“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

韓国青年との話から

2010年01月21日 12時00分35秒 | いま思うこと
昨夜の韓国青年との話の中で考えた。
現在韓国には徴兵制度があって、男性はみんな一度は軍隊に入り、そこを卒業してから一般社会に出ると言うことである。高校卒でも、大学卒でも、大学院卒でも入る時期は本人の希望が許されるようだが、必ず一度は軍隊に入り厳しい訓練を受けなければならないという。彼も大学を出た後3年間軍隊に入り厳しい訓練を受けたきたとのこと。現在は入隊期間は2年半あるいは2年間になっているかも…と言っていた。
ごく普通に明るく元気に話す彼が、国民皆徴兵制で軍隊経験があると聞くと、今更ながら「へえ~」とちょっと違う人間を見るような思いになる。実際に厳しい訓練で、ひもじい
経験もするようで、蛇もカエルも草木の根っこも、食べれるものは何でも食べたと聞くと
またまた驚きであった。勿論、けん銃や自動小銃も何度も撃ってきたとのこと。
何故こんな話になったかと言うと、彼が現在勤めている東京都内の会社(韓国人の社長)に入ってきた日本人の青年にビックリしたと言うことからだった。彼がある朝「出勤したら、事務所の清掃をしておいて」とその新入社員に言うと「えっ、私が掃除するのですか?」と、真面目な顔で言ったというのである。軍隊時代のことを思い出し、思わず鉄拳を食らわせそうになったが、大きな声で「外に出ておれ!」と言って、自分で黙々と掃除をしながら「ここは日本なのだ」と自分に言い聞かせながら冷静さを取り戻したと言う話だった。
彼も、何も軍隊や戦争には反対だが、10年前に日本に来てから今日の日本、とりわけ日本の若者を見ていると、本当にこれで日本の将来は大丈夫なのかと考えてしまうと言う。
現在の韓国も政治の腐敗は続くし、儒教の精神は何処へ行ってしまったのかと思うことは沢山あるが少なくとも青年たちは例外なくあの厳しい軍隊の経験があるから、日本の若者たちとはだいぶ違うのではということだった。
勿論、私も徹底した平和主義者の積りだし、ましてや戦争や徴兵制など賛成である訳はないのだが、それにしても今の日本、とりわけ将来を担って貰わなければならない若者たちが今のような状態のままで良いのだろうかと常々考えている。
そんな中での、彼の「徴兵制」の話を聞いて、私自身前から考えていたことでもあるのだが、今の日本の「学校を出たら直ぐに就職」する、それも「新卒最優先」で浪人などはますます就職には不利になると言う状況は再検討すべきではないかと思う。最近はキャリア採用があったり終身雇用制も見直されているとも聞くが、根本的な改革には全くなっていない。
私は以前から、学校を卒業したら即就職と言うのではなく2年か3年間は国などが必要とする労働に従事し、それが済んでから改めて各自が就職活動を行い、自分に適した職業を選択し就職すると言った全く新しい就職制度を作れないものかと考えている。国の必要とする仕事には、言われて久しい林業や農業・漁業と言った所謂国の基本産業にいくらでもあると思う。最近たまに車で故郷の山道を走ったりして目にする杉並木などは、昔と全く違った風景で、静寂の中で凛として立っていた昔の樹木の風景はそこには無く、何処に行って見ても、木々には小枝や弦がいっぱい絡んでいて如何にも樹木が息苦しそうに立っている姿を見るにつけ、この様な山を守る作業こそ「採算」は度外視して、国なり自治体が責任もってやるべきではないかと考える。そうした仕事は日本中至る所にあると思う。
戦後初の政権交代で、こんなところにもメスが入るのではないかとはかない望みを持ったのだが、このところのバカバカしい政治状況下では早くも全く期待を失わされた。既存の政治家ではない、大政治家・英雄が出現しない限りとても無理なのではないかと思い知らされる毎日ではある。今また「坂本竜馬」がブームになっているという。是非夢でも良いから、坂本竜馬を超えるような超英雄が現れて、画期的な日本改造政治を展開してほしいのだが…。
自分の生きているうちに、そんな政治を目にすることは不可能なんだろうなぁと、情けなく思う毎日である。

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