(2014.5.3 遊行柳 ゆぎょうやなぎ:那須町芦野 大きい画像)
5月3日、午前5時48分。きょうも今のところは穏やかないい天気です。
農家の方々はこの連休が一つの山なのでしょうね。朝早くから田んぼにはトラクターが入っています。連休第一日目をどうしてくれましょうか・・・いえ、わたしはもうとうに決めているんです。朝風呂に入って身を清め、今年最初の伊王野にいこうとしているんです。
午前6時14分、小和滝公園に到着。本当は夜明け前にスタートして午後3時ごろまでに帰ってくるつもりでいたのです。天気予報では午後3時ごろから風が強い、風速5~6mぐらいで、しかも伊王野帰りは向かい風になりそうなんです。
午前6時33分、いつもの定点観測地点、逢瀬川にかかる横塚橋は烏合の衆に占拠されていました。
川岸の柳もすっかり芽吹いて、なんとも爽やかな季節です。
午前7時13分、みちのく自転車道を順調に進んで須賀川市に到着しました。
浜尾遊水地を経由して小作田橋の手前、この一帯は広く果樹が栽培されています。リンゴ、ナシ、モモ・・・きょうは消毒作業のスピードスプレヤーが、虹色に輝く霧を吹き上げながら忙しく走り回っていました。
これは梨の棚です。
梨の花です。赤いシベがチャーミングです。
これは林檎の木です。
林檎の花です。
林檎の蕾は紅をさしたようにオシャレで赤いのです。蕾がふくらんでくるとピンク。咲き始めはピンクと白のまだら、そして白い花になっていくようです。
新緑の里山に囲まれたみちのく自転車道は、とても気持ちよく走れます。
この時期、みちのく自転車道には草花が沢山咲き出します。これはニワトコ。
アケビの花。形の違う2種類の花がありますが、これは雄花と雌花。アケビは雌雄同株で雌雄異花。大きくて真ん中にヒトデを飼っているのが雌花。一回り小さくてシマシマののボールを持っているのが雄花です。
午前8時14分、これがきょうの乙字ケ滝。
滝の近くにあったムラサキケマン。綺麗な花なのですが、残念ながら盛り過ぎでした。
乙字ケ滝のヤマツツジは満開で見頃。
いつもここのツツジを見て思うのですが、色が鮮やかすぎますからヤマツツジではないのかもしれません。普通ヤマツツジって、もっとピンクっぽいイメージがあるのですが・・・単に個体差なのでしょうか。
ここまで41キロです。
道路に覆い被さるようにして花をつけていたのはウワミズザクラ(上溝桜)。
これはニガイチゴ。赤い実は甘いのですが、タネが苦いのだそうです。
乙字ケ滝から阿武隈川に沿って矢吹町を進んでいます。前方の頂上を越せば中島村です。
オオアラセイトウ (大紫羅欄花)。別名はショカッサイ(諸葛菜)、ムラサキハナナ(紫花菜)。わたしが知っている名前はハナダイコン。
中島村の汗かき地蔵前を通って滑津の溜め池通過。ケヤキの新緑が気持ちいい。
午前9時19分、中島村の“童里夢(ドリーム)公園”に到着。しばし園内を散策。
誠にもって、気持ち良きことこの上なし。
ここまで57.8キロ。気温が27.9℃はいくらなんでもウソだろう。(白河の最高気温は26.1℃でした)
中島村の畑は広くて綺麗。これはブロッコリー?
