午後9時、外気温は0度、まだ氷点下にはなっていません。
いよいよ今夜、“あのマスク”を試すときがきました。随分久々のナイトランです。ヘルメットを被りマスクを着けてみます。おお、いい感じ。少し空気圧の甘くなったタイヤに7.2気圧まで空気を入れて走り出しました。
風は無く、星が綺麗に見える夜です。マスクを組み立てたとき、ゴーグルとフルマスクの接続箇所、ちょうど鼻のあたりに隙間が出来るようだったので、あらかじめスポンジで目張りをして隙間を塞ぎました。その甲斐あって鼻は冷たい空気から守られています。口元にはスリットのネットを通った冷たい風が流れ込んできますが、何もない状態とは雲泥の差、とてもいい感じです。
5キロ地点。ゴーグルをしているので、冷たい風で目から涙が出るようなこともなく、鼻水もいまのところ全く出る気配はありません。対向してくる自動車から見たお面はどんな感じなのでしょうか。多少愉快でもあります。大きな声で歌を歌ってみたりもしました。
10キロ地点。郡山西部工業団地入り口を左折したところで、道路前方の反対車線側から突然赤いライトがバラバラと現れてわたしの行く手を遮るのです。
(ややっ、なにやつじゃ!)
と、それは3人の警官。
「すみません。ちょっとお話させてください」
わたしは寒いのでマスクは外しませんでした。
「バイクかと思ったら、自転車なんですね」
「・・・」
「何をなさっているんですか?」
「トレーニングです」
「いつも走ってるんですか?」
「寒いときには走りません。特に氷点下では・・・」
「あら、タイヤに溝が無いんですね、スリックですか。パンクしやすいんじゃないですか?」
「いえ、反対です。このほうが小石を巻き込まなくてパンクしにくいんです」
「空気が入っていない?」
「いえ、空気は入っていますよ。7気圧ぐらい」
「スピードが出るんでしょう?」
「まあ、競輪選手ほどではないですけれど」
「ところで、誠に申し訳ないのですが、このバッグの中を見せていただけないでしょうか?」
(おお、おいでなすったな。これが本当の目的だ)
「いいですよ。ティッシュしかはいってないですけれどね」
チャックを開けてやりました。
「こちら側も見せていただけますか?」
もう一方のチャックも開けてあげました。
「これはなんですか?」
「これは、包帯とか救急用品です。いつどこでだれがケガするか分からないですから・・・」
(女物の下着でも出てくることを予想していたとしたら残念だったね)
「ライトも反射板(フラッシャーのことらしい)もちゃんと点いているし・・・」
「ありがとうございました。交通法規を守って、気を付けて行って下さいね」
「ご苦労様」
二番目の娘の言ったとおり、“案の定”の職務質問にあいました。それもフルマスク初日にです。帰宅して“ワイフ君”に言ったら笑われてしまいました。
みんな家族の思うつぼ。“案の定”職務質問ナイトラン、本日の走行距離22.20 走行時間1:01 平均速度21.7 最高速度42.3
いよいよ今夜、“あのマスク”を試すときがきました。随分久々のナイトランです。ヘルメットを被りマスクを着けてみます。おお、いい感じ。少し空気圧の甘くなったタイヤに7.2気圧まで空気を入れて走り出しました。
風は無く、星が綺麗に見える夜です。マスクを組み立てたとき、ゴーグルとフルマスクの接続箇所、ちょうど鼻のあたりに隙間が出来るようだったので、あらかじめスポンジで目張りをして隙間を塞ぎました。その甲斐あって鼻は冷たい空気から守られています。口元にはスリットのネットを通った冷たい風が流れ込んできますが、何もない状態とは雲泥の差、とてもいい感じです。
5キロ地点。ゴーグルをしているので、冷たい風で目から涙が出るようなこともなく、鼻水もいまのところ全く出る気配はありません。対向してくる自動車から見たお面はどんな感じなのでしょうか。多少愉快でもあります。大きな声で歌を歌ってみたりもしました。
10キロ地点。郡山西部工業団地入り口を左折したところで、道路前方の反対車線側から突然赤いライトがバラバラと現れてわたしの行く手を遮るのです。
(ややっ、なにやつじゃ!)
