“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

小田実 遺す言葉

2011年01月03日 11時23分37秒 | いま思うこと
今年の正月は好天気に恵まれた。しかし、自分は何処に行く事も無く終日「テレビウォッチング」
だった。しかし、そのテレビも「ゆく年くる年」でも書いたが、どのチャンネルも同じような顔の
「バカタレ」が、ゾロゾロ出演する「バカ騒ぎ番組」ばかり。そんな中で唯一生の番組を見たのは
「箱根駅伝」位のものであった。
 ただし、自分は録りだめしてあった番組を、ユックリじっくり夜中まで視聴した。やはりNHKの
良い番組は素晴らしい。取り分け12月28日再々放送されたハイビジョン特集「小田実 遺す言葉」
は圧巻だった。一年以上前に放送された番組だが「ハイビジョン」と言う枠で気がつかなかったか、
当時は、最近のように番組を真剣に見る感じではなかったので見落としていたのだと思う。
「世間が言うように敗戦のおかげで民主主義と自由をアメリカから貰った。しかし、日本人はそこに
平和主義を付け加えた」「この“結合”を成したとげたのは世界で日本だけだ」の言葉は、正に我が
意を得たりだった。
 もう30年ぐらい前になるか、自分も市民運動に夢中だった頃、豊橋の駅前の小さな寿司屋の2階の
畳の部屋で、あの大きな身体を小さくしてみんなの話を真剣に聞いていた小田さんの姿をまざまざと
思い出した。そして彼が番組の中で残した「世界は世直しを必要としている」「一市民と言う“小さな人間”
にこそ“大きな人間”のやる事を反対する自由が与えられている。それが民主主義なのだ」と言う言葉が忘れ
られないである。
今朝のインターネット投稿の中で、何人かの人が感想を述べているが「彼が取り組んだ多くのテーマは殆ど
まだ未解決。多くの宿題を私たちに残した。その余りの難題さにほとんどお手上げの問題がずらりと
並んでいる。忘れる事ができるならさっさと忘れ去ってしまいたい。だが、彼の指摘したテーマは決して
避けては通れない重要なものだ」と言う声は自分も全く同感である。
またシンドイ一年が始まるなと言った気持ちが正直な心境である。

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