どこを見渡しても新緑の里山がとても綺麗です。
白河市に入りました。これは芭蕉も登ったという関山です。
田舎田舎したいい雰囲気です。遠くに残雪をいただいた那須の山々が見えています。
午前10時24分、散々道草を喰いながら南湖公園に到着しました。
連休はどこへ行ったって人と車が溢れています。
白河のベイシアのところから国道294号線を進み、午前10時50分、県境の境の明神を通過。
県境を越せば、栃木県側は伊王野までズーッと下りです。
芦野宿にさしかかって、ここは遊行柳(ゆぎょうやなぎ)。
★遊行柳についてはこちらが詳しいです。なお、謡曲“遊行柳”についてはこちらを参照ください。
芭蕉は西行ゆかりの遊行柳に立ち寄り、『田一枚植えて立ち去る柳かな』の句を残しました。
国道294号線、芦野宿付近には遊行柳に因んでか、しだれ柳が植えられています。
柳の枝も鯉のぼりも五月の風に游いでいました。
午前11時58分、予定より大分遅れて『道の駅東山道伊王野』に到着です。
連休ですから、そば処水車館には列が出来ていました。
ここまで96.7キロ。しかし、ここから同じ距離を戻るのかと思うと少しだけ・・・です。ハハハ
『道の駅東山道伊王野』でアイスクリームを食べ、スポーツドリンクを補給して帰途に着きました。棚倉と白河への分岐点に、それは大きな山桜の木がありました。
那須の名木になっているようです。(案内板には銘木とありますが“銘木”とは優れた材料という意味で使われるようですから、この場合はいわれのある木、由緒のある木という使い方の“名木”が正しいのではないかと思います)
白河の関への道にあるお地蔵様。帽子と前掛けが新しくなったようです。
ここのいわれは分かりませんが、道祖神にも見えるこれはいったい何なのでしょう。
道ばたに咲いていたのはニリンソウ。道の駅では鉢植えにして販売されていました。鉢植えになって値段が付くと、さも貴重なものにみえていましますが、どこにでもある雑草みたいなものなのだと思います。
午後1時24分、県境に到着。これより白河領です。
白河の関で記念撮影しようかと思ったら、右手に一面のニリンソウが・・・。
これはお見事!
午後3時35分、やっとのことで乙字ケ滝に到着。じつは中島村から矢吹町入ったところから、いきなりの向かい風に見舞われてしまいました。押し戻されて押し戻されて、これじゃ坂道を上がっているのと変わりませんでした。ナメクジのように這いながら、なんとか何とか前へ進んできたんです。
途中では日向ぼっこしているマムシに出会いました。ということは、みちのく自転車道には普通にマムシがいるっていうことですよね。決して藪には入らないことですね。
午後4時50分、いま郡山市街地を通過中。みちのく自転車道は小和滝から御代田橋のほとんどが、ごらんのように綺麗に整備されました。ここから我が家までは二十数キロ、天気予報の通り、横殴りの強い風に見舞われています。
意地悪な風に痛めつけられながらも、これのおかげで自分は鍛えられ、強くなっているんだと言い聞かせながら、午後6時ほうほうの体でようやく我が家にたどり着きました。
横殴りの向かい風と格闘しながら走った、本日の走行距離188.89 走行時間8:36 平均速度21.8 最高速度54.4
しんどかったけど、こうして一日中遊べちゃう。だから自転車はやめられない。
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春の花はいいですね。梨とリンゴの違いが何とか付きそうです。いつもきれいな写真をありがとうございます。
自転車道のにょろにょろは,近隣で自分が最強であることを自覚しているので逃げないのでしょう。
くわばらくわばら。
昨日の福島県は暑かったみたいですね。福島市は全国で一番暑かったとか。
そんな中での自転車遊びが出来て良かったですね。後半は風に意地悪されましたが。
着々とGF飯豊にむけて準備が進んでいるようですね。
頑張ってください。
この時期みちのく自転車道には様々な花が咲いていて、ついつい足を止めてしまいます。それに里山の新緑がたまらなくいいのです。
きょうはいいのですが、なにしろ還暦過ぎのボディーなので、明日辺り疲れが出てくるのではと思っています。
前に一度、みちのく自転車道でマムシの死骸をみかけました。そのときこんなところにもマムシがいるんだと思いましたが、マムシは日本中いたるところに普通にいるんですよね。まあ、わたしは仲良くなれそうもないですが・・・。
“ロンリーHさん”のお見通し通り、グランフォンド飯豊の準備の一環でした。なにしろ距離が170キロの山道ですから、普通のところでその距離を走れなくちゃ絶対無理ですからね。
年々、確実に体力は無くなっているように感じていますから、今年のご機嫌伺いに伊王野まで走ってみたのです。今回は疲れて道草ばかりしていましたから、とても制限時間内に走れませんでした。
あとひと月で完走の“おたかぽっぽ”が一つ増やせるようになるのでしょうか。“ロンリーHさん”の励ましに応えられるように何とか頑張ってみます。ありがとうございます。