交渉成功

無理を言ってもなんとかなるもんだね。ふふん♪
こないだ郵便局から電話があり、小包が届いたから取りに来いとのこと。幸いその日は授業がなくアラビア語のレッスンだけだったので、レッスンのまえに郵便局に取りに行きました。郵便局に取りに行くのは初めてだったので、最初は場所がわからずウロウロするも、例の如くいろんな人に聞きまくって担当カウンターにたどり着いたのが２時３７分とか３８分とかそれくらい。したら担当の人、引き取りの受付は２時半までということで、「もう終わりだからあきらめろ。明日来い」と…。
まだ１０分も過ぎてないじゃん！！！と、もちろん、そう簡単には諦めませんよ、私。こっちにもう１年半もいますから。そんなの、交渉しないわけがないでしょう。ってことで、交渉開始。まずは、単純にごねる。「え～まだちょっとしか過ぎてないじゃ～ん！おねが～い！！」と弱め、甘めにごねる。この段階ではまだ「ハラース（終わり）！」の一点張りだったので、戦法を変えることに。そうなったらやっぱりアラビア語でしょう。超カタコトなアラビア語で自己紹介。日本から来て、どこくらいここにいて、どこで働いてて、アラビア語も勉強してるのよ、とか。そのうち向こうものってきて、結婚してるのかとか、どこに住んでいるのかとか聞いてくるので、婚約してて相手は日本にいるとか（ここで独身というとあとが面倒、結婚してると言っても子どもの話になって長くなるので婚約がベスト）、帰ったら結婚するとか、市の中心部のアパートメントに住んでるとかを、とにかく笑顔で（←ここ大切！）愛想よく、身振り手振りも混ぜながら頑張ってアラビア語で言う。うるさいくらいに言う。そして、明日は授業があって荷物取りにこられないの、だからお願い！と再度懇願（でも実際はウソ。明日でも来られる）。
そしたら担当の人、マネージャーに電話して、ひとしきり私の説明をしたあと（職業まで説明してた）、結局ＯＫ。よしっ！
「君はきれいだから特別だ」とか最後まで調子のいいことを言って、荷物を出してくれたアラブ人。いい人だね♪またなんやかんやと話しながら、料金表を記入。値段もそう高くないから、値段交渉は要らないなってことで、今度は会計の窓口へ。そこでも一応「ハラース（終わり）！」という会計担当のおじさん。いやいや、そんなことないでしょう。無理を言えば通るでしょうよ、ってことでちょっとごねたら案外簡単におちた。だよね、ただ言ってみてるだけだよね♪でも一応感謝の気持ちを片言アラビア語で繰り返し、場を和ます。そんでまたその領収書を持って、さっきの荷物引取りカウンターに。さっき箱を開けたままカウンターに置きっぱだったから一応中身を確認。そのときも、「大丈夫か？」と担当のおじさんが声をかけてくれた。疑ってごめんね、と思いつつ、笑顔で「大丈夫！」と答える私。関税がかかりそうなものや貴重品（今回は新品の電子辞書有り）は、家族があらかじめわからないように梱包したり袋に入れたりしてくれてるから問題なし。姉よ、ありがとう。

そして、タクシーをひろってアラビア語のレッスンへ。（郵便局を出るときも「車はあるのか？」と心配してくれた係員のおじさん。親切ね～）
そのタクシーでも運転手さんと片言アラビア語会話を楽しみました♪「頭がいい」という単語を知らず、その意味を理解するのに身振り手振りで数分かかったけど、楽しかったよ～
そのあとアラビア語の先生（５０代後半くらいの女性）と、郵便局での交渉について話して、「やっぱり女は得よね～」って。先生ぐらいのお年でもそういう無理通るんだって。セルヴィースでもバスでも、お年寄りより女性優先だし。こないだも若いお兄さんにバスの席譲ってもらっちゃって、なんだかちょっと申し訳ない気分に。セルヴィースでも譲られることがよくある。
郵便局の一件も、男性がおんなじことしてもそううまくはいかないんだろうなぁ、きっと。あー女でよかった。それにしても、なんだかおもしろかった♪アラブを満喫した一日でした