回って、ずいぶん日が短くなったのが分かります。
安達太良の上の青空は、いつしか湧きだした雲にすっかり隠れてしまいました。
堤防の一角に、見慣れぬ黄色い花が沢山咲いていました。
何という植物なのか、帰ってからの宿題にしました。ネットで調べた結果、この植物は“ホソバウンラン(細葉海蘭)【ゴマノハグサ科】”ということが分かりました。馴染みの“マツバウンラン(松葉海蘭)”と同じ【ウンラン属】の植物だったんですね。
雑草の中にあって、ひときは毅然としてみえるのは“メドハギ”。下から上まで細かな葉が整然と並んでいます。“ワイフ君”はこれを見て庭に欲しいと言ったことがあります。『雑草なんて植えてどうするの』と、わたしはあきらめさせたのですが、園芸店に行ったら鉢植えになってしっかり売られていました。ハハハ
メドハギも萩と同じく【マメ科ハギ属】というだけあって、花はちゃんと萩みたい。
川沿いの道は車も少なくて自転車の散歩には最高です。
川沿いの道から雑木林へ駆け上がる斜面を見事に覆い尽くすのは、秋の七草の“葛(くず)”。
花には、萩などと同じく【マメ科】の特徴がよく出ています。葛の根からは良質なデンプンがとれるそうです。和菓子などに用いられる“くず粉”や、カゼをひいたときの“葛根湯(かっこんとう)”の原料だとお袋から聞いたことがあります。
なにやらサッパリした雑木林が見えました。自然公園でも出来たんだろうか・・・。
白く見えた看板をズームアップすると、『間伐作業をしています・・・』ですと。“ふくしま森林再生事業”と書かれていますから、ただの雑木林から林業として生産性のある山林にしようということなのだと思います。
道ばたからものすごい存在感。これは何と思いきや・・・イタドリ?
(大きな画像)
これが花のアップです。
次に出会ったのはナンテンハギ。
花を見れば、これもきっと【マメ科】の植物に間違いないです。名前にも“ハギ”が付いていますからね。
道路際から一面に覆い被さっているのは、葛ではなくて“アレチウリ”。
これが花で・・・
トゲトゲが沢山ある金平糖みたいなものが実です。このままだと、葛とアレチウリに日本は覆い尽くされてしまうかもしれません。
阿武隈川から離れて午後4時15分、まだ秋の七草のうち“萩(はぎ)”と“葛(くず)”しか見つけられていないのに、日は陰り安達太良もすっかり影が薄くなってしまいました。
と、なんたる偶然。通りに面した小さな墓地に“女郎花(おみなえし)”が咲いていました。
大名倉山の裏側を山越えする道に入って午後4時57分、路肩に“桔梗(ききょう)”が咲いているのを見つけました。これはラッキー、とんとん拍子です。
ついでに、そこから見えた“薄(すすき)”をパチリ。これで七草のうち五つを見つけました。残るは“藤袴(ふじばかま)”と“撫子(なでしこ)”です。
これはツリガネニンジン。
アキノタムラソウ。
そして、これはノブドウ(野葡萄)。でも、普段わたしが見ているものとは葉っぱに深い切れ込みがあって少し違うような気がします。調べて見ると、こちらはキレハノブドウ(切葉野葡萄)ということが分かりました。
さて、残るは“ふじばかま(藤袴)”と“なでしこ(撫子)”なのですが、いくら走ってもどちらも見つけることが出来ません。この付近にはどちらも咲いていないのかもしれません。
土手に咲いていた白い花は“ヒヨドリバナ”。これは“ふじばかま(藤袴)”の仲間ですが、藤袴はもう少し標高の高いところへ行かないと生えていないのかもしれません。どうか、これで代用ということにしてください。ハハハ
(フジバカマ 2006.8.3 檜原湖付近にて撮影)
申し訳ないので本物の“藤袴(ふじばかま)”を。これは過去に檜原湖付近で見かけたものです。
そしてもう一つ残ったのが“撫子(なでしこ)”。ナデシコ(カワラナデシコ)は秋というよりは夏の花です。いまはもう咲いていないのかもしれませんね。
(カワラナデシコ 2007.6.23 須賀川の阿武隈川堤防にて撮影)
そこで、こちらも過去の写真でご勘弁を。ただ、花の形は間違いなくそうなのですが、カワラナデシコというには、少々花色が鮮やかすぎるような気がするのです。ところが植物には個体差が大きいものも多々存在するようで・・・とりあえず“なでしこ(撫子)”ということにしてくださいませ。
これは番外編ですが、途中で見かけた気味が悪いほど大きなキノコ。だれも採らないところをみると、どうせドクキノコでしょうけれどね。
秋の七草を探してのサイクリング。午後5時20分、だいぶ陽は傾いて、向こうの山の下半分が夜になってしまいました。家では“ワイフ君”が晩ご飯の支度をしているころ。遅くならないように、ここからまっすく家路につくことにしました。家までは7キロというところ。
「さあ帰ろう」
道路は会社帰りの車で少し混み始めていました。
なにかもっと面白い目的があれば楽しめるかも知れませんね。
こちらは、いつにも増してアレチヌスビトハギが大量の“ひっつき豆”の生産中です^^
アレチウリも初めて。
ゆで栗一回分の収穫、よい旦那さまですね♪
そうそう、クサボタンですがkojiさんのお返事を読んで思ったんですけど
フワフワの綿毛を見る機会はなかなかないかもしれませんね。
ふーっ!って吹いたら飛んでなくなってしまいそうです。
もったいなくて吹いていませんけど(笑)
サラシナショウマウマ、大好きなんです^^
伊吹山のサラシナショウマ祭りで見た幻想的な光景は忘れられません。
昨日も今日もグダグダして自転車に乗らない休みでした。今日は東光の蔵開きで昼から呑んでたので乗れませんでしたが。
今週末は,風とロック芋煮会で白河で二日間グダグダするので,また乗りません。自転車通勤くらいしなくちゃ。
このとき見たサラシナショウマの印象が強くて、後日サラシナショウマ・ホワイトパールという園芸種を購入しました。今年はさらにサラシナショウマを購入し、庭の同じところに植えました。いまは蕾の状態ですが、咲くといい匂いがして、沢山の蝶や虫たちが寄ってきます。原野に沢山咲いている様は、ため息が出てしまうほど美しいですよね。
ひたすら走る、がむしゃらに走る、もちろん走ることはそれだけで楽しいですが、そのほかに目的があればもっと楽しいです。
“ケンヂさん”、自転車は2番目か3番目ぐらいの生活がいいです。
爽やかな青空が広がっていますね。
自転車は風を切って走るものだけじゃなくてこんな楽しみ方もあるのですね。
これからの季節私も自転車で少しばかりの遠出を楽しんでみようと思います。
でも夕飯を作らなくちゃいけないのでkojiさんよりは早く家路にはつきます(笑)
秋晴れの空の下、自転車に乗って軽快に走るのは本当に気持ちのいいものです。
前カゴのママチャリで時に栗拾いをしながら、道ばたの草花を眺めて走るのもいいものです。おっしゃるように、わたしは夕飯までに戻ればいいですが、“suetumuhanaさん”はそうはいきませんよね。お役目ほんとうにご苦労様です。
すっかり秋の気配を感じ、空気が美味しくなりました。
すすき越しに観る景色が大好きです。脇見運転で、けがなどなさらないように気をつけて下さい。
安達太良はあと一月もしないうちに紅葉が真っ盛りになると思いますが、それでも山は十分に秋だったのではなかったでしょうか。
お気遣いありがとうございます。“michikomamaさん”のご活躍を心より応援しております。