と、それは3人の警官。
「すみません。ちょっとお話させてください」
わたしは寒いのでマスクは外しませんでした。
「バイクかと思ったら、自転車なんですね」
「・・・」
「何をなさっているんですか?」
「トレーニングです」
「いつも走ってるんですか?」
「寒いときには走りません。特に氷点下では・・・」
「あら、タイヤに溝が無いんですね、スリックですか。パンクしやすいんじゃないですか?」
「いえ、反対です。このほうが小石を巻き込まなくてパンクしにくいんです」
「空気が入っていない?」
「いえ、空気は入っていますよ。7気圧ぐらい」
「スピードが出るんでしょう?」
「まあ、競輪選手ほどではないですけれど」
「ところで、誠に申し訳ないのですが、このバッグの中を見せていただけないでしょうか?」
(おお、おいでなすったな。これが本当の目的だ)
「いいですよ。ティッシュしかはいってないですけれどね」
チャックを開けてやりました。
「こちら側も見せていただけますか?」
もう一方のチャックも開けてあげました。
「これはなんですか?」
「これは、包帯とか救急用品です。いつどこでだれがケガするか分からないですから・・・」
(女物の下着でも出てくることを予想していたとしたら残念だったね)
「ライトも反射板(フラッシャーのことらしい)もちゃんと点いているし・・・」
「ありがとうございました。交通法規を守って、気を付けて行って下さいね」
「ご苦労様」
二番目の娘の言ったとおり、“案の定”の職務質問にあいました。それもフルマスク初日にです。帰宅して“ワイフ君”に言ったら笑われてしまいました。
みんな家族の思うつぼ。“案の定”職務質問ナイトラン、本日の走行距離22.20 走行時間1:01 平均速度21.7 最高速度42.3
しかし、警官も馬鹿だね、本当の悪人はそんな派手な格好して夜道を走ったりはしないと思うんだけど・・
目立たない様に普通の恰好ですーーっと通るのが悪いやつですよね。
痛快!痛快!ってところでしたね。お疲れ様でした。
明日は少し暖かくなる様ですから楽しみですね。
今夜は帰るまでずっと0度のままでしたから、いつもの夜からはずっと暖かかったようです。こうして少しずつ確実に春が近づいてきているのでしょうね。“山羊さん”ホントに楽しみです。
おまわりさんもびっくりしたでしょうね。
今、いろんな事件ありますから。
いきなり発砲とかね。
一番ほっとしたのは、お巡りさんだったのでは^^
もちろん、停止を指示した彼らが間近でこの様子を見れば、いたって常識的な感覚から怪しいと思っても不思議はないわけで、いかに彼らがわたしが不審者ではないという状況を早く認識してくれるかという、最大限の協力をさせてもらった訳です。
いや、まてよ。それならいきなりマスクを取って素顔を見せて安心させてやった方が良くはなかっただろうか?しかし、かえって素顔から事件性を嗅ぎ取るようなことがあるかも・・・ハハハ。警官さん“山ちゃんさん”本当にご苦労様でした。
でも、期待通り(?)の職質で、なんかちょっぴり安心しましたよ。確かに怪しい行動をしているわけではないので心外ですが、とにかく「見た目」だけですかさず職務質問してくるというのは別の角度から見れば「真面目に職務を遂行している」わけですからね。
職務質問で犯行を未然に防止したり、逃走中の犯人を逮捕したりという話はよく聞きますし。
今後はお巡りさんも「ああ、またあの人ね」となって職質もなくスルーになるかもしれませんが、kojiさんを装った悪人が出ないといいですね(笑)
あ、縁起でも無い事を(失敬)
“oyajiライダーさん”の仰るとおりで彼らはいたって職務に忠実に、わたしは想定されたとおりに、それは淡々といたって事務的に終了いたしました。こちらにやましさがないというのは、応対の態度で十分に感じ取れるもんだなあと実感しました。これがこちらに否が有ればどぎまぎおろおろしてしまうでしょうから、プロの目から見たらすぐに分かってしまうのでしょうね。
“玉井人さん”イイ読みをしてますね。怪しい時間に、怪しい格好という訳だったのですね。