日本の大学生来訪

きのう今日と、クラスに日本からの大学生が遊びに来てくれました。ふだんは自分たちと同年代の日本人と接する機会なんて皆無に等しい彼らは、思ったとおりの大はしゃぎ。大変でした…

まずはきのう、授業のあと、2年生主催のもちよりパーティを教室で行いました。さっそくハプニング発生。ほかの先生が食べ物を買うときの足しにってあげた1000ポンド（約2000円）で、学生がファターエルというパイ饅頭みたいなのを買ったのはいいけれど…それがまた大量。約200個！！信じられません。買いに行った学生もお嬢様なのでそんな安いものを買ったことがなかったみたいなの。だから、どれだけ大量になるかなんて考えもしなかったらしい。で、1000ポンド全部使ってファターエルを買ったって他の学生に言ったら、みんなもビックリ。そりゃすごい量になるよ！！って相当言われたらしく、その学生は「どうしましょう。。。先生。。」って、パーティの前に教師のところに報告に。まぁでも、いまさらどうしようもないよね（笑）。
それで、パーティの時間に教室に行くと、そのファターエル200個が到着していないにもかかわらず、もうすでにすごい量の料理＆お菓子。だってさー、もう十分にあるからいらないって言ったのに、朝授業に遅刻してまでお菓子買いに行ってんだよねー。友だちは買ってきたのに自分は何も買ってこなかった…って思ったみたい…。もーう！授業遅刻してまで買いに行かなくていいから！！って言ったら、不服そうな顔してんの。超子どもだよ…（苦笑）
で、まぁ、食べたりしゃべったり踊ったり、途中男子がたばこ吸いにぬけたり（ここらへんはどの国でもおんなじ？笑）、写真取りまくったりと、大騒ぎだった…。みんな若い…若さってすごい…。ＵＮキャンプのとき同様、すごい勢いでダンスに誘われたけど、今回も断固拒否。だってー、もうすでに日常業務で疲れ果ててたんだもん。これでさらに踊ったりなんかしたら夜授業準備できないよ～と思ってさ。ほら、20代後半になると、翌日のこと考えるようになるから。
まぁでも、腕に何個もカメラかけてカメラマンしましたよ。「先生、もう一度！！」とか言われながらさ。みんなが用意してくれたシリア料理も美味しかったしね（一番美味しかったのはイエメン料理だったけど）。案の定大量に余ったファターエルは、寮住まいの学生が持ち帰ってくれました。よかったぁーあんなに捨てたらハラームだもんね。
そして翌日（つまり今日）、しつこく何度も何度も言っただけあって、ホームステイ先になった学生もちゃんと遅刻せずに日本人といっしょに9時半に教室へ。よかった。でも聞いてみると、日本人は睡眠時間1時間、シリア人は一睡もせず…。あーやっぱり。やっぱりね。日本人の学生さんたち、まぁ楽しかっただろうけど、大変だったと思う。5時ごろ帰って、たぶん、家族のものすごい歓迎を受けて（おそらく親戚まで来ていたにちがいない）シリア人に囲まれ質問攻めにあい、いろいろ食べさせられてまたいろいろ聞かれたんでしょう。聞いてみると、そのあと深夜にビリヤードに行って帰ったのが3時だって。帰ってシャワー浴びて1時間だけ寝て学校に来たらしい。すごいわ。こりゃあ若くないとできないわ。もう私は無理。完全に無理。聞いただけでもなんだか疲れちゃったもん。
なのに、日本人の学生さんたちはみんないい人たちで、うちの学生にいろんな日本語教えたり、プリクラとかお土産とかくれたり（なぜか国際免許証まで…免許センターに返さなきゃいけないはずなのに…）、手紙まで書いてくれたりして、シリア人学生は大喜び。日本の大学生のみなさん、本当にどうもありがとう。そして、本当にお疲れさま。

日本人の男性はとてもハンサムですー！！って女の子たちが騒いでると思ったら、日本人の女の子に「婚約してますか？」と開口一番に聞いたっていう男子学生がいたりして、そういう面でも、見ていておもしろかった。その面でいったら、こっちの女の子ってすごく積極的。ヒジャーブかぶってるのに、積極的。だってもう、いつもスッピンなのに、きのうなんだか化粧してたもん。そこらへんからもう気合い入っててウケる（笑）。目パチパチしながら（アラブ人はただでさえまつげが長くて自然とカールしてる）メアドとか携帯の番号とか聞いちゃうあたりすごい（ってか、いつ電話するんだ？シリアからするのか？？と謎は残るが）。そういえば、こっちにいる友だち（日本人の男性）が大学の前でシリア人の女の子に声かけられたって言ってたっけ。すごいわ。日本人の女の子でもそこらへんの外国人にいきなり声かけるって普通ないでしょう？ましてやこっちの子ほとんどムスリマなのに…。彼女たちの積極性に脱帽です。

そんなこんなで、日本人ご一行は今日の夕方の便で帰国されました。お疲れさまです。いやホント、私も疲れた。２日連続でソファでうたた寝。花粉症＋寝不足で目がぐしゃぐしゃ。ビタミン剤飲んでも疲れがとれない。はぁー歳だわ。
まぁでも、来てくれてホントよかった。みんないい経験になったと思う。これで、もっと勉強頑張って奨学金もらって日本に行くぞっていう子がでてくれたらいいなって思う。実際、今回ホームステイ先になったうちの子が日本に行く可能性について聞いてきたから、上位数名ならねってたきつけておいた。そしたら早速、前期の成績はいつ出るのかって気にしだした。わかりやすい（笑）。
最近ほかのプログラムで日本に行った子たちが衝撃を受けて帰ってきて話聞いて思ったけど、やっぱりこれくらい発展の度合いが違う国に、しかも感受性の鋭い若いうちに行くのってかなり影響大きいみたい。それが吉と出るか凶と出るかはわからないけど「経験」って大事だと思うから、彼らにもいろいろと経験してほしいと思う。それが、彼らの望むことなら、特に。

あー私も頑張らないとだよ。