今日は「朝から雨が続く」という予報が当たらず、けっこう晴れ間の多い一日でした。
さて、私は朝からソワソワしていました。というのも、今日の午後、大家さんが「火災報知機」を部屋に設置に来るからです。
私はこの春から妙に活気が上がり、そのおかげで念願の「部屋の掃除」に取り組めるようになってきました。
皆さんは池田暁子さんというイラストレーターをご存知でしょうか?
ちょっと前から週刊文春にも連載している売れっ子さんですが、その人を有名にしたのが、
『片づけられない女のための こんどこそ! 片づける技術』という作品でした。
この題名に引かれてアマゾンで買ったのが、二年くらい前のこと。
部屋が片付かないために人を呼べない→修理したいところも直せない…とか、自分と同じジャン!…と、感激して読んだものです。
しかし、感激はしても、なかなか実行には移せないで来ました。
ところが、元気が出てくると、交友関係にも広がりが出てきます。
でも、せっかく交友が広がって、仮に「元井さんのウチに一度行ってみたいね」なんて話が出たとき、今までのように「ゼッタイゼッタイ、ズェェェッタイ、ダメ!!」というのでは、悲しいではないですか。
というワケで、このところ、部屋の整理にも前向きになっていたのです。
そこに届いたのが、「法令改正のため、全てのお宅に火災報知機を付けなければならなくなりました」という不動産会社からの通知でした。
ちょっと前の私なら、「ゲッ、この部屋に入ってくるのかよ!」と、嘆き、怯えたことでしょう。
しかし私は、「なら、もっと片づけて、入ってきてもらいましょうか」という気力がもてるだけになっていました。
二時過ぎにチャイムが鳴りました。
「来たか」と思ってインタホンを取ると、聞こえてきたのは子供の声でした。
「あのオ…、ボールが三階のベランダに入っちゃったんですけど、どうしたらいいでしょうか?」
なんだって??
部屋を出てみると、七、八人の男の子がいます。皆、中学一、二年生くらい。
「ウラの公園でサッカーをやってたら、三階のいちばん端っこのベランダに、ボールがはいったんですけど…そこは何号室ですか?」
「え?…いちばん端なら、たぶん3××号だと思うけど」
私は、郵便受けの部屋番号を見ながら応えました。
「さっきから3××号を押しても誰も出ないんですけど…」
「たぶんルスなんだろうね」
「しゃ、どうしたら連絡がつきますか?」
知るか、そんなこと!でも優しいオジサンは教えてあげました。
「もう少ししたらこのマンションの管理人さんが来るから、その人に聞いてみたら」
「いつ来るんですか?」
「それはワカンナイよ」…。
部屋に戻って十分ほどすると、不動産会社の担当者が来ました。
そして彼は、持参の紙袋から、直径十センチくらいの小さな機器をふたつ取り出しました。
「火災報知機を設置する」というから業者でも来るかと思っていたのですが、彼ひとりなのです。
そして、玄関のところにひとつ、部屋の中にひとつ…と、たちまち取り付けてしまいました。
彼の簡単な説明を聞いてから、私は彼に尋ねました。
「外に子供がいて、ボールをベランダに入れちゃったって言ってましたが」
「そうなんですよ。あの公園はサッカーは禁止なんですけどね…」
彼は困った表情を作りました。3××号室には誰もいないらしい。
ま、男の子たちには、球技をさせてやろうや…。
というわけで、私は見事に、初めての来客応対をしたのでした。
秋には、我が家で食事会をやろうかな…。
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さて、私は朝からソワソワしていました。というのも、今日の午後、大家さんが「火災報知機」を部屋に設置に来るからです。
私はこの春から妙に活気が上がり、そのおかげで念願の「部屋の掃除」に取り組めるようになってきました。
皆さんは池田暁子さんというイラストレーターをご存知でしょうか?
ちょっと前から週刊文春にも連載している売れっ子さんですが、その人を有名にしたのが、
『片づけられない女のための こんどこそ! 片づける技術』という作品でした。
この題名に引かれてアマゾンで買ったのが、二年くらい前のこと。
部屋が片付かないために人を呼べない→修理したいところも直せない…とか、自分と同じジャン!…と、感激して読んだものです。
しかし、感激はしても、なかなか実行には移せないで来ました。
ところが、元気が出てくると、交友関係にも広がりが出てきます。
でも、せっかく交友が広がって、仮に「元井さんのウチに一度行ってみたいね」なんて話が出たとき、今までのように「ゼッタイゼッタイ、ズェェェッタイ、ダメ!!」というのでは、悲しいではないですか。
というワケで、このところ、部屋の整理にも前向きになっていたのです。
そこに届いたのが、「法令改正のため、全てのお宅に火災報知機を付けなければならなくなりました」という不動産会社からの通知でした。
ちょっと前の私なら、「ゲッ、この部屋に入ってくるのかよ!」と、嘆き、怯えたことでしょう。
しかし私は、「なら、もっと片づけて、入ってきてもらいましょうか」という気力がもてるだけになっていました。
二時過ぎにチャイムが鳴りました。
「来たか」と思ってインタホンを取ると、聞こえてきたのは子供の声でした。
「あのオ…、ボールが三階のベランダに入っちゃったんですけど、どうしたらいいでしょうか?」
なんだって??
部屋を出てみると、七、八人の男の子がいます。皆、中学一、二年生くらい。
「ウラの公園でサッカーをやってたら、三階のいちばん端っこのベランダに、ボールがはいったんですけど…そこは何号室ですか?」
「え?…いちばん端なら、たぶん3××号だと思うけど」
私は、郵便受けの部屋番号を見ながら応えました。
「さっきから3××号を押しても誰も出ないんですけど…」
「たぶんルスなんだろうね」
「しゃ、どうしたら連絡がつきますか?」
知るか、そんなこと!でも優しいオジサンは教えてあげました。
「もう少ししたらこのマンションの管理人さんが来るから、その人に聞いてみたら」
「いつ来るんですか?」
「それはワカンナイよ」…。
部屋に戻って十分ほどすると、不動産会社の担当者が来ました。
そして彼は、持参の紙袋から、直径十センチくらいの小さな機器をふたつ取り出しました。
「火災報知機を設置する」というから業者でも来るかと思っていたのですが、彼ひとりなのです。
そして、玄関のところにひとつ、部屋の中にひとつ…と、たちまち取り付けてしまいました。
彼の簡単な説明を聞いてから、私は彼に尋ねました。
「外に子供がいて、ボールをベランダに入れちゃったって言ってましたが」
「そうなんですよ。あの公園はサッカーは禁止なんですけどね…」
彼は困った表情を作りました。3××号室には誰もいないらしい。
ま、男の子たちには、球技をさせてやろうや…。
というわけで、私は見事に、初めての来客応対をしたのでした。
秋には、我が家で食事会をやろうかな…。